インダストリアルインテリアの大切なポイント! おしゃれな実例集と一緒にご紹介♪
三原広美
このライターの記事一覧
インテリアに敏感な人たちの間で注目されているインダストリアルインテリア。ユニセックスでクール、そして自由なスタイルが男女を問わず人気です。インドアグリーン、アンティーク感のある家具、ヴィンテージの雑貨アイテムを上手に取り入れておしゃれでかっこいいインダストリアルインテリアを実現するポイントを分かりやすくご紹介します。
目次
■インダストリアルインテリアにぴったりのアイテムが見つかるお店をご紹介♪ まとめ
インダストリアルインテリアとは?
インテリアデザインのひとつとして最近よく耳にする「インダストリアルスタイル」や「インダストリアルインテリア」。「インダストリアル」とは元々、「工業の」「産業の」という意味を持つ言葉です。
インダストリアルデザイン
応用美術にも工業製品デザインとして「インダストリアルデザイン」という分野があります。インダストリアルデザインのルーツを探すと、1920年代のアメリカまでさかのぼります。この当時、アメリカでは大量生産や大量消費を背景に、業務で利用される製品などにまず求められたのは「機能性」でした。この流れは、家庭で利用される製品にも取り入れられていきます。機能性や実用性を優先することで、無骨でシンプルなデザインの製品が多く生産されるようになりました。
インダストリアルデザインに顕著に見られる機能性、実用性、シンプル、無骨さ、といったクールで「インダストリアル」な雰囲気をインテリアに取り入れたものが「インダストリアルインテリア」です。また、機能的で無骨なだけではなく、金属や木材といった素材を上手に組み合わさせ、使い込まれていく過程で自然に出てくる素材の風合いや重厚感を感じることができるのも、インダストリアルインテリアの特徴です。
インダストリアルインテリアの具体的なイメージとしては、産業革命以降に工場、または病院、学校、鉄道会社などの公共機関の事務所や作業所で使われた、実用性重視の家具や道具です。上流階級ではなく、庶民が機能性や実用性を重視し、選んで利用してきたモノたち。だからこそ、特に華美な装飾もないのに、かっこいい。そんな無骨なシンプルさが人気の秘密かもしれません。
また、インダストリアルインテリアにはクールでかっこいいイメージがあり、男前インテリアとかぶる部分もありますが、男性だけでなく、女性にも人気のスタイルです。インダストリアルインテリアの特徴のひとつとして、無骨だけど無愛想すぎない懐かしさがあります。昔から使いこまれているモノたちに、どこか人の存在を感じるような、暖かみのあるスタイルが、女性にも人気の秘密なのかもしれません。
最近注目の西海岸スタイル(カリフォルニアスタイル)やブルックリンスタイルとも、インダストリアルインテリアは相性が良く、インダストリアルインテリアをうまく取り入れることで個性的で居心地のいい住空間を実現できます。
インダストリアルインテリアのポイントやコツは?
簡単に言うと、インダストリアルデザインを取り入れたインテリアが「インダストリアルインテリア」ということになりそうですね。それでは、具体的にどのようにインダストリアルデザインを取り入れたらよいのでしょう?インダストリアルな空間を演出するポイントやコツを実例を交えてモチーフごとにご紹介いたします。
インダストリアルインテリアに取り入れたいアイテム
インダストリアルデザインは機能性を追求したことにより、デザインとしてはシンプルな美しさが際立つものが多いので、インテリアにはこの無骨でシンプルな特徴を活かしていきます。また、インダストリアルデザインが始まった1920年代を意識してシャビー(使い込まれた)感のある家具や小物を上手に取り入れることもポイントです。
そしてまず、自分がイメージするテイストにインテリアを仕上げるコツは、イメージに合ったアイテムをうまくインテリアに取り入れることです。
インダストリアルインテリアに欠かせない素材:木と鉄
ここからは、インダストリアルインテリアにぴったりのアイテムをご紹介したいと思います。まず、素材について。インダストリアルスタイルの素材といえば、ずばり「木と鉄」の組み合わせです。シンプルに仕上がり、かつ素材自体に質感があるため、インダストリアルインテリアにはぴったりです。
木と鉄の組み合わせで作られている家具を最初から探してもいいですが、なかなかイメージ通りのものが見つからない時には、木と鉄を思い起こさせるアイテムを取り入れてみましょう。また、大型の家具ではなく、小さな雑貨アイテムなら木と鉄のような金属素材を使って、気軽に手作りできそうですね。
