ジャカランダとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ジャカランダ
- 学名
Jacaranda
- 英名
- Jacaranda
- 和名
- 紫雲木(しうんぼく)
- 科名
- ノウゼンカズラ科
- 属名
- ジャカランダ属
- 原産地
- 南米
ジャカランダの特徴
ジャカランダはノウゼンカズラ科の落葉高木です。初夏に青紫色の花を咲かせます。葉は鳥の羽のような繊細な形状をしています。ジャカランダは世界3大花木のひとつとされています。世界三大花木とは、鳳凰木(ほうおうぼく)、火炎木(かえんぼく)ともうひとつが紫雲木(しうんぼく)という和名を持つジャカランダです。
ジャカランダは熱帯地方の乾期に花が咲き、花後か花と同時に新芽を出します。暑さには強く寒さには弱い性質を持っています。ある程度の高木にならないと花が咲かないので、日本ではジャカランダの花の鑑賞は難しいとされてきました。最近では日本国内でも温暖な地方では満開のジャカランダを見られます。
原産地は南米ですが、ポルトガルでは大航海時代に南米から入ってきたものが根付いたと言われており、ポルトガル人にとっても特別な花です。日本人が春の桜を心待ちにするように、ポルトガルでは青紫のジャカランダの花が愛されているそうです。
ジャカランダは温暖な気候を好むため、関東以北の露地では越冬が難しいと考えられています。小さなサイズの鉢植えのジャカランダは、観葉植物として親しまれています。小さな鉢植えのジャカランダは花は咲きませんが、明るいグリーンの葉に観賞価値があります。
ジャカランダの詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
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草丈・樹高 | 3~15m |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 青紫、紫、ピンク |
開花時期 | 5月~6月 |
ジャカランダの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
ジャカランダの栽培環境
日当たり・置き場所
ジャカランダは、日当たりを好みます。耐寒性は弱いので、木が若く小さいうちは室内に入れて冬越しさせるようにしましょう。
用土
ジャカランダは市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
ジャカランダの育て方のポイント
水やり
地植えのジャカランダは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。夏の高温乾燥が続くような時は水を与えるようにしてください。水やりは早朝気温が上がる前か、夕方涼しくなり始めてからにしましょう。
鉢植えのジャカランダは、表土が乾いたらたっぷりと与えます。
肥料
ジャカランダの花が終わった後に、翌年の開花の為に有機肥料や土壌改良剤などを混ぜ込みます。
病害虫
日当たりが悪いとカイガラムシが付くことがあります。使用済み歯ブラシなどでこそぎ落すか、薬剤を散布します。
ジャカランダの詳しい育て方
選び方
ジャカランダは、主幹が太くしっかりとしたものを選ぶようにしましょう。
稀に観葉植物として出回っている小さいサイズのジャカランダに花が咲いていることがありますが、接ぎ木で花の咲いている枝を挿しているため翌年は開花しません。
本来は樹高10m以上になる高木ですが、樹高1~3mの矮性種もあります。
植え付け
ジャカランダの植え付けは、真夏と真冬を避けた、春か秋の暖かい日に行います。真夏の暑さは根に負担をかけるので、植え替えは避けてください。
ジャカランダは耐寒性が弱く、冬期は落葉して休眠します。休眠期は根をいじらないようにしましょう。
剪定・切り戻し
特に剪定の必要はありません。樹形が乱れてきたと感じたら、適宜剪定を行います。
植え替え・鉢替え
鉢植えのジャカランダは鉢の下から根が出てくるくらいになったら、1~2回り大きい鉢に植え替えましょう。植え替えは春か秋の暖かい日に行い、植え替え後はたっぷりと水やりをします。
花
ジャカランダの花は、樹高がある程度の大きさになると開花します。その花は青紫色の桐に似たベルのような形状をしています。
夏越し
ジャカランダは夏が大好きな植物です。夏は生長期ですので、水を切らさないように、表土が乾いたらたっぷりと与えます。
冬越し
観葉植物のジャカランダは、冬は日当たりのいい室内に取り込み、水も控えめにします。地植えのジャカランダは、落葉し休眠期に入りますので、特に水やりの必要はありません。降雨に任せましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ジャカランダは挿し木で増やせます。挿し木のシーズンは5月からです。元気がいい枝を2節程度に切り落とし、バーミュライトに挿して半日陰の場所で根が出るまで育てます。根が出てきたら、通常の園芸用培養土で植え付けます。
ジャカランダの雑学
南国でしか見られないと言われるジャカランダですが、日本でも見られる場所があります。宮崎県日南市南郷町にはジャカランダの森があります。昭和39年にここに植栽され、合計1000本以上、最近では400本の新たな植栽により花の頃には圧巻の景色を堪能することができます。5~6月はジャカランダ祭りが開催されています。
熱海にもジャカランダ遊歩道があります。1990年に熱海にポルトガルからジャカランダの木が2本贈られたことが始まりです。今では、熱海の初夏を彩る風物詩としてたくさんのジャカランダが咲き乱れています。親水公園の周りには平成26年6月からジャカランダの公園がオープンしました。ポルトガルでは桜のように愛されている、ジャカランダの紫色の花景色を熱海の公園でも楽しむことができます。
ジャカランダの葉と花
ジャカランダの葉はまるで鳥が羽を広げたようなしなやかで美しい形をしています。花は樹木がある程度成長しないと開花しません。ジャカランダの花は、枝の先にベル状の青紫の花を複数つけます。細かく枝分かれした先に、青紫の花をたわわに咲かせるので、まるで樹木全体が紫に煙ったように見えるのが美しく人気の理由です。
ジャカランダの歴史
1964年東京オリンピックが開催された年、ブラジルの宮崎県人会の方より宮崎県の総合農業試験場がある亜熱帯作物支場に授与されたのが始まりです。ジャカランダは日本では紫雲木(しうんぼく)とも呼ばれています。