プルメリアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
プルメリア
学名

Plumeria

英名
Plumeria, Frangipani, Temple tree
科名
キョウチクトウ科
属名
インドソケイ属
原産地
熱帯アメリカ

プルメリアの特徴

プルメリアは、ハイビスカスと並びハワイの人々に愛されている花です。公園や街路など、多くの場所で見ることができます。ハワイでは、花の中心が黄色い「シンガポール」という品種が通年栽培されていて、レイなどの装飾品に使われています。人をリラックスさせてくれるようないい香りがあります。

プルメリアの詳細情報

園芸分類 庭木、常緑、落葉
草丈・樹高 50cm~10m
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 白,赤,ピンク,黄,複色
開花時期 6~10月

装飾品としてのプルメリア

プルメリアは、ハワイのレイ(装飾品)に用いられています。また髪飾りとしても使われていて、既婚者は左側、未婚者は右につけるのがルールだそうです。なお、タイではドレスなどに着ける花飾りのコサージュとして、プルメリアの花がよく使われるそうです。

 

プルメリアの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
肥料
開花

プルメリアの栽培環境

日当たり・置き場所

日本は寒暖の差が大きい土地なので地植えよりも、移動ができる鉢植えがおすすめです。プルメリアは太陽が大好きなので、できるだけ日の当たる場所で管理しましょう。過湿には弱いので、梅雨の時期や長雨の時は軒下や屋内に移動させます。

用土

水はけのよい用土が適します。

プルメリアの育て方のポイント

水やり

基本的には、乾燥に強く根腐れを起こしやすいので水の与え過ぎには注意が必要です。鉢土がしっかり乾いてからたっぷりの水をあげましょう。水が不足すると葉がだらっと垂れたり、茎に縦じわが入ります。観察しながら水をあげるとよいでしょう。
春~秋・・・葉が出始めたころから、乾いたらたっぷりあげるようにしていきます。特に夏は鉢がすぐに乾くようになります。スコールをイメージして、葉や茎にもバシャバシャ水をあげましょう。害虫予防にもなります。
冬・・・葉が黄色くなったら少しずつ葉を落としていきます。 水やりも減らして乾かし気味に管理します。葉をすべて落としたら休眠に入ります。水やりせず、春を待ちましょう。 暖かい部屋では葉を落とさないこともあります。その場合、茎に縦じわが入った時は、土の表面を濡らす程度に水をあげます。

肥料

春に葉が5枚ほど出始めたころからあげ始めます。生長がゆるやかになる秋までは与えていきます。冬に葉を落として休眠入ったら与えるのをやめましょう。プルメリアの花を楽しむためにも、リン酸を中心とした肥料をあげましょう。花をたくさん咲かせたいからと肥料のあげ過ぎは逆効果ですから、適量を心がけてください。

病害虫

葉や茎にカイガラムシ、蕾などにアブラムシが発生することがあります。
カイガラムシがつくと樹液を吸われてしまい、株が弱り生育も悪くなり衰え枯れてしまいます。カイガラムシは国内で約400種が発見されており、大きさや形なども様々であり、カイガラがあるのとないものもいます。野菜や果樹、草花、サボテン、ラン、観葉植物と様々な植物に発生し、吸汁(きゅうじゅう)します。
アブラムシは3月から5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。

プルメリアの詳しい育て方

選び方

花屋さんやネットなどで鉢植えを手に入れるのが簡単ですが、苗木、種からも育てることができます。苗を選ぶ時は、大きな葉が3枚以上はついているものがよいです。たくさん花芽がついていたり、咲いているものは、花に栄養を使ってしまい根が動いていない場合もあります。葉が元気に育っているものを選ぶほうがよいでしょう。

植え付け

日本は寒暖の差が大きい土地なので地植えよりも、移動ができる鉢植えがおすすめです。春に、平均気温が15度を越えるくらいになったら植え付けましょう。水はけの良い鉢にしましょう。プルメリアは太陽が大好きなので、できるだけ日の当たる場所で管理しましょう。過湿には弱いので、梅雨の時期や長雨の時は軒下や屋内に移動させます。

剪定・切り戻し

大きくなりすぎた時は剪定します。
1 枝先を切る。枝先15cmほどを切り戻します。
2 樹液を除く。切り口から出る白い乳液は有毒なので、水で洗って拭いてきます。
3 葉数を減らす。蒸散を抑えるため、葉は3枚ほど残して付け根から切り取ります。
4 陰干しする。日陰に2~3にりおいて、切り口を乾かします。
5 植え付ける。用土に指で穴をあけて植え付け、たっぷり水を与えたら風の当たらない半日陰において、発芽まで水を与えません。新芽がよく伸びだしたら発根したサインです。
通常の剪定は秋が適期ですが、挿し木は寒さの前に根を張らせたいので早めに行います。また、剪定時に切り口から白い樹液が出てきますが、これは大変有毒なので直接肌に触れないように気をつけましょう。

植え替え・鉢替え

プルメリアは葉が出てきてからの生長は本当に早いです。ぐんぐん伸びていきますから、毎日の観察がとても楽しいです。根詰まりを起こした時や、生長が遅くなった時は植え替えが必要です。だいたい2年に1度を目安に一回り大きな鉢に植え替えましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

時期は4月中旬~7月。6月が特に理想。葉のついている枝をカットします。カットした枝を15~20cmほど切り取ります。葉は半分くらいカットします。下葉を取ってから切り口を洗い、その後、数時間、水上げしてから新しい土に挿します。乾燥しないようにたっぷり水をあげましょう。明るい日陰にて管理し、水は乾いたらたっぷりあげます。約1か月で発根します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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