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そら豆(ソラマメ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • そら豆 育て方 特徴 花
  • そら豆 育て方 特徴 花
  • そら豆がふっくらと膨らんできましたが、まだ上を向いている状態ですね。収穫はもう少し後になります。
  • そら豆の莢(さや)が重みで下を向き、背筋が黒くなりだしたらお待ちかねの収穫です。
  • ソラマメ(そら豆) 育て方ポイント
植物名
そら豆(ソラマメ)
学名

Vicia faba

英名
broad bean
和名
蚕豆(そらまめ)、天豆(てんまめ)
別名・流通名
野良豆
科名
マメ科
属名
ソラマメ属
原産地
地中海、西南アジア

そら豆(ソラマメ)の特徴

そら豆は、10月中旬~下旬にかけて種をまくと、幼い苗の状態で冬越しして、3月~4月頃に同じマメ科のスイートピーに似たとても美しい花を咲かせます。花色は紫と白の複色で、花びらがひらひらして、まるで蝶々が羽を広げているようです。野菜の花は全体的に楚々とした小花が多く、色も黄色や白のイメージが強いですが、そら豆の花は野菜の花の中ではとても華やかで、畑に咲いていると目を引きます。

そら豆は花後に緑色のさやをつけ、そのさやは空に向かって上に伸びます。空を向いた豆の姿から、そら豆という名が付きました。また、さやが蚕の繭に似ていることから蚕豆とも呼ばれています。そら豆は5月~6月頃に収穫します。収穫時期が近づいて実がふっくら育ってくると、さやが重くなって下向きに垂れてきます。

そら豆(ソラマメ)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 100cmほど
耐寒性 やや強い
耐暑性 弱い
花色 白と紫の複色

そら豆(ソラマメ)の食べ方

ソラマメ(そら豆) 育て方ポイント

さやの中にはふかふかのお布団のようなワタがあり、さやを開けるとワタの上にそら豆の実が2~4個乗っています。実にはさらに薄皮があり、薄皮は食べられるので好みによっては薄皮をむかずにそのまま食べます。若いうちに収穫したものは薄皮が柔らかくてしっとりしていて、熟してから収穫したものは薄皮が固く、薄皮をむいて食べるとホクホクとして濃い味がします。

日本では、主に完熟前の実をさっと火を通して食べます。ビールのお供として人気の野菜です。海外では、完熟したものを乾燥させ、煮豆などに利用されています。

そら豆(ソラマメ)の花言葉

 

そら豆(ソラマメ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
開花
収穫

そら豆(ソラマメ)の栽培環境

日当たり・置き場所

そら豆は日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

そら豆の生育適温は15~20℃です。幼苗のうちは特に寒さに強いため、小さい状態で冬越しさせて春に大きく育てます。

用土

プランター栽培のそら豆は、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培のそら豆は、植え付け前に土を耕す準備が必要です。畑の土が酸性に傾いている場合は、まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ、耕しましょう。その1週間後に完熟堆肥と元肥を入れ土になじませます。土の酸度は、市販の酸度測定液などを使うと安価で簡単に調べることができます。

窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。

なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても日数がない場合は「有機石灰」「完熟堆肥」「有機肥料」を使うと同時に混ぜ込むことが可能で、すぐに種まきや植え付けができます。

そら豆(ソラマメ)の育て方のポイント

水やり

種をまいた時や開花時期はしっかりと水を与えますが、基本的に乾燥気味に育てましょう。

プランター栽培の場合は、土が乾いたら水やりします。

畑栽培の場合は降雨による水やりを基本に、よほど乾燥したときは様子を見て与えましょう。

肥料

マメ科の植物は、根粒菌という根に共生する菌が窒素分を作ります。そのため、追肥等は控えめにします。逆に肥料を与えすぎるとつるボケといって茎葉ばかりが大きくなり、実が付きづらくなるので注意しましょう。

そら豆は、収穫が始まる前の4月に1度だけ追肥を施しましょう。

病害虫

そら豆はアブラムシの被害に合いやすいです。新芽にびっしりとアブラムシがつくことがあります。他にネキリムシの被害も受けやすいです。

病気は、アブラムシを媒介に感染するモザイク病、日照不足で雨が多いと発生しやすくなる斑点病などがあります。

そら豆(ソラマメ)の詳しい育て方

選び方

背が低くて節間が狭く、本葉が3~4枚くらいの苗を選びましょう。背が高くて節間が広い苗や、育ちすぎている苗は冬越ししにくくなるためおすすめしません。

種まき

マメ科の種は鳥に狙われやすいので育苗ポットで育てます。水分がたっぷり含まれている土にそら豆のへその部分を斜め下向きにして種の頭が見えるくらいに種をまきます。

畑に直まきする場合は、2~3粒ずつの点まきで、株間を30cmほど空けます。ただし、直まきは種が腐ったり鳥に狙われやすいため、必ず寒冷紗などで種を守りましょう。育苗ポットで種を発芽させてから定植する方法もあります。 

種をまくときは、「お歯黒」と呼ばれる黒いへそ部分を下向きにして、種の頭が見えるくらいに土を被せましょう。だいたい5~7日後には発芽します。

植え付け

育苗した場合は、本葉が2~3枚くらいになったら植え付けます。

間引き

種を2~3粒ずつまいた場合は、本葉が出たら1本だけ残して間引きしましょう。

摘芯(摘心)・摘果

草丈が30~40cm頃、たくさん出てきた茎から太くて勢いのある茎を6~7本残し、弱い茎は切り取ります。

支柱は、あんどん型にして周りを囲み、倒れないようにしましょう。

剪定・切り戻し

春になって茎が伸びすぎると、倒れることがあったり、上の方の遅く開花したものは収穫が見込めないこともあるため、高さ70cmを越えた茎の先を摘芯してさやを充実させます。

そら豆(ソラマメ) さや 花言葉 名前の由来 栄養 食べ方 花     

3月~4月頃、スイートピーに似た花を咲かせます。そら豆の花の色は、白地に紫の複色です。そら豆は冬の低温に当たることで、花芽ができるという性質を持っています。

収穫

そら豆の莢(さや)が重みで下を向き、背筋が黒くなりだしたらお待ちかねの収穫です。開花後、35~40日後が収穫適期です。そら豆のさやは、最初は上を向いていますが、収穫適期になると実が充実した証拠に重みで下を向き、さやの光沢が出て、背筋が黒くなりだします。収穫適期を過ぎると味が落ちるので、収穫時期を見極めましょう。

冬越し

幼苗期には寒さに強いため、0℃になっても寒害を受けることはありません。幼苗期のうちに冬越しさせましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

そら豆は種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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