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ネギ(葱)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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  • ネギ 育て方 特徴
植物名
ネギ(葱)
学名

Allium fistulosum

英名
welsh onion
科名
ヒガンバナ科
属名
ネギ属
原産地
中央アジア

ネギ(葱)の特徴

ネギ属は数多く種類が存在し、ネギ(葱)以外にも玉ねぎ・ニラ・ニンニク・分葱(ワケギ)・浅葱(アサツキ)・ラッキョウなどたくさんの種類があります。

ネギ(葱)を形態的、生態的特性からみて大きく分けると加賀群、千住群、九条群の3つに大別することができます。

加賀「夏ネギ型」

冬になると地上部が枯れて休眠する品種です。耐寒性が強く東北、北陸など寒い地域で多く栽培されている品種です。白い部分が多い下仁田ネギのような特徴のネギ(葱)です。

千住「冬ネギ型」

冬期に休眠せずにゆっくり生長を続ける品種です。耐寒性があまり強くないため、主に関東地方を中心に栽培されています。

スーパーで売っているネギ(白ネギ)のほとんどは、この千住群の品種です。

九条ネギ「冬ネギ型」

九条ネギは千住ネギと同じように冬ネギ型ですが、土寄せをする白ネギとは違い、主に緑色の葉の部分が多い葉ネギの品種です。

ネギ(葱)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 50cm前後(品種による)
耐寒性 やや強い
耐暑性 やや弱い
耐陰性 やや弱い
花色 白色

ネギ(葱)はコンパニオンプランツ

ネギ(葱)の根の周りに生息する拮抗菌が、植物の病気を防ぐ抗生物質を出しているため、連作障害を防ぐ効果があります。畑の土壌改善のためにも植え付けたい作物です。

長ネギ保存法

長ネギはたくさん収穫したら、使いきれない分は植木鉢などの土にまとめて埋めておくと日持ちがします。

あまり浅く植えて外に置いておくと、せっかくの軟白部分が徐々に緑色になって硬くなりますので、白い部分が完全に埋まるように植えましょう。

ネギ(葱)のリボべジ

「リボベジ」という言葉をご存知ですか?スーパーなどで購入したネギを再び育てて再生する栽培方法のことです。最近ではリボーンベジタブル、略して「リボベジ」と呼ばれ、お得感が増す育て方として人気の栽培方法です。

根元から5㎝程残し、根の部分を水に漬けたり、土に植えるだけでネギ(葱)がまた生えてきます。あとは大きく育つまで待つだけ。水で育てる場合は毎日一回は水を替えをしましょう。

 

ネギ(葱)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
収穫

ネギ(葱)の栽培環境

日当たり・置き場所

ネギ(葱)は日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

ネギ(葱)の生育温度は20℃前後です。

用土

ネギ(葱)は酸性土壌を嫌います。必ず石灰を入れて土壌を中和しましょう。

プランター栽培のネギ(葱)は、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培のネギ(葱)は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。

ネギ(葱)は排水の悪い土を嫌いますので気をつけましょう。

ネギ(葱)の育て方のポイント

水やり

ネギ(葱)は苗を腐らせないように乾燥気味に育てます。

特に干しネギ栽培の苗の植え付け直後は、土中の水分で発根させるために水やりをしません。根付いた後も乾燥気味に育てます。

反対にネギ(葱)の種をまいた後は、土が乾燥しないように気を付けましょう。苗を植え付ける場合も、植え付け後1週間くらいは根が乾燥しないように充分水を与えましょう。

肥料

植え付け後、土寄せのタイミングや収穫に合わせて1か月ごとに追肥を施します。

病害虫

害虫は、ネギコガ、アブラムシアザミウマネキリムシが発生することがあります。
病気はべと病さび病が発生することがあります。

ネギ(葱)の詳しい育て方

選び方

品種により様々ですが、ポット苗、干しネギの苗が販売されています。
一般的に干しネギで育てる方が、生育が旺盛で収穫量も増えるため育てやすいようです。

種まき

ネギ(葱)の種の発芽温度は15~25℃位です。

畑ではすじまきにします。1cmの深さの溝を掘り、0.5~1cm間隔で種をまき、土をかけます。発芽まで乾かさないように水やりに注意しましょう。

トレーやポット、プランターなどを使って種をまき、育苗した方が管理しやすいでしょう。

植え付け

根深ネギのタイプは生長に応じて少しずつ土寄せするため、片側に土をあげて溝を30cmほど深く掘ります。

苗は溝の壁面に添わせて株間5~6cm間隔で立てて並べ、根が隠れるくらいの量の土を入れ、その上からワラを敷きつめます。

ネギ(葱)の根は酸素要求量が大きいため、ワラを入れて土の通気性を良くすることがとても大切です。

ワラが入手出来なければ、かわりに腐葉土・干し草などでもかまいません。

ワラが風で飛ぶような場合は、ワラの上にかるく土を被せて、重しがわりにしておくとよいでしょう。

一部の品種で不抽苔性(とう立ちしない)のものもありますが、春にとう立ちして「ネギ坊主」ができます。

ネギ坊主ができると生長が止まるので、早めに摘み取りましょう。

収穫

草丈が50~60cmほどで収穫ができます。

クワを深く入れ、根元まで掘り起こし、軟白部分を折らないように丁寧に掘りあげます。無理に引き抜いて収穫すると千切れることがあります。必ず土を崩してから根元を持って抜き取りましょう。

その他の収穫方法として、地際から5cm位の部分を切って収穫することで、また新たな芽が出てくるため継続的に収穫することができます。
収穫を始める頃の寒い時期、耐寒性があるため冬の間も畑に置いておくことも出来ます。急がずにゆっくりと収穫できますが、春になるとネギ坊主が出来て固くなるので、そのころまでには収穫を終えます。
花が咲く前のネギ坊主は天ぷらで美味しく食べられます。

土寄せ

生育するに従って、株元に追肥して、葉の分岐部分のすぐ下まで土を寄せます。

1回目の土寄せの目安は、苗の植え付けから40日~50日後。一度に多くの土をかけると、生長点まで埋めてしまい、生育が遅れるので、かけすぎないように注意します。

同様に、植え付けの2ヶ月後に2回目、3ヶ月後に3回目、4ヶ月後に4回目追肥と土寄せをします。ただし、最終である4回目の土寄せは、葉の分岐部分が隠れるまで土を寄せましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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