エルダーフラワーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
エルダーフラワー
学名

Sambucus nigra

英名
Elder flower
和名
セイヨウニワトコ
科名
スイカズラ(レンプクソウ)科
属名
ニワトコ属
原産地
南西アジア一帯、北アフリカからヨーロッパ一帯

エルダーフラワーの特徴

エルダーフラワーは、5~6月頃になると白色の花を咲かせます。花は枝先に咲き、3~4mm位の大きさです。葉は卵型で、縁はギザギザになっています。背丈が高く、10mくらいに生長することもあります。

エルダーフラワーは、7月頃から9月にかけて黒い実がなります。エルダーフラワーの花には、マスカットのような香りがあり、秋に収穫した実はジャムなどを作ることができます。また葉、枝、根は薬としても効果があるのでハーブとしても利用されています。

エルダーフラワーの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 3~10m
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色
開花時期 5~6月

エルダーフラワーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
剪定
肥料
開花
収穫

エルダーフラワーの栽培環境

日当たり・置き場所

エルダーフラワーは、日当たりと風通しの良い場所に植え付けましょう。鉢植えでも育てることは可能ですが、生長が早いのでどちらかというと地植え向きです。

用土

エルダーフラワーは、土質を選ばないのでほとんどの場所で育ちます。水はけの良い環境と弱アルカリ性の土壌を好むので、腐葉土や堆肥を漉き込んでから植え付けましょう。

エルダーフラワーの育て方のポイント

水やり

地植えのエルダーフラワーは、根付いてからの水やりは必要ありません。

鉢植えのエルダーフラワーは、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れでるくらいたっぷりと水やりをしましょう。

肥料

5月から6月の花が咲き終わった後の梅雨入り前と、実が生った後の9月から10月頃に肥料を施しましょう。

病害虫

エルダーフラワーは病害虫に対して強い種類の植物なので育てやすいですが、夏の間は涼しい環境で管理することが大切です。

また、落葉期に混みあった枝などをすきこんでおくと病害虫の予防になります。

エルダーフラワーの詳しい育て方

選び方

市販されているエルダーフラワーの苗の多くは、20cm前後の背丈のものが多いです。根元や下葉もしっかりしており、枝ぶりも良い苗を選びます。

植え付け

エルダーフラワーの春の植付けは3月から5月、秋は9月から10月に行います。庭に植える場合は日当たりと風通しの良い場所に植えます。

剪定・切り戻し

秋になりエルダーフラワーの葉が落ちた後の11月から2月の間に剪定を行います。生長が早いので伸びた枝や新しくできた細い枝などを思い切って切り落とし、幹に陽射しがあたり風通しが良くなるように剪定していきます。

エルダーフラワーの花は、5月~6月に白い花が開花します。

収穫

5月から6月の花はお茶やシロップに、7月から9月にかけて実る黒い実は、ジャムやシロップなどを作って楽しむことができます。

なお、エルダーフラワーの種は毒性があるので食べないように注意してください。

夏越し

エルダーフラワーは暑さには強い植物ですが蒸れには弱いため、落葉期に混みあった枝を剪定して風通しの良い枝ぶりにしておきましょう。

 

冬越し

特別な冬越しの必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

エルダーフラワーを増やし方は、種(実生)と挿し木の2つの方法があります。

種で増やす場合は、種は秋に摘み取った実を使用します。種をまく時期は春3月から5月、秋は9月から10月頃です。種は摘み取った実についている果肉を水洗いしながら取り除き乾燥させましょう。小粒の赤玉が入った種まき用箱を用意し、その中に5cm位の間隔をおいて種をまきます。約2年位で大木になります。

エルダーフラワーを挿し木で増やす場合は、種まきと同じように春と秋に行うことができます。エルダーフラワーの樹木から新しく伸びた枝を見つけ、先端から10~15cm位切ります。切った枝は、切り口を斜めに切り直し、植物成長調整剤などの液に30分位つけ、10cm前後の間隔を開けて、小粒の赤玉が入った挿し木用の箱に刺します。

エルダーフワラーのシロップ

エルダーフラワーはシロップを作ることができます。シロップの材料は、エルダーフラワーの花の花頭20房位、レモン3個、水700CC、砂糖(できればグラニュー糖)600gを用意します。

最初に、鍋に砂糖とお水を入れて火にかけて砂糖を溶かしておきます。次に、エルダーフラワーの花をきれいに水洗いし、花の茎と花弁の部分を分けます。レモンも皮をきれいに洗い、輪切りにします。レモンは皮と果汁を別々にして加えてもよいです。砂糖を溶かしておいた鍋の中にレモンと花弁部分のエルダーフラワーを入れます。良くまぜたら密封容器などに入れて4~5日待ち、エルダーフラワーの花弁等をろ過して取り除き、冷蔵庫などで保存します。約一カ月保存できます。 このエルダーフラワーのシロップは用途が広く、ケーキなどのシロップとしても利用できます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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