生石灰とは?使用する目的と使用時の注意点

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石灰石から作られた「生石灰」。石灰石は加工の方法で様々な製品を作り出します。その中で、今回は生石灰を使用する目的や使用時の注意点をご紹介します。

園芸用では使用されないのですが、読み方によっては「しょうせっかい」とも呼べるので、園芸用で使われる消石灰(=しょうせっかい)と混同しないように注意しましょう。

目次

生石灰とは

生石灰の使用目的

生石灰とは

生石灰とは、簡単にいうと元々は石灰石です。石灰石からできる生石灰ですが読み方はせいせっかい、きせっかい

読み方によっては、「しょうせっかい」とも呼べるので、消石灰(=しょうせっかい)と混同しないように注意しましょう。

さて、生石灰(せいせっかい、きせっかい)はどんな加工を経て作られるのでしょうか?

生石灰(せいせっかい、きせっかい)が出来るまでの2ステップ

1 石灰石を粉砕したものが重質炭酸カルシウム(化学式で表すとCaCO3)。

2 砕いた重質炭酸カルシウムを炉で焼成したものが生石灰(化学式で表すとCaO)。

※生石灰(せいせっかい、きせっかい)に加水して消化、熟成させた物が消石灰(しょうせっかい)。化学式で表すとCa(OH)2)です。

石灰の種類

園芸で使われる石灰は主に3つあります。

園芸で主に使われる石灰は3つあります。

消石灰(しょうせっかい)

先ほどご紹介した、生石灰に加水した物です。

苦土石灰(くどせっかい)

アルカリ分だけでなく肥料の5要素の中の一つ「マグネシウム(苦土)」を含むため、土壌改良に欠かせない成分です。

有機石灰(ゆうきせっかい)

 牡蠣殻などの貝殻化石を原料とする石灰肥料のことです。使用されるものによってアルカリ分が異なります。消石灰や苦土石灰よりもアルカリ分が少なく、効果も穏やかなため速効性はありませんが、有機石灰を撒いた後すぐに種まき・定植ができるため石灰を使い慣れていない初心者さんにはおすすめの石灰です。

牡蠣殻などの貝殻化石を原料とする石灰肥料のことです。使用されるものによってアルカリ分が異なります。消石灰や苦土石灰よりもアルカリ分が少なく、効果も穏やかなため速効性はありませんが、有機石灰を撒いた後すぐに種まき・定植ができるため石灰を使い慣れていない初心者さんにはおすすめの石灰です。

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生石灰の使用目的

注意:水分が加わると高温に!

生石灰(せいせっかい、きせっかい)は、水を加えると高温になる性質から工業用に使用され、園芸に用いられることはありません。使用方法によっては、火災を起こすほどの高温と言われています。そのため使用時の取り扱いや、保管方法についても注意が必要になります。

特に降雨時または人間の発汗状態時の使用を考えると、どんなに気を付けても保護手袋や長袖の服などを着用するなどの防護措置がないと炎症や火傷を引き起こすため、一般の方が購入することは避けたほうがいいでしょう。

尚、万が一生石灰(せいせっかい、きせっかい)が目に入った場合・吸入した場合・飲み込んだ場合・皮膚についた場合は、いずれも水分と結合し高温状態になってしまいます。徹底的に洗浄して、速やかに医師の診断を受けて下さい。

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