カルミアの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カルミア
- 学名
Kalmia latifolia
- 英名
- Kalmia
- 科名
- ツツジ科
- 属名
- カルミア属
- 原産地
- 北米・キューバ
カルミアの特徴
原産地では樹高10mほどになりますが日本では1m~3mほどにとどまる常緑低木でその花とつぼみの姿が特徴的です。つぼみは金平糖のような、チョコレート菓子のアポロに似た形で花が開くと五角形の皿型になります。晩春につぼみが膨らみ開花期間は初夏から梅雨入りにかけて約1カ月ほどと長く、終わった花は散らずに茶色くなって残ります。葉は長さ7~10cmの光沢のある革質の濃い緑色で通年鑑賞できます。葉がシャクナゲやローレルに似ていることから別名アメリカシャクナゲやハナガサシャクナゲ、アメリカン・ローレルと呼ばれています。
カルミアの詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 1~3m |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | やや弱い |
花色 | 白,赤,ピンク,茶 |
開花時期 | 5~6月 |
カルミアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
カルミアの栽培環境
日当たり・置き場所
カルミアは夏の直射日光で葉が傷むため、半日陰で風当たりが強くない場所を選びましょう。
用土
カルミアはサツキ科のため酸性土壌を好みます。できるだけ水はけ、水もちともに良い有機質が多い用土に植えましょう。
カルミアの育て方のポイント
水やり
春から秋の生育期間にかけては乾いたらたっぷりと水やりを行います。夏場は午前中の早い時間か夕方に水やりをして鉢土の温度を下げましょう。カルミアは根が細く、乾燥と多湿に弱いため水管理が少し難しい植木です。
肥料
冬場の2月頃に寒肥え、花後にお礼肥えとしてそれぞれ油かす3:骨粉1の割合で混ぜた肥料を施します。地植えのカルミアは根の周りに穴を数か所ほって埋め、鉢植えのカルミアは置き肥として施します。
病害虫
害虫はアブラムシ、ハマキムシ、グンバイムシ類が発生します。4月~10月の間はよく観察しましょう。病気は褐班病などがあります。葉やけをさせないようにするのが病気を防ぐ第一の方法です。
カルミアの詳しい育て方
選び方
葉が濃緑色で枝が太く、葉数が多い苗木を選びましょう。また根鉢をよくみて根がしっかりと張っているものを選びましょう。
種まき
秋に果実を収穫して種を取り出し10月~12月に水ゴケでまいておきます。春になり発芽したら秋頃に鉢上げします。
植え付け
春から秋が植え付け時です。カルミアは夏の直射日光で葉が傷むため、半日陰で風当たりが強くない場所を選びましょう。また、カルミアはサツキ科のため酸性土壌を好みます。土質は水はけ、水もちともに良い有機質が多い用土に植えましょう。
摘芯(摘心)・摘果
カルミアはとても花つきのよい植物ですが、ついた蕾をそのまま咲かせると咲かせすぎで株が弱ってしまいます。それを避けるために、つぼみがたくさんつきすぎた場合は、10月から2月、膨らみだした蕾を半分くらい摘み取ります。(摘蕾)
剪定・切り戻し
剪定後の萌芽数が少なく枝枯れしやすいので、できるだけハサミを入れる回数は少なく自然樹形で楽しむ方がよいでしょう。剪定時期は開花後6月くらいまでに行いましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えのカルミアは2~3年に一回、植え替えを行いましょう。
花
花がらをつけたままにしておくと種が出来てしまい新しい枝が伸び始めるのが遅くなります。花後はすぐに花がらを摘みとるのが重要です。
収穫
カルミアは切り花にもできます。最近では切り花としても初夏に出回ります。
夏越し
夏の強い光に弱いので、鉢植えのカルミアは鉢を移動するなどして、置き場所を工夫しましょう。カルミアは乾燥に弱いので、夏場の水やりは完全に土が乾燥しないように注意しましょう。