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こんにゃく(蒟蒻)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
こんにゃく(蒟蒻)
学名

Amorphophallus konjac

英名
devil's tongue
科名
サトイモ科
属名
コンニャクイモ属
原産地
東南アジア

こんにゃく(蒟蒻)の特徴

昔から東南アジアで食用とされていたこんにゃくは、サトイモ科の多年草の植物です。

こんにゃくいもの赤ちゃんのような大きさの生子(きご)と呼ばれる種イモの植え付けから、こんにゃくいもを収穫するまでに3年という月日を要する植物です。春にこの生子(きご)を植え付け、球茎が凍らないように秋に収穫し、春まで貯蔵します。2年目の春に貯蔵しておいた球茎を植え付け、また掘り上げて貯蔵します。いよいよ3年目。また、春に植えつけ、ようやく秋にこんにゃくいもを収穫することができます。

こんにゃくの花は濃紫色で縦長の大きな花です。生子を植え付けてから4~5年植え続けることでやっと花を咲かせます。

花の香りは独特で、臭いにおいがするようです。こんにゃくの花が咲いたら、栽培終了の合図で分球します。

こんにゃく(蒟蒻)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 50~150cm
耐寒性 弱い
耐暑性 弱い
耐陰性 やや弱い
花色 濃紫色
開花時期 4~5年目の春

こんにゃくの歴史

こんにゃくは諸説がありますが、古くは縄文時代から里芋と一緒に日本に伝わっていたともいわれるほど、歴史的にとても古くから日本に存在していた植物です。

江戸時代にはこんにゃくいもを乾燥させて製粉化する技術も確立し全国に広まり、現在のこんにゃく製造の礎となりました。

現在私たちがよく食べる市販されているこんにゃくは、こんにゃく粉に海藻などを混ぜて作られているこんにゃくです。生のこんにゃくいもで作る本来のこんにゃくの味や歯触りはまた格別なようです。家庭菜園でこんにゃくを作るなら自家製こんにゃくをぜひ楽しんでみたいですね。

こんにゃくの取り扱いの注意点

こんにゃくはシュウ酸が多く含まれているので、素手で触ると強いかゆみを引き起こします。作業をする際は必ずゴム手袋をはめましょう。

 

こんにゃく(蒟蒻)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
生子植え付け
1年目掘り上げ
2年目植え付け
2年目掘り上げ
3年目植え付け
3年目収穫

こんにゃく(蒟蒻)の栽培環境

日当たり・置き場所

こんにゃくは強過ぎる光や強い風に弱いので育てる環境には注意しましょう。

温度

こんにゃくの栽培の年間の平均気温は13℃前後必要です。

用土

こんにゃくは、水はけが悪くても、水持ちが良すぎても生育しずらい性質をもつため、昔から傾斜地で作られることが多いようです。

こんにゃく(蒟蒻)の育て方のポイント

水やり

過湿にも弱く、乾燥にも弱いため、ある程度乾いたらたっぷりと水を与えましょう。通気性、排水性、保湿性の良いわらを敷くなどして管理しましょう。

肥料

追肥は植え付け後、芽が出て葉が開ききったら1回与えましょう。

病害虫

こんにゃくは水はけが悪い環境下では、白絹病、根腐病にかかります。

こんにゃく(蒟蒻)の詳しい育て方

選び方

こんにゃくの種いもの品質は、その後の生育・収量にかなり影響を与えます。

主芽が尖って、固くてしまりがあり、光沢のある、病害中に侵されていない球茎を選びましょう。

植え付け

1年目:株間は10cmほど。春に生子(きご)をひとつずつ丁寧に植え付けます。

2年目:株間は20cm位。1年目の11月頃に収穫したものを春に再度一つずつ植え付けます。こんにゃくいもの頂部のくぼんだ所に水がたまらないように球茎を斜めに植え付けます。

3年目:株間は30cm位。2年目の11月頃に収穫したものを春に再度一つずつ植えつけます。こんにゃくいもの頂部のくぼんだ所に水がたまらないように球茎を斜めに植え付けます。

こんにゃくの花は濃紫色で縦長の大きな花を咲かせます。生子(きご)を植え付けてから4~5年植え続けることでようやく花を咲かせます。花の香りは独特で、臭いにおいがするようです。こんにゃくの花が咲いたら、栽培終了の合図で分球します。

収穫

3年目の10月~11月頃、地上部が黄色く枯れてきたらこんにゃくの生子(きご)を切り落とさないように掘り上げます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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