石灰の種類や使い方、石灰を使うタイミング【家庭菜園編】
LOVEGREEN編集部
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石灰を使った酸度調整の方法
illustration:小野寺 葉月
石灰を使用する前に土の酸度を計測してみましょう。
※酸度とは…単位はpH、酸性・中性・アルカリ性。土の酸度は環境により変わります。ほとんどの野菜はpH6.0~6.5の弱酸性の土を好みます。
pH測定の方法
~準備するもの~
・蒸留水…バッテリー補充液1ℓで200円前後、なければ水道水でもある程度の精度で測定できます。
・測定液…700~2000円、もしくはPH試験紙…300~800円
~測定方法~
1. 測定する土は地面から5~10cmの深さを採取します。
2. 土:蒸留水=1:2.5の割でよく混ぜ合わせます。
3. 30秒後上澄み液で測定液やPH試験紙で測定します。
※酸度を測定する機器もあります。
畑の雑草で酸度を見分ける
スギナ
酸度を測るのはちょっとハードルが高いと感じている方には、スギナやオオバコなどの雑草が生えていると酸性に傾いていることが考えられるようなので、ご自身のお庭に生えている雑草に注目してみてください。
オオバコ
その他にも、ハハコグサ、カヤツリグサ、スイバ(イタドリ)などがたくさん生えていたら、酸性に傾いているかもしれませんね。
酸性土壌の改良
さて、いよいよ酸性に傾いた土壌を改良するために石灰を投入します。この時注意したいのは、くれぐれも消石灰や苦土石灰の入れすぎには気を付けるということです。
例えば、ジャガイモはアルカリ性に傾きすぎると「そうか病」にかかりやすくなります。極端な入れすぎには注意しましょう。
石灰投入の方法
1. スコップ・クワ・レーキを使って20~30cmほど土を掘り返します。
2. 通常の目安は1㎡当たり100g位の石灰を投入します。(pHを1上げたい場合、1㎡当たり150~200gの石灰を投入すると良いでしょう。)
突入する石灰の分量がいまいち分からない方は、有機石灰やもみ殻くん炭をおすすめします。有機石灰やもみ殻くん炭は多少入れすぎてもアルカリ性に傾きすぎることなく、それ以上は土壌中に溶け出さない性質を持っているので初心者の方にも安心です。
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