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フィカス・デコラ・トリカラーとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
フィカス・デコラ・トリカラー
学名

Ficus elastica ‘Decora Tricolor’

別名・流通名
フィカス・トリカラー、斑入りゴムノキ
科名
クワ科
属名
フィカス属
原産地
園芸品種

フィカス・デコラ・トリカラーの特徴

フィカス・トリカラーはフィカス・デコラの枝変わりによって発生した園芸品種で、トリカラーの葉が特徴です。通常のデコラに比べると生長速度が遅いですが、気になるほどではありません。また、挿し木による繁殖の成功率もデコラと比べると低いように感じます。

デコラよりも寒さに弱いため冬越しに注意します。

フィカス・トリカラーの葉は美しいのですが多湿や長雨に弱く、斑の部分に茶~灰色の染みが発生することがあります。最近よく流通しているフィカス・ティネケもデコラの枝変わりによって発生した斑入りのゴムノキで、見た目が良く似ています。トリカラーとティネケの違いはクリーム色の斑の部分が大きいのがトリカラーで、細いのがティネケですが、斑の入りは株の状態や新しい枝によっても変わるため、はっきりと区別するのは難しいでしょう。

フィカス・デコラ・トリカラーの詳細情報

園芸分類 観葉植物
草丈・樹高 ~30m
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 普通

フィカス・デコラ・トリカラーの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え

フィカス・デコラ・トリカラーの栽培環境

日当たり・置き場所

フィカス・トリカラーは日当たりがよい場所を好む植物ですが、買ってきたばかりの株や長い間室内で育てていたゴムの木をいきなり屋外に出してしまうと、春や夏の強い日差しに負けて葉焼けを起こす場合があるため注意しましょう。屋外で育てる場合は十分に日光に慣らした後に直射日光で管理するか、半日陰のような場所で管理するとよいでしょう。

フィカス・トリカラーを屋内で育てる場合は日当たりのよい場所に置くようにします。耐陰性も多少ありますが、本来は日当たりを好む植物であるために徒長や根腐れなどを起こす場合があります。また、エアコンの風が直接当たる場所に置いてしまうと葉が傷んでしまうのでなるべく空調の風が直接当たらない場所に置くようにします。

用土

フィカス・トリカラーは水はけのよい土を好みます。一般的に売られている観葉植物用の土でもよいですが、多肉植物用の土に腐葉土を少量混ぜ込んだものや、赤玉土と鹿沼土を混ぜ込んだものでも大丈夫です。根腐れを起こしにくくするためには土をなるべく水はけのよいものにして、水やりの回数で株の乾燥を防ぐようにするとよいでしょう。自分のライフスタイルに合った土で育てることが重要です。

フィカス・デコラ・トリカラーの育て方のポイント

水やり

フィカス・トリカラーは水が好きな植物なので生長期は土の表面が乾燥したら水やりを行います。屋外で水はけのよい土を使っている場合は毎日水やりしても問題ありません。逆に休眠し生長がストップする冬場などは乾燥気味に育てます。目安としては鉢の表面の土が乾燥してから2~3日経った頃に水やりをするようにします。

また、葉水などで葉裏を濡らすと害虫対策になります。

肥料

フィカス・トリカラーは植え替え・植え付け地に緩効性肥料を少量混ぜ込んでおくか、緩効性肥料を施肥するとよいでしょう。また、生長期には適正濃度まで希釈した液肥を10日に1回程度の頻度で水やりの代わりに与えるとよいでしょう。ただし、過度な施肥は徒長の原因にもなるので、肥料はあくまで生長の手助けと考える程度にしましょう。

病害虫

フィカス・トリカラーはカイガラムシの発生に注意しましょう。風通りの悪い場所で育てていたり、株の調子が悪いと病害虫が発生しやすくなります。

フィカス・デコラ・トリカラーの詳しい育て方

選び方

フィカス・トリカラーを購入する時は葉に厚みがあってしっかりしている株を選ぶようにしましょう。病害虫が発生しないかもチェックするとよいでしょう。

植え付け

フィカス・トリカラーの植え付けは3月~9月の暖かい時期に行うのがおすすめです。 7月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。根が出ていない場合は、根が出るまで常に土が湿っているようにしてください。

摘芯(摘心)・摘果

フィカス・トリカラーを分枝させたい場合は摘心を行うとよいでしょう。生長期に行います。

剪定・切り戻し

フィカス・トリカラーが徒長した場合や樹高が高くなりすぎた場合、生長期に切り戻しを行いましょう。切り口に殺菌剤を塗ると腐りを予防することが出来ます。

植え替え・鉢替え

フィカス・トリカラーが根詰まりを起こしている場合、もしくは2~3年に一度植え替えを行います。植え替えは真夏を避けた生長期に行うとよいでしょう。

フィカス属の花は一般的な花と違い花嚢と呼ばれる実のようなものの内側に咲いています。イメージとしてはイチジクを思い浮かべてください。実際、イチジクもフィカス属に分類されています。

夏越し

フィカス・トリカラーを屋外で育てている場合、10%~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。

水やりは土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。午前中に行うと暑くなり蒸れえてしまいます。 活力剤を1000倍に希釈して水やりの2~3回に1度のペースで行うと夏バテを防止できます。

また、長雨を嫌う傾向があるため、梅雨時は雨の当たらない軒下などに移動させるとよいでしょう。

冬越し

フィカス・トリカラーは寒さに弱いため、冬は日当たりと風通しがよい暖かい場所で育てるようにしましょう。生長が止まったら水を控えめにします。株のサイズにもよりますが1週間に1~2回程度の水やりで十分でしょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

フィカス・トリカラーは挿し木と取り木によって増やすことが出来ます。ただし挿し木の場合は成功率があまりよく無いため、剪定した枝を挿し穂にする方がよいでしょう。取り木の方がリスクが少なく安心です。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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