さつまいも(サツマイモ)の育て方|畑で収穫まで5か月の栽培記録
戸松敦子
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さつまいも(サツマイモ)を畑で育てた様子(畑の土の準備、植え付け、除草、つる返し、害虫、水やり、肥料、収穫など)を家庭菜園ならではの視点で詳しくレポートします!
撮影協力/アグリス成城
目次
- さつまいも(サツマイモ)とは
- さつまいも(サツマイモ)を植える畑の準備
- さつまいも(サツマイモ)の植え付け
- さつまいも(サツマイモ)の生長の様子
- さつまいも(サツマイモ)の水やりと肥料
- さつまいも(サツマイモ)のつる返しと害虫
- さつまいも(サツマイモ)の収穫
- さつまいも(サツマイモ)を育てよう♪
さつまいも(サツマイモ)とは
さつまいも(サツマイモ)は、肥大した根の部分を食用にするヒルガオ科の野菜。メキシコ~中米の熱帯地方原産で、日本では江戸時代に薩摩地方(鹿児島県)から全国に伝わり「さつまいも」と呼ばれるようになりました。
ホクホク系といえば「紅あずま」「高系14号」「鳴門金時」、しっとり系といえば「紅はるか」「紅天使」、ねっとり系では「安納芋」などがあります。焼酎に使われる果肉が白い「小金千貫」も有名です。果肉が紫色でアントシアニン色素を含む「パープルスイートロード」なども人気があります。
さつまいも(サツマイモ)は、炭水化物、食物繊維、ビタミンC、カリウムなど様々な栄養素を含みます。高温や乾燥に強く、無肥料でも育つ丈夫な野菜であるため、数々の食糧難の危機を救ってきた歴史があります。
ちなみに、さつまいも(サツマイモ)の花言葉は「乙女の純情」「幸運」です。
▼さつまいも(サツマイモ)の花言葉はこちら
さつまいも(サツマイモ)を植える畑の準備
さつまいも(サツマイモ)は、排水性や通気性が良い土壌を好むため、事前によく耕して土をふかふかにしておきます。
また、窒素分を多く吸収すると、つるや葉ばかりが伸びて茂る「つるぼけ」の状態になるため、元肥を混ぜ込まずに植え付けます。
さつまいも(サツマイモ)の植え付け
6月8日
さつまいも(サツマイモ)の苗は、長さ25~30cmほどで、茎の節が7節くらいあり、茎が太くしっかりしていて、なるべく葉色が良いものを選びます。今回は、紅あずまを育てました。
苗を斜めに寝かせて持ち、横長に土を浅く掘り、節の部分を土の中に入れて植え付けます。
節の部分からイモになる大事な根が出るため、節を土に埋めて、葉は地上部に出すようにします。茎を立てて深く差し込むとイモの付きが悪くなるそうなので、斜めに植えるようにしています。
6本の苗を植え付けた後、たっぷり水やりをしました。さつまいも(サツマイモ)は根付いてからは特に水やりの必要はありませんが、根付くまでは土が乾いたら水やりを行います。
さつまいも(サツマイモ)の生長の様子
6月20日
植え付けから12日目の様子です。茎がすくっと立ち上がり、根付いたことがわかります。ここから水やりは、雨にまかせて乾燥気味に育てます。
6月27日
無事に6本全部が根付きました。(^^) 一安心です。
7月11日
さらに2週間後には、茎葉が伸びて地面の見えている部分が少なくなってきました。周りに雑草が生えてきて栄養分を取られてしまうので、雑草取りをしておきます。
さつまいも(サツマイモ)の水やりと肥料
8月2日
8月になると、茎葉が茂ってほぼ地面が見えなくなりました。
通年だと根付いてからの水やりは雨に任せていればよいのですが、今年の夏は暑すぎたので、1~2週に1回株元に水やりをしました。特に葉色が淡い様子も無くイキイキとしていたので、肥料は与えませんでした。
さつまいも(サツマイモ)のつる返しと害虫
8月18日
つるが横に広がって伸びて隣の区画におじゃましてきたので、つる返しをすることにしました。
8月18日
自分の区画からはみ出して伸びたつるを持って、自分の区画の中心にむけてひっくり返します。このとき、伸びたつるが地面に根を張りはじめていたら、引きはがしてつる返しをします。
9月12日
9月になると、バッタによる葉の食害が目立ったので、ニームオイルを薄めてスプレーして様子を見ることにしました。
さつまいも(サツマイモ)の収穫
11月14日
緑色だった葉が枯れはじめて黄色く変化してきたので、いよいよ収穫のタイミングです。バッタに葉をたくさん食べられていますが、きっと根は大丈夫と願います。
11月14日
茎葉をめくって株元の茎をカットして、茎葉をどかします。
11月14日
カットした茎の周りを掘っていくと、大きなさつまいも(サツマイモ)を発見。ワクワクドキドキの瞬間ですね。
11月14日
3株堀ったところです。けっこう立派なサイズが収穫できました。(^^)
11月14日
収穫したさつまいもは、少し置いておくと「でんぷん」が「糖」に変わるので甘くなると言いますが、試しに当日食べてみました。豚汁に使いましたが甘くてとても美味しかったです。さらに甘くなるのかな(笑)
さつまいも(サツマイモ)を育てよう♪
6月に植え付けたさつまいも(サツマイモ)は、5か月ほどで無事に収穫することができました。プランターでも育てることができますが、畑で育てるとやっぱり茎葉の勢いや実のサイズが違いますね。肥料いらずで丈夫で育てやすいさつまいも(サツマイモ)、機会があったらぜひ育ててみてください。みんなでお芋掘りも楽しいですね!
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