例えば、フックバーは簡単にDIYできるアイテムのひとつです。アイアンメッシュも、インダストリアルな雰囲気にぴったりのアイテム。アイアンメッシュのアイテムは、100均の焼き網を利用してDIYもできます。
ひとつのアイテムに必ずしも木と鉄が両方使われていなくても、木だけだったり、鉄だけだったりする個々のアイテムを組み合わせるだけで、インダストリアルインテリアを十分に感じさせてくれます。
インダストリアルインテリアに欠かせない素材:レザーファブリック
木や鉄と並んで、インダストリアルインテリアに欠かせない素材が、レザーファブリックです。
レザーファブリックのインテリアで代表的なものといえば、やはりソファですね。レザーソファをインダストリアルインテリアに合わせるコツは、レザーカラーの選び方です。例えば、床やテーブルと同系色のソファーを選ぶと統一感のあるインテリアになります。床やテーブルが木材の場合は、レザーソファも濃いめのブラウンを選ぶといいでしょう。
ブラックのレザーソファは、1920年代のクラシックな雰囲気があって、インダストリアルインテリアにぴったりです。ダークブラウンやブラック以外にも、おしゃれな色のレザーソファはたくさんあると思います。床やテーブル、壁の色が統一されている場合には、ディープブルー系などの暗めの色であれば重厚感もあり、インダストリアルインテリアのアクセントとしてもカッコよくまとめられそうです。
インダストリアルインテリアに欠かせない色:ダークカラーとニュートラルカラー
次に重要なのはインダストリアルインテリアに利用するカラー(色)です。インダストリアルなアイテムにこだわりたいなら、色選びは重要なポイントとなります。インダストリアルインテリアの基本的な色としては、ダークカラーや白、グレー、黒などのニュートラルカラーが挙げられます。
ダークカラーやニュートラルカラーだけで統一すれば、簡単にインダストリアルインテリアのイメージに近づくことができます。それでも、なにか色を加えたい場合には、レモン、ターコイズブルー、フーシャピンク、モスグリーンなどをアクセントとして使っても、深みのあるスタイルに仕上がります。
インダストリアルインテリアにダークカラー以外のものを取り入れる場合には、やり過ぎないことがポイントです。
コンクリート打ちっぱなしの環境を使っている住居であれば、ベースのカラーがグレーなので、インダストリアルインテリアにはぴったりと言えます。また、コンクリート打ちっぱなしは、余計な装飾がない分、シンプルな美しさがあり、レザーファブリックや木材、鉄材の家具との相性がばっちりです。
無機質な印象のコンクリートに、丸太から切り出された無垢材の家具を、あえて組み合わせてもかっこいいですね。
また壁にレンガ素材を使うのも、インダストリアルインテリアではよく見かけます。元々の壁がレンガでなくても、最近は壁紙を使って、おしゃれなレンガ壁に変身させることも可能なんです!
レンガ素材にダークカラーを使うと、重厚で落ち着いた雰囲気を作り出せますが、部屋全体が暗くなりすぎるのはちょっと。。。という場合には、ライトグレーのレンガ柄の壁紙を使いましょう。
100均にもインダストリアルインテリアに似合う壁紙シートが多数あります。カッティングシート、インテリアシート、リメイクシートという名前でも販売しています。簡単にお手頃価格で入手できるので、インダストリアル風にお部屋を模様替えしたい時に最適です♪ 壁の一部分を変えて、プチリメイクするのも楽しそう!
貼ってはがせるタイプのシートもあり、原状回復が必要な賃貸にも気軽に使えて便利です。ただし、貼ってはがせるタイプの商品も、意外にはがすことが難しかった経験はありませんか? 壁紙の場合には、壁紙を貼りたい場所にまずマスキングテープを貼り付けて、その上から貼るようにすると比較的簡単にはがすことができます。
壁が木材の場合には、ダークカラーのブラウンを木のカラーにすれば、インダストリアルインテリアのイメージに近づきます。
むき出しの配管や空気を送るダクト管は、インテリアによってはマイナスイメージにもなりますが、インダストリアルインテリアの場合、作業現場を彷彿させてプラスに働きます。
インダストリアルインテリアの大切なポイント
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「インダストリアルインテリアの大切なポイント! おしゃれな実例集と一緒にご紹介♪」の記事をみんなにも教えてあげよう♪