明日葉(アシタバ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 明日葉(アシタバ)
- 学名
Angelica keiskei
- 和名
- 明日葉
- 別名・流通名
- アシタグサ、ハチジョウソウ
- 科名
- セリ科
- 属名
- シシウド属
- 原産地
- 日本
明日葉(アシタバ)の特徴
明日葉(アシタバ)は数少ない日本原産の植物で、房総、三浦、伊豆、紀伊半島や伊豆諸島に多く分布しています。
セリ科多年草の野菜の一つで、葉をいくら収穫しても、明日にはすぐに若葉が出るということから明日葉(アシタバ)という名前が付きました。
春先冬を越した2年目以降(株の大きさによるところが多い)の株から新芽が伸び、6~9月に花が咲き、秋に種ができ、種の状態で冬を越して、春に発芽する。そして、開花・結実した株は枯れていくというサイクルで生育します。
花を咲かせないように、上手に茎葉を摘むことにより、4~5年は収穫を続けられます。
明日葉(アシタバ)は、葉野菜として食べられるだけでなく、青汁などの加工品に多く使用されます。明日葉(アシタバ)の茎を切ると、黄色い汁が出てきます。この物質は「カルコン」と呼ばれ、ポリフェノールの一種ですが、近年その効能に注目が集まっています。
明日葉(アシタバ)の詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
---|---|
草丈・樹高 | 50~60cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | やや弱い |
耐陰性 | やや弱い |
花色 | 白 |
明日葉(アシタバ)を選ぶポイント
劣化するごとに葉が黄色くなってきますので、緑色の濃い葉を選びましょう。
明日葉(アシタバ)の保存方法
乾燥させないように、新聞紙に包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫に立てて保管しましょう。
明日葉(アシタバ)のレシピ
葉の利用
天ぷらやお浸し、お茶などに使用します。
根の利用
炒めて甘辛く味付けしたきんぴらや、明日葉(アシタバ)の根に氷砂糖とホワイトリカーと合わせた薬用酒を作ることができます。
明日葉(アシタバ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
収穫(2年目以降) |
明日葉(アシタバ)の栽培環境
日当たり・置き場所
明日葉(アシタバ)は、日当たりと風通しの良い環境を好みます。
温度
明日葉(アシタバ)の生育適温は20℃前後です。
用土
明日葉(アシタバ)を鉢植えで育てる場合は、野菜用の培養土を用意しましょう。
畑で栽培する場合は、植え付け前に準備が必要です。まず堆肥や元肥を入れる2週間前位には苦土石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませます。
明日葉(アシタバ)の育て方のポイント
水やり
種をまいた後は、乾燥させることのないように、しっかりと水を与えます。その後は土が乾いたらたっぷりとを目安に水を与えましょう。
肥料
肥料が足りていないと葉が黄色くなるなどのサインを出します。様子を見ながら追肥をしましょう。
病害虫
ウドノメイガが発生しやすいです。
明日葉(アシタバ)の詳しい育て方
種まき
前日に水に浸しておいた種をすじまき、又はばらまきでまいていきましょう。
明日葉(アシタバ)は好光性種子のため、光がないと発芽不良となります。覆土する場合はごく薄く種をまきます。発芽まで乾燥しない様に注意しましょう。
明日葉(アシタバ)の条間は30cmとり、株間は15~20cmはとりましょう。
間引き
生育の段階に応じて間引きを行います。最終的に株間は15~20cm位とりましょう。
花
春先、冬を越した2年目以降(株の大きさによるところが多い)の株から新芽が伸び、6~9月に白い花が咲き、秋に種ができ、種の状態で冬を越して、春に発芽する。そして、開花・結実した株は枯れていくというサイクルで生育します。
収穫
種をまいた年は収穫はせず、2年目以降の明日葉(アシタバ)を収穫します。
草丈が30cm位まで育ったら、古い茎葉を2~3本残し、光沢のある新芽をどんどん摘みましょう。明日葉(アシタバ)は収穫せずに放っておくと、早く大きくなって寿命が縮み、味が落ちます。