おかのりとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
おかのり
学名

Malva verticillata

英名
Curled mallow
別名・流通名
ハタケナ、ノリナ
科名
アオイ科
属名
ゼニアオイ属
原産地
中国

おかのりの特徴

おかのりはアオイ科の植物で「冬葵」の栽培変種です。おかのりの原産地は諸説ありますが、日本では「冬葵」として江戸時代に薬として栽培され始めました。

おかのりは生育旺盛で、150~200cm位まで草丈が生長します。「冬葵」の変種ということで、「冬」の字がつくように耐寒性に優れた野菜です。また、耐暑性ににも優れているため春から秋にかけて長い間種をまくことができる野菜ですが、高温で強い日差しの環境下では茎葉が固くなる性質を持っています。

生のまま包丁で細かく刻むとぬめりが出てきたり、葉を乾燥させて火にさっとあぶると海苔状になることから、おかのりと呼ばれるようになりました。

苦みやクセがない上に栄養価が高いおかのりは、刻んで粘りを出して納豆に入れたり、さっとゆでて胡麻和えにしたり、油で炒めたり、天ぷらにするなどの調理方法も様々あり、美味しくいただくことができます。

おかのりの詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 150~200cm
耐寒性 やや強い
耐暑性 やや強い
耐陰性 やや弱い
花色 白色

おかのりの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
収穫

おかのりの栽培環境

日当たり・置き場所

おかのりは日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

おかのりは耐寒性、耐暑性に優れているため、生育に適した温度の幅が広い野菜です。

用土

プランター栽培のおかのりは、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培のおかのりは、堆肥や元肥を入れる2週間程前には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。湿り気のある環境を好むので、保水性のある土壌が適しています。

おかのりの育て方のポイント

水やり

湿り気のある環境を好み、水分が不足すると茎葉が固くなります。土を乾燥させないように、水やりはたっぷり与えましょう。

肥料

肥料分が不足すると茎葉が固くなることがあります。目安として、月に1度追肥をしましょう。

反対に肥料を与えすぎると、過剰な窒素量摂取のためアブラムシなどの害虫が寄ってきやすくなります。くれぐれも与えすぎることのないように気を付けましょう。

病害虫

おかのりは風通しの良い環境で育てることで順調に生育する、比較的病害虫の被害の少ない野菜です。

おかのりの詳しい育て方

種まき

おかのりの発芽温度は20℃前後ですが、10℃より少し下の温度でも日数はかかりますが発芽することができます。

種のまき方は、ばらまきかすじまきにしましょう。

間引き

混みあった部分は適宜間引きます。間引き菜も食べられるので、美味しく召し上がってください。

摘芯(摘心)・摘果

おかのりはそのまま主枝を切らずに育てると、150~200cm位まで生長するため、草丈が15~20cm位になったら上の柔らかい葉を摘み取り、側枝の生長を促します。

小さな白い花を咲かせた後、実を付けます。中国ではこの実を薬用としてお茶などに用いるそうです。

収穫

おかのりの収穫方法は2つあります。

1つ目は、草丈15~20cm前後で株ごと引き抜いて収穫します。

2つ目は、草丈15~20cm前後で摘芯し、枝先から柔らかい葉の部分を摘みとります。そうすることで、わき芽が次々と出て長く収穫することができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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