【取材レポート】台湾 蘭の生産者を巡る旅
LOVEGREEN編集部
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お祝いなどでもよく利用され、馴染み深い胡蝶蘭ですが、台湾からもたくさん輸入されているのをご存知でしょうか?台湾は暖かな亜熱帯気候で、蘭の栽培や研究が盛んな世界有数の蘭生産国です。今回は、そんな台湾の蘭の生産者を訪れました。
世界で最も感動させる蘭を咲かせる為に。台大蘭園
まず最初に訪れたのは台湾の南西部に位置する彰化(しょうか)にある台大蘭園。本社は約1.2万坪の栽培面積を持ち、36年にわたり胡蝶蘭、カトレア、オンシジューム、デンドロビューム、シンビジューム、パフィオペディラムなどの育種、研究、開発及び生産、販売をされています。
オートメーションコントロール設備の整った温室で育てられた蘭は、日本、アメリカ、ヨーロッパおよびシンガポールなどの東南アジア諸国に届けられています。
一般の方でも入れるこちらの温室・販売所は、見学に来られる方も多く、丁度日本の観光者の方も多く来られていました。
台大蘭園 Lai Houmei-iさん
オススメの蘭を聞いたところ「主な栽培は胡蝶蘭ですが、最近は小ぶりなミニカトレアも人気あります。色も可愛いのですが、香りがとてもいいのよ」と、実際近づいてみるとうっすら甘くとてもいい香りでした。
\今回訪れた生産者はこちら/
台大蘭園 TAIDA HORTICULTURAL CO., LTD.
そんな台大蘭園は、日本の東京ドームで2018年2月17日から23日まで開催される「世界らん展」に出展されますので、ミニカトレアが気になる方は、是非足を運んでみてください!
世界らん展日本大賞2018
会場: 東京ドーム
日程: 2018年2月17日(土)~23日(金) 一般公開7日間
午前9時30分~午後5時30分 (入場は午後5時00分まで)
スペシャルナイト開催日19日(月)・21日(水)は~午後9時まで
(入場は午後8時30分まで)
世界最大規模のエコロジー温室から高品質の胡蝶蘭を世界へ 明星蘭園
次に訪れたのは台湾の南部に位置する嘉義(かぎ)と台南にある明星蘭園。胡蝶蘭を専門に30年にわたる栽培研究を続け、高品質な胡蝶蘭をアメリカ、カナダ、日本、南アフリカ、フランス、ドミニカ共和国など世界各地に届けています。
明星蘭園 CEO 林明星さん
こちらの温室に入って驚いたのが、綺麗に整えられた胡蝶蘭の苗の数。そして壁がなくどこまでも続く広い温室。総面積は約1.8万坪。1棟6,000坪あるそうです。
あまりにも広いので、スタッフの方も温室内は自転車で移動されていました。
さらにこちらの温室は、最先端テクノロジーを駆使した世界最大規模のエコロジー温室。通常、側面を水に湿らせたパッドに送風する事で室温を調整するそうですが、こちらではパッド&ファンを一切使用せず、天井にある360度回転するダイレクトファンを155台使用し、常に空気を循環させ室温を保つ事により、コストを2/3に抑える事ができたそうです。
しかも温室内の日照、温度、湿度は全てデータで管理され、世界中どこからでも24時間温室の状況を把握し、管理できるそうです。
こんな最先端でエコな環境で育てられた蘭が、日本にも届いているんですね。
\今回訪れた生産者はこちら/
蘭をきっかけに人が集まる場所へのチャレンジ 天使花園
最後に訪れたのは台湾の最南端の屏東(へいとう)にある天使花園。オンシジウムを専門に20年にわたり栽培されてきたそうですが、こちらは通常の農場とは違いチャペルにレストラン、イベントスペースなど、一般の方でも楽しめる複合施設を運営されています。
お庭もとても綺麗に手入れされ、鳥なども自然に訪れるビオトープもあります。
チャペルレストランでは、素敵なお庭を眺めながら、色とりどりのエディブルフラワーも楽しめます。
そして圧巻だったのは、チャペルの横にある見学も出来る大きなバンダの温室。バンダと言えば紫色の花が印象的ですが、ここには黄色やピンク、白など、色とりどりのバンダが咲いていました。
天使花園 総経理 陳宏志さん
天使花園は蘭をきっかけに、人々が見て・感じて・食べて・体験出来る、新しい場所にチャレンジされていました。
\今回訪れた生産者はこちら/
今回台湾の蘭の生産者を訪れ、最先端テクノロジーを駆使しエコな環境での大規模栽培にも驚きましたが、何より日本や日本のユーザーの事を深く知り・考え、そしてチャレンジされている事にとても驚きました。
そんな台湾の蘭の生産者が一堂に会するのが台湾の台湾花生物テクノロジーパークで開催される「2018台湾国際蘭展」。台湾の観光とあわせて訪れてみるのはいかがでしょうか?
2018台湾国際蘭展
会場:台湾花生物テクノロジーパーク(臺灣蘭花生物科技園區)
日程: 2018年3月3日(土)~3月12日(日)
午前9時から午後6時まで(3月12日のみ午後4時まで)
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