カセットテープの一輪挿し!日常に花と音楽を ROKKANさんインタビュー
小野寺葉月
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小さそうに見えるが、枝ものやあまり太いものでなければ、ベランダやお庭の花を切っていけても、ブーケの中から一輪、いけても良い。
このカセットテープ一輪挿しは、更に音楽がダウンロードできる。ジャケットの裏面にQRコードが印刷してあり、そこから音楽をダウンロード可能。LINEなどからでも読み込みできる。
音楽は小瀬村晶さん
「小瀬村さんの音楽は、かすれた感じというか、透き通っていてどの曲も風景が見える音楽で一番好きなんです。聞く人によって見える風景が変わるんで、本当に素晴らしい人なんです。」
早速QRコードを読み込んでみた。曲はインストゥルメンタルで、2分40秒。カセットで録音したような、鍵盤とペダルの音。
その音楽の中に身を浸していたくなるような、もっと聴いていたい!という絶妙な長さで、5回くらいリピートして聞いていた。
私の中に浮かんだのは・・・子供の頃公園で遊んでいて、友達がみんな先に帰ってしまい、日が暮れていく中一人残って遊んでいたらお母さんが仕事から帰ってくるのを見て、「おかあさーん!」と言って公園から駆け出す時の気持ち。
一方で夕飯の時間、道を歩いてるとどこかからか甘めの煮物の匂いがして来て、「ああ、今日はこのおうち煮物なんだ」とちょっとほっこりする感じ。
みんなが共通して持っている、懐かしさや切なさに響く曲。どんな風景が見れるのか、ぜひ曲も聞いてみてほしい。
曲をお願いする時のコンセプト
「いつも頑張っている女性を癒してくれるような、スイッチのオンとオフというか。朝起きたときに聞いてスイッチ入れたり。イラストの女性像もイメージして作ってもらえるようにお願いしました」。
暮らしの中で音楽だけを聞く瞬間は実はさほど多くないと思う。料理をしながら聞いたり、本を読みながら聞いたり、食事をしながら聞いたり。だけどこの作品は、何かをしながら聞くことももちろん可能だが、帰ってきて花を生けて、音楽をただ聞くこともできる。長さも含めてちょうどいい。
「仕事から家に帰ってきて、何かする前に花を一輪でもいけて音楽を聴き、スイッチを切り替えてほしい。一日の終わり、寝る前でも朝起きてすぐにでも。」
また、QRコードを読み込むと、参加しているアーティストのサイトにリンクで飛べるような仕組みになっている。
「好きな人に参加してもらったんですけど、まず作り手が本気でいいと思ってないと伝わらないかなあと思って。これをきっかけに、小瀬村さんの音楽やWakidaさんのイラストや藍染窯さんとか、波佐見焼に興味持ってもらえたらいいなと思います。」
現在発売しているのは、音楽を作曲されている小瀬村晶さんのWEBサイトのみ。価格は¥2,800(税抜き)。今後は販売店も拡大していく予定。
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