ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)の育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)
- 学名
Bougainvilleae
- 英名
- Bougainvillea
- 和名
- 筏葛
- 科名
- オシロイバナ科
- 属名
- ブーゲンビリア属
- 原産地
- 中南米
ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)の特徴
ブーゲンビリアは常緑のつる性低木。盛夏をイメージさせる赤やピンク、オレンジなどの鮮やかで力強い印象により、贈答品としても好まれてきました。日中温度が20~25度以上でつぼみをつけるため、年2回ほど開花。温室ならほぼ1年を通じて花を楽しむことができます。八重咲きや複色、葉に斑の入る品種もあります。ブーゲンビリアは熱帯産の植物であるため、やや寒さには弱いものの手間がかからず、手軽に育てることができます。鉢植えなら真冬は室内に移動させましょう。霜の降りない地域なら露地植えで栽培できますが、冬には葉を落とすこともあります。「ブーゲンビレア」とも呼ばれています。
ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 50cm~3m |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白、赤、ピンク、オレンジ、黄、複色 |
開花時期 | 4~5月,10~11月 |
フランス人探検家ブーガンビル
1786年、ルイ15世の命により世界一周の旅に挑んでいたフランスの探検家ルイ・アントワーヌ・ブーガンビルがブラジルでこの植物を発見。彼の名にちなんでブーゲンビリアと命名されました。中南米には10種以上のブーゲンビリアが自生しています。ちなみに第二次大戦で日本が激戦を繰り広げたパプアニューギニアのブーゲンビル島も、このブーガンビルの発見によって名付けられたものです。
ブーゲンビリアのとげの減らし方
丈夫なブーゲンビリアですが、数少ない欠点がとげがあること。枝や葉が伸びる際、咲かなかった花芽が変化してとげになってしまいます。花芽へと成長しない理由は水と肥料の与えすぎです。液肥は使わず、乾燥気味に育てるととげも少なくなるでしょう。
ブーゲンビリアは花より葉の一部を鑑賞するタイプの植物
ブーゲンビリアの「花びら」として鑑賞している部分は、実は花を包む葉の一部、苞(ほう)と呼ばれるものが大きく変化したものです。ブーゲンビリア同様、花びらに見える苞を持つ植物には、ハナミズキやポインセチアなどがあります。
ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)の栽培環境
日当たり・置き場所
ブーゲンビリアは日光が必須です。日差しが少ないと花がつかないだけでなく、葉を落としてしまいます。ただし、夏場に購入したものをいきなり直射日光に当てると葉焼けしてしまうので、最初の1週間程度は半日陰で管理します。鉢植えはブーゲンビリアは受け皿が必須で土の上に直接置くと地面にまで根を伸ばしてしまいます。無理に根を切ると樹勢が弱ってしまうので注意が必要です。乾燥を好むので水やり後、受け皿にたまった水は捨てるようにします。
用土
ブーゲンビリアは水はけのよい土を好みます。赤玉土、腐葉土を基本に、若干の山砂を加えてもよいでしょう。ブーゲンビリアの専用土も販売されています。
ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)の育て方のポイント
水やり
水をたっぷり与えてしまうと葉ばかり茂って花が咲きません。新しい枝が伸び始めた時期は乾燥気味に管理すると、つぼみがよくつきます。
肥料
水やり同様、肥料も控えめにすると花つきがよくなります。開花後、お礼肥として1ヵ月程度効果の続く置き肥をします。
病害虫
病害虫の少なさが特長。風通しの悪いところではアブラムシがつくこともありますが、あまり頻度は多くありません。市販の薬剤で駆除し、他の果樹への拡散を防ぎましょう。
アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。 アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。
ブーゲンビリア(ブーゲンビレア)の詳しい育て方
選び方
ブーゲンビリアの鉢ものは3月頃から苗が出回り始めます。しっかりとした太い幹で、バランスのよい形をした苗を選びましょう。地方によっては寒さに強い品種を選ぶのもポイントです。
種まき
3月下旬頃、殻から取り出した種に浅くかぶる程度に土をかけておきます。日中気温が20度に達する頃、発芽します。
植え付け
地植えのブーゲンビリアは斜面など乾燥気味の場所に植え付けましょう。鉢植えのブーゲンビリアは2~3年に一度で充分です。根が傷みやすいのでほぐさずに植え替えます。
仕立て方
花が咲き終わった枝は2~3節を残して切り落とし、新しい芽を出させるようにします。ブーゲンビリアは短い枝をたくさん出させるようにした方が花付きが良くなります。
剪定・切り戻し
ブーゲンビリアはほとんど剪定を必要としませんが、春の開花期が終わると上方向に徒長枝が出てきます。花がつきにくく、トゲの生えやすい枝なので、根元付近から切りつめてしまいましょう。
植え替え・鉢替え
1年に1回、春に植え替えをしましょう。
花
春と秋がブーゲンビリアの開花時期です。咲き終わった花がらはまめに摘み取りましょう。たくさんの花をつけるコツは、よく日を当てることと乾かし気味に育てるのがポイントです。
夏越し
夏場は風通しのよい場所で管理しましょう。
冬越し
ブーゲンビリアは南国原産のため、寒さには弱い植物です。秋の開花後、株全体を三分の一程度に切り戻して冬場は室内の日当たりのよい部屋で管理しましょう。ブーゲンビリアはもともとは常緑の植物ですが、冬場に環境があわないと葉を落とすことがあります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ブーゲンビリアはさし木で増やすことができます。