フペルジア・ゴエベリーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
フペルジア・ゴエベリー
学名

Phlegmariurus goebelii

( = Huperzia goebelii )

英名
Blue Tassel Fern
別名・流通名
フレグマリウルス・ゴエベリー、リコポディウム・ゴエベリー、ブルーリコポディウムなど
科名
ヒカゲノカズラ科
属名
フレグマリウルス属
原産地
スマトラ島、ボルネオ島

フペルジア・ゴエベリーの特徴

フペルジア・ゴエベリーはスマトラ島およびボルネオ島に分布するヒカゲノカズラ科のシダです。

2019年現在Huperzia属からPhlegmariurus属へと変更されており、正しくはフレグマリウルス・ゴエベリーとすべきところですが、フペルジアとして販売されていることが多いためその名前で扱うこととします。

近年ではインテリアプランツとしての人気が高く、園芸店でもその姿を見かけることが増えてきました。三角形の葉を連ねた穂を分岐させながら長く枝垂れる姿が人気の本属において、その青白い色味から特に人気の高い種類のひとつです。

自然下では樹上や岩上に着生しており、ビカクシダと同じような環境で栽培することが可能です。

フペルジア・ゴエベリーの詳細情報

園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 ~90cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 やや強い

フペルジア・ゴエベリーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
肥料

フペルジア・ゴエベリーの栽培環境

日当たり・置き場所

フペルジア・ゴエベリーは半日陰~明るい日陰を好みます。

春以降の暖かい時期であれば屋外での栽培も可能ですが、葉焼けを防ぐため遮光するなど、直射日光が当たらないようにしましょう。室内であればレース越しの日光が当たるような明るい窓辺で栽培します。

乾燥を嫌うため、エアコンの風が直接当たらないようにするなどの配慮も必要です。

温度

熱帯アジアに自生しており寒さには弱いので、10度は保つようにします。屋外で管理されている場合は、10度以下になる時は室内に取り込みます。

用土

フペルジア・ゴエベリーは自生地で樹上や岩上に着生しているため、ベラボンや水苔のような通気性と保水性を兼ね備えた軽い素材で植えこみます。

フペルジア・ゴエベリーの育て方のポイント

水やり

植え込み材がカラカラに乾く前に水やりをしましょう。また湿度を好むため、まめに葉水をしてあげるとよいでしょう。

肥料

5~9月の生育期に規定の倍率よりもさらに薄めた液体肥料を与えます。または緩効性の肥料を2カ月に1度置肥します。

通常冬の間は肥料を切りますが、春~秋と同じくらいに加温しているのであれば平常時と同様に施肥しても構いません。

病害虫

フペルジア・ゴエベリーに害虫が付くことはあまりありませんが、カイガラムシハダニ予防も兼ねて葉水はまめに行います。

フペルジア・ゴエベリーの詳しい育て方

選び方

葉が落ちて禿げた部分は元に戻りません。葉や穂にコシがあり、茶色く枯れた部分の少ない、こんもりと茂った株を選びましょう。

植え付け

フペルジア・ゴエベリーはメッシュ鉢や鉢底穴のたくさん開いたプラ鉢など、通気性が高く軽い鉢に植え付けます。吊り鉢での管理となりますので、重さがある陶器や素焼き鉢などは事故防止のためできる限り避けた方が無難です。

また、鉢底に大きな穴を開けて、下向きに植え付けることも可能です。

植え替え・鉢替え

15~25℃程度の生育期に植え替えます。

冬越し

10度以上が保てるよう、暖かい室内で管理します。

ただし暖房の聞いた室内は乾燥しやすいため、霧吹きでまめに葉水を与えるようにしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

【株分け】生長につれて株元から新しい葉が立ち上がってきますので、ある程度大きくなれば株分けすることが可能です。

【葉伏せ】衣装ケースなど高湿度が保てる入れ物に用土を敷き詰め、その上に切り取った穂を並べて直射日光の当たらない明るい日陰で管理します。2か月ほどで穂の先端の方から新しい穂と根が出てきますので、それを切り取って植え付けます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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