消石灰(しょうせっかい)ってなに?使い方や注意点、酸度調整以外の使い方
LOVEGREEN編集部
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その他の消石灰(しょうせっかい)の使用目的
消石灰は園芸における酸度調整だけに使用されるわけでなく、様々な場面で使用されています。
水をきれいにする
浄水場の浄化工程・pHの調整で消石灰は使用されています。また、鉄管のサビによる赤水の発生が防いだり、原水から分離された汚泥に消石灰を加えることで脱水し、汚泥を運搬しやすくする効果もあります。
また、下水処理の際にも消石灰は脱臭・殺菌目的で注入されたり、他の無機凝集剤と共に汚泥の凝集・沈殿・脱水をスムーズにします 。
空気をきれいにする
ゴミの焼却場などで排ガス中の刺激臭のある気体で、しかも有毒な塩化水素ガスが含まれている時に消石灰等を加えることで塩化水素ガスを除去します。
さらに、火力発電所などの石油や石炭を多量に燃焼させる施設では、排ガス中に硫黄酸化物といって喘息や酸性雨の原因となるものが排出されます。この硫黄酸化物を消石灰等と化合し除去されます。
消石灰(しょうせっかい)を使用する際の注意点
以前学校のグランドでラインを引くときに使用されていたこともある消石灰ですが、目に入ると失明の恐れがあると言われているため現在では炭酸カルシウムが使用されています。
くれぐれも使用する際は、風の強い日は避け、マスク・目を守るゴーグルのような物を使用することをおすすめします。
大変優れた製品ではありますが、農業のプロが扱うならまだしも、小さいお子さんがいるご家庭での使用はあまりおすすめしません。ご自身の用途、レベル、規模に応じた石灰の選択を心がけてください。
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