秋の庭しごと|宿根草の剪定と秋植え球根【渡部陽子さん連載11月編】
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いよいよ秋も深まりつつある11月。この時期には、来年の春をイメージしながら庭しごとを進めていきたいですね。来年の春が待ち遠しくなる楽しいあれこれをお話ししていきます。
宿根草の剪定と秋植え球根【11月編】
- 植物は来春の準備をすすめています
- 私たちができる植物たちのサポート
- 秋植え球根を植える季節。来春をイメージしてワクワクドキドキ
- 球根の植える位置は、宿根草の間がおすすめ
- 秋植え球根を植える深さと植え方
植物は来春の準備をすすめています
宿根草の株元を観察してみましょう。可愛らしい新芽が出ていませんか? 小さな新芽は来春、もりもりと生長して花を咲かせるのