ビカクシダ(コウモリラン)の育て方|植物図鑑

植物名
ビカクシダ(コウモリラン)
学名

Platycerium

英名
Common staghom fern
和名
鹿角羊歯
科名
ウラボシ科
属名
ビカクシダ属
原産地
アフリカ、アジア、オーストラリアなどの熱帯地域

ビカクシダ(コウモリラン)の特徴

樹木に着生しているシダの仲間で、「コウモリラン」とも呼ばれています。

「コウモリラン」と呼ばれる由来は、垂れ下がる葉を「羽ばたくコウモリ」に例えたものだと言われています。

独特な容姿が特徴ですが、葉の一つは株元に張りつくように出た「貯水葉(ちょすいよう)」または「外套葉(がいとうよう)」、もう一つは、鹿の角のような形をしている「胞子葉(ほうしよう)」になります。

貯水葉は水を蓄えておくことだけでなく、木などに絡みつく役割もあります。また、品種によってはこの貯水葉の凹凸が非常に美しく、観賞ポイントになります。

ハンギングバスケットやヘゴ板づけでお部屋に飾るととてもカッコイイです。

ビカクシダは変種や交配種などが多く存在し、ビカクシダの愛好家も多いです。1株だけでもカッコいいのですが、丸く群生にしたビカクシダはとても迫力があります。

自生地では樹木に着生しており、大きな群生株が1つの木に複数ついていたり、枝がビカクシダで覆われていることもあるそうです。

数十年生きた大型種のビカクシダは人の背丈を超える事もあり、まさにモンスター級のシダ植物です。

ビカクシダ(コウモリラン)の詳細情報

園芸分類 観葉植物
耐寒性 弱い
耐暑性 やや弱い
花色 なし
開花時期 なし

ビカクシダ(コウモリラン)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え替え
肥料

ビカクシダ(コウモリラン)の栽培環境

日当たり・置き場所

日光

【屋外】

春~秋にかけて屋外で管理することができますが、直射日光を当ててしまうと、刺激が強すぎて葉焼けを起こしてしまうので、30%~75%の遮光をしてください。

品種によって遮光率が変わってくるので、管理しながら調整してください。

遮光するときに遮光ネットや寒冷紗を使用すると簡単に遮光することができます。遮光ネットと寒冷紗はホームセンターや園芸店だけでなく、100均でも購入することが出来ます。

【屋内】

耐陰性があるので、屋内でも大丈夫です。しかし、日光が当たった方が健康な株になるので、なるべく日光が当たる場所に置いてください。

室内だからと言って直射日光を当ててしまうと葉焼けを起こしてしまうので、レースのカーテン越し程度の日光を当てて下さい。

【置き場所】

高温多湿に強く、耐陰性もあるため、室内の日光が入る場所なら大丈夫です。 ただし、エアコンなどの風が直接当たると葉が傷んでしまうので、直接当たらない場所に移動してください。

日光の入る浴室などに置くことも出来ますが、暑いシャワーやカビに注意してください。

温度

熱帯に分布しているため、暑さには比較的耐性があります。しかし寒さには弱いため冬場15℃程度になったら暖かい室内に取り込むようにします。

品種にもよりますが、10℃以下にならないように保温してください。

用土

保水性のある水苔を主に使います。鉢植えの場合、水はけの良い用土がよいです。

ビカクシダ(コウモリラン)の育て方のポイント

水やり

ビカクシダは寒さに弱いので季節や気温(室温)によって水やりのタイミングを変える必要があります。

【気温が10℃以上のとき】

主に春~秋の成長期では用土が乾燥したらたっぷりと水を与えるようにします。

葉がしおしおになり弱ってくるようならば水やりの回数を増やしてください。

【気温が10℃以下のとき】

ビカクシダは気温が10℃を切ってくると成長が緩慢になってきます。そのため、水をあまり必要としなくなるので、水やりの回数を減らします。具体的には、1週間に1回程度水やりをしてください。

ビカクシダを乾燥させて樹液の濃度を高めることで耐寒性を上げる事が出来ます。

また、小さいビカクシダは乾燥に弱いので冬場は葉水を多めに行ってください。

肥料

基本的に肥料は無くても良いのですが、与えた方が成長がはやくなります。

冬場の成長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の成長期に与えるようにします。

肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。

有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

ハダニ
黄緑や赤い体色をした0.5mmほどの小さな害虫です。葉の裏側に潜み吸汁します。ハダニに吸汁された箇所は白い斑点状になるのですぐ分かります。そのまま放置しておくと最悪の場合枯れてしまいます。

アブラムシ】アブラムシは2~4mmほどの小さな害虫です。幼虫、成虫ともに葉や蕾を吸汁します。群生していることが多く、
早めに対処しないと手遅れになる場合があります。
アブラムシはスス病などのウイルス病の媒介者で、吸汁されてしまうとそこからウイルスがビカクシダの中に侵入し、病気を発症させます。
また、発症しなくても吸汁されたことで体力がなくなり、そのまま枯れてしまう場合があります。

