ワイルドストロベリーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ワイルドストロベリー
- 学名
Fragaria vesca
- 英名
- wild strawberry
- 和名
- エゾヘビイチゴ
- 科名
- バラ科
- 属名
- オランダイチゴ属
- 原産地
- 北米、ヨーロッパ
ワイルドストロベリーの特徴
ワイルドストロベリーは、バラ科の常緑多年草のハーブです。ワイルドストロベリーという名前からもわかるように、イチゴの野生種なので性質がとても丈夫な植物です。
ワイルドストロベリーは地植えから寄せ植え、ハンギングなど、様々な用途で利用できます。ワイルドストロベリーは葉の色が若緑色で明るく、ガーデニングの素材としても人気があります。
ワイルドストロベリーの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
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草丈・樹高 | 10~20㎝ |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 4月~7月頃 |
ワイルドストロベリーの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
増やし方 | ||||||||||||
開花 |
ワイルドストロベリーの栽培環境
日当たり・置き場所
ワイルドストロベリーは日当たりを好む植物です。日当たりがよい方が花つき・実つきがよくなりますが、半日くらい日が当たるスペースなら栽培可能です。
用土
ワイルドストロベリーは鉢植えでも十分に育ちます。用土は赤玉土と腐葉土を赤玉土を多めにして混ぜると良いでしょう。草花用の培養土、もしくはハーブの土などでも栽培可能です。
地植えのワイルドストロベリーは保水性と水はけの良い土に植え付けます。
ワイルドストロベリーの育て方のポイント
水やり
鉢植えのワイルドストロベリーは、「乾いたらたっぷりと」を目安に水やりをしましょう。ワイルドストロベリーの実は水に濡れると腐りやすいので、なるべく実に水がかからないように注意して水やりをしましょう。
地植えのワイルドストロベリーは、根付いてからの水やりは必要ありません。
肥料
地植えのワイルドストロベリーは、草花が育っている土なら肥料をやらなくても育ちます。
鉢植えのワイルドストロベリーは定期的に追肥が必要です。葉の色が薄緑になってきたら栄養が足りないサインです。
ワイルドストロベリーの詳しい育て方
選び方
葉がきれいな緑色のワイルドストロベリーの苗を選びましょう。
ワイルドストロベリーは、葉が黄緑色の品種、斑入りの品種、実が白い品種などいくつもの品種があります。
種まき
ワイルドストロベリーは種から育てることもできます。種まきの際はポット苗に数粒ずつ種をまく方法が簡単です。芽が出るまでは室内で発芽を待ちましょう。種はポットの表面にまき、土は被せないでも大丈夫です。発芽したら元気な芽以外を間引きます。
植え付け
ワイルドストロベリーは真夏と真冬以外なら植え付けは可能です。ポット内でワイルドストロベリーの葉と茎が育ったら植え付けを行います。生長した葉が8枚程度揃ったら植え付け可能です。
仕立て方
ワイルドストロベリーは地植え、鉢植え両方で栽培可能です。ワイルドストロベリーは、地植えにするとランナーを出しどんどん増えていくことから、グランドカバーとしても使えます。ワイルドストロベリーの葉は常緑で緑の色が明るい色なので、明るい雰囲気になります。丈自体は低い草花なので、花壇の縁どりにしてもきれいな植栽になります。
ワイルドストロベリーは、寄せ植えのグリーンとしてもよく使われる素材です。ハンギングにも利用できます。ストロベリーポットと呼ばれるワイルドストロベリーを育てるための鉢もあります。
剪定・切り戻し
病気の元となる枯れた葉は見つけ次第取り除きましょう。ワイルドストロベリーは開花期にはランナーがどんどん生える為、広がりすぎると困る場合は、定期的にランナーを剪定しましょう。
植え替え・鉢替え
地植えのワイルドストロベリーは、植え替えの必要はありませんが、鉢植えのワイルドストロベリーは、1~2年に一回、一回り大きな鉢に植え替えるか、もしくは株分けの作業を行います。
花
ワイルドストロベリーの花は苺の花に似た白い可愛らしい花を咲かせます。白い花びらが落ちると中心部分がワイルドストロベリーの実となっていきます。
ワイルドストロベリーの花が咲くころになると、地面から次から次へと新しい葉が出てきます。
収穫
ワイルドストロベリーの実を収穫する時は、実の色が白から赤へと変化し真っ赤になった時が収穫時期です。ワイルドストロベリーは生食よりジャムなどの加工用として利用されることが一般的です。
夏越し
ワイルドストロベリーは特別な夏越しをしなくても育つ丈夫なハーブです。
基本的にはワイルドストロベリーは日当たりのよい環境を好みますが、葉焼けの症状がみられる場合は、鉢植えのワイルドストロベリーは夏のみ鉢の置き場所を変えるなどの工夫をしましょう。
地植えのワイルドストロベリーは根付いてからの水やりの必要はありませんが、高温で日差しが強い日が続いたら、水やりが必要な場合もあります。
冬越し
ワイルドストロベリーは特別な冬越しをしなくても育ちます。
秋冬のワイルドストロベリー
ワイルドストロベリーは常緑ですが、晩秋から冬にかけて地域によっては葉が寒さに反応して赤く色づくことがあり、とても美しい葉色になります。春が近くなり気温が緩みだすと自然に緑色の葉色になります。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
ワイルドストロベリーは、5月ごろ花や実がつきだすのと同時並行でランナーがでてきます。ランナーとは写真の赤いツルのこと。ランナーから出た新しい葉っぱの下の部分が地面につくと、そこから根っこが出て新しい株になります。この特徴を生かして土を入れたポット苗に根が出る部分のランナーを置いておくと、しばらくすると根付きます。確実に根付いたのが確認できたらハサミで親株から切り離します。
ワイルドストロベリーを増やしたくない場合
ランナーが出てきたら剪定して増えすぎないように管理しましょう。
ワイルドストロベリーはグランドカバーにも最適
ワイルドストロベリーは生長が旺盛で、環境に合えばランナーを出して増えていくのでグランドカバープランツとして利用できます。ワイルドストロベリーは「爆殖植物」的な要素もありますが、根が浅いので増えすぎて整理したい時に抜きやすく雑草対策にもなります。