芽キャベツとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 芽キャベツ
- 学名
Brassica oleracea var.gemmifera
- 英名
- Brussels sprouts
- 和名
- メキャベツ
- 別名・流通名
- 子持ちカンラン、シュー・ド・ブリュッセル
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- アブラナ属
- 原産地
- ヨーロッパ
芽キャベツの特徴
芽キャベツという名前ですが、キャベツを早どりしたものではありません。ヨーロッパ原産でアブラナ科アブラナ属の結球しない、ケールのように上に生長する植物です。60cmほどに伸びた太い茎に直径2~3cmの小さなキャベツが数多くなります。
芽キャベツは別名「子持ちカンラン」ともよばれ、(カンランはキャベツの意味。)ベルギーのブリュッセル近辺で栽培がはじまったといわれていることから、フランス語ではシュー・ド・ブリュッセル(ブリュッセルのキャベツ)と呼ばれています。
うまく育てば1株から70~80球ほどの芽キャベツが収穫できます。
芽キャベツの詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
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草丈・樹高 | 60cm |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや弱い |
耐陰性 | やや弱い |
花色 | 黄色 |
芽キャベツが欠かせないイギリスのクリスマス
イギリスの伝統的なクリスマスディナーに、真っ先に思い浮かぶのは七面鳥の丸焼きですが、そのつけあわせとして、ロースト又はマッシュポテト、茹でた芽キャベツとにんじんが欠かせません。
芽キャベツは見た目に鮮やかなグリーンが、お皿を彩り、栄養価が高く、ちょうどクリスマスの時期に手に入りやすいことから、伝統的なクリスマスディナーには欠かせない野菜になったようです。
芽キャベツとケールをかけあわせたプチヴェール
プチヴェールというアブラナ科の野菜をご存知でしょうか?姿は結球しない芽キャベツのようで、静岡県で開発されました。青汁に用いられるケールと芽キャベツを掛け合わせているため、その栄養価はとても高く、しかもケールの苦みはかなり抑えられているので食べやすくなっています。これから注目の野菜といえます。
芽キャベツの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
収穫 |
芽キャベツの栽培環境
日当たり・置き場所
芽キャベツは日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。
温度
芽キャベツの生育適温は15~20℃で冷涼な気温を比較的好み、キャベツよりも高温と乾燥を嫌います。
用土
芽キャベツは酸性の土壌は好みません。有機質を多く含む排水性の良い土が適しています。
芽キャベツをプランターで栽培する場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の芽キャベツは、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。
芽キャベツの育て方のポイント
水やり
芽キャベツの植え付け後は、十分に水をやります。排水を良くし、土が乾いたらしっかりと水を与えましょう。
肥料
芽キャベツは長い間収穫できるので、肥料切れには注意しましょう。
本葉が6~8枚の時期に追肥をします。それ以降は、芽キャベツの収穫が始まってから月に1度の目安で与えましょう。
芽キャベツの詳しい育て方
選び方
本葉4~5枚くらいで徒長しておらず、茎の太いしっかりした苗を選びます。葉が黄色くなっているものは避けましょう。
種まき
育苗ポットに種を2~3粒ずつまき、間引きをして本葉が4~5枚になるまで育苗します。
植え付け
株間50~60cmの間隔で芽キャベツの苗を植え付けます。排水が悪い場所は畝を高くしましょう。植え付け後は乾燥を予防する為に、株元をわらや刈り草などでマルチングするとよいでしょう。同時に支柱を立てて風で倒れないようにします。芽キャベツは初期の生育が悪いと樹高が伸びないので、初期にしっかり生育させましょう。
花
アブラナ科特有の黄色い花を咲かせます。
収穫
芽キャベツは品種にもよりますが、10月下旬頃から翌年の2月頃まで長く収穫が楽しめます。株の下の方から結球するので、手で触り固く締まっているものから順に摘み取ります。
芽キャベツの摘葉
わき芽が結球してきたら、日当たりと風通しを良くして芽キャベツの生育を促すために、下葉を徐々に取り除きます。わき芽部分の芽キャベツの結球部分を傷つけないように、1cmほど離れた部分をハサミで取り除きましょう。切り取った部分は、乾燥するとポロリと落ちます。