マクワウリ(まくわうり・真桑瓜)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- マクワウリ(まくわうり・真桑瓜)
- 学名
Cucumis melo var. makuwa
- 英名
- Oriental melon
- 和名
- 真桑瓜
- 別名・流通名
- 味瓜、甘露、甘瓜、甜瓜
- 科名
- ウリ科
- 属名
- キュウリ属
- 原産地
- インドもしくはアフリカ大陸
マクワウリ(まくわうり・真桑瓜)の特徴
メロンの原産地は現在アフリカ大陸説とインド説が存在します。というのも、メロンが世界各国に様々な品種、変種が存在するためです。このマクワウリもメロンの一種で、つる性の1年草です。日本でも古くは縄文時代にマクワウリが食べられていたとされています。
マクワウリという名前の由来は、現在の岐阜県の当時真桑村と呼ばれていた産地のマクワウリが良品だったことから、真桑瓜(マクワウリ)という名前が付けられ広まりました。
マクワウリは様々な品種と呼び名があります。味瓜(アジウリ)、甘露(カンロ)、甘瓜(アマウリ)、甜瓜(テンカ)など地方によって呼ばれ方も違い、黄色や緑色、縞模様、丸形や俵型など姿形の異なるマクワウリがあります。
現在はメロンの方が市場に多く出回っていますが、以前はマクワウリが主流で日本のお盆のお供えにも欠かせない果物の一つでした。
「ネット」と呼ばれるメロンの皮に出来る模様のない「プリンスメロン」は、マクワウリとメロンをかけ合わせたものです。
マクワウリ(まくわうり・真桑瓜)の詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
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耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | やや強い |
耐陰性 | やや弱い |
花色 | 黄色 |
マクワウリ(まくわうり・真桑瓜)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
収穫 |
マクワウリ(まくわうり・真桑瓜)の栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。風通しの良い場所で育てましょう。
温度
生育適温は20〜30℃です。
用土
プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の場合は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。
マクワウリ(まくわうり・真桑瓜)の育て方のポイント
水やり
鉢植え・プランターの場合は、土の表面が乾いてから、鉢底の穴から水が流れ出るまでたっぷりあたえます。
通常の管理としては、高温乾燥を好むため水やりは他の野菜とくらべ少なめでかまいません。収穫が近づいたら、水やりを抑えぎみにすると糖度が上がります。
肥料
雌花の咲いた頃や実が卵大になった頃に肥料を施します。地植えの場合はつるの先端付近に施してください。
マクワウリ(まくわうり・真桑瓜)の詳しい育て方
選び方
本葉が4~5枚で葉のツヤが良く色も濃い、茎が太くて節間が短い苗を選びましょう。
種まき
発芽の温度は高めの28~30℃位です。1cm位の深さに種をまきます。家庭菜園では苗から育てるのが一般的です。
植え付け
高温乾燥を好みますので日当りが良く、水はけの良い場所を選んでください。
地植えなら畝をつくります。株元が周りの地面よりも少し高くなるように浅めに植え付けます。株間は60cm~80cm空けましょう。つるが伸びてきたら、敷きワラをして雨ふりや水やり時の泥はねから苗や実を守ります。
鉢植えやプランターで栽培する場合は、できるだけ根が横の方向に広がることができるような大型のプランターを使用して植え付けましょう。
地温の上昇や保温のために、地面にマルチをすることをおすすめします。
摘芯(摘心)・摘果
さまざまな種類がありますが、栽培されているマクワウリの大部分は、雌花が親づるにはつかず、子づるや孫づるにつく傾向があるため、葉が5〜6枚の頃親づるを摘み取り、生育の良い子づるを3本残して、他は摘芯します。子づるの8~11節の範囲に結果させる孫づるを選び、それ以外の孫づるは摘み取り、子づるは20節前後で摘芯しましょう。孫づるは着果枝となり、そこ果実がつきます。1つのつるに二果着果させるときは、近くで着果させましょう。美味しい果実にするために、1つのつるに2個以上の実が付いた時は、摘果も必要になります。
花
1つの株に黄色い雌花と雄花を咲かせます。
収穫
交配後45~50日前後が収穫適期と言われています。
また、収穫間近になると葉の緑が枯れ始め、完熟が近づくと葉全体が黄色くなります。
交配(受粉)
雌花が咲き始めたら、朝9時から10時までに受粉を行い着果を促します。雄花の花びらをとって雄しべを出し、雌花の雌しべに花粉をつけます。収穫日の目安になるので受粉させた日をラベルに記入しとりつけておくことをおすすめします。