カイガラムシ
3mmほどの小さな虫で、白い綿毛のようなものを背負っています。吸汁して生長していくと、身体からワックスなどを分泌し、身体を守ろうとします。
カイガラムシに吸汁されると株が弱ってしまい、そのまま枯れてしまうことがあります。

ナメクジ
葉や花芽など、食べれる場所ならどこでも食害する性質の悪い害虫です。
外に出していると寄ってくる場合があるので、注意してください。
大食漢でもあるので、梅雨時などナメクジが発生しやすい時期は夜に見回りをしてください。
少し食害された程度なら生長に問題はありませんが、子株の場合は葉の大半を食害されたり、生長点を食害されると枯れてしまう可能性があります。

ダンゴムシ
柔らかい花芽や新葉、発芽したての株を食害します。ナメクジより食害される可能性は低いですが、外で管理しており地面の近くにを置いている場合は注意が必要です。

【バッタ】
イナゴなどのバッタは葉の硬さに関係なく食害します。また、食害する量も多いので気付かないでいると手遅れになっていることがあります。
割り箸などで見つけ次第捕殺してください。防虫ネットも有効です。

ビカクシダ(コウモリラン)の詳しい育て方

選び方

ビカクシダを買う時は必ず病害虫に注意してください。

ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々ビカクシダが弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。

病害虫以外では葉を触ってみて、ピンと張っている個体を選びましょう。貯水葉(ちょすいよう)や胞子葉(ほうしよう)が、良く出ているものが状態いいと思います。また、黄色い葉があるものや葉に元気がないものは避けましょう。

種まき

シダ植物なので種はありませんが、胞子を湿らせたミズゴケなどに蒔くことで発芽する場合があります。

胞子を蒔く場合はなるべく高湿度を保つようにしてください。また、発芽したての株は乾燥に極端に弱いので注意してください。

植え付け

へゴ板やコルクなどにミズゴケを使って活着させてください。素焼き鉢に水はけの良い土で植え込むこともできます。

剪定・切り戻し

基本的に剪定は必要ありませんが、古くなり枯れてきた葉は切り取ってしまった方がよいです。

風通しを良くすることでカビの発生等を予防することができます。

植え替え・鉢替え

よほど大きくならない限りは、あまり植え替えはしませんが板に活着させる板付け方法が人気です。

花は咲きません。

収穫

特にありません。

夏越し

屋外で、気温が40℃以上になった場合は日陰に移動してください。30~75%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。

水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。

午前中に行うと暑くなり煮えてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に一度のペースで行うと夏バテを防止できます。

冬越し

気温が10℃以下になったら生長が緩慢になるので、水やりを少なめにし、昼間の暖かい時間帯に葉水をするようにします。

品種にもよりますが、気温が5℃を切ると枯れてきてしまうので、切らないように室内に入れるか、温室内でファンヒーターなどを使って保温してください。

ファンヒーターなど暖房器具を使う場合は火事に注意してください。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分けで増やします。子株が出来たら、親株からはずして増やしましょう。

 

ビカクシダの板付け

ビカクシダの板付けは成長期である暖かい時期に行うことをオススメします。

必要なもの

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・板
・水苔
・水苔を浸すもの(ボールなど)
・釘(ハンマ―)
・麻ひも

 

1.水苔を使える状態に

ビカクシダを板に張り付けるため、保水性のある水苔を使用します。

 

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水苔は乾燥した状態で売っているので、水に浸してふやかします。この時に、沸騰したお湯で水苔をふやかすと水苔が殺菌できます。10~20分ほど浸しておきましょう。

 

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熱湯でふやかしたら、水苔を必ず冷ましてから使いましょう。温度が高いまま使用すると、ビカクシダの根や株を傷めてしまう可能性があります。

 

2、ビカクシダを株分けする

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大きく育ったビカクシダを株分けしていきます。なるべく土は取って、根が傷まないように優しく行います。

 

3.ビカクシダの向きを決めていく

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板の上に置いて、雰囲気をみてみましょう。この時点で壁にぶら下げたときのイメージをみたり、向きを決めましょう。

 

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大体の位置が決まったら、周りに釘を打っていきます。今回は大きさに合わせて6本の釘を打ちました。

 

4.水苔を巻いていく

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釘を打ち終わったら、先ほどのビカクシダを真ん中に置いてから、水苔で周りを包んでいきます。水苔を軽く絞って巻いていきましょう。  

 

5.麻ひもでしっかり固定

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先ほど打った釘に麻ひもをかけていきます。最初の場所は1本の釘に結んで、ぐるっと一周させます。

 

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そのあとに交差するように、ひっかけていきます。水苔が落ちないようにすれば大丈夫です。

 

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水苔が落ちず、しっかり包まれてているか確認しましょう。

 

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最後に立ててみて外れたり、崩れないかを確認します。壁にかけれるように板の上部にフックを付ければ完成です!

 

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あとは貯水葉(ちょうすいよう)という葉が板に張り付いてくれると、しっかり着生します。

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  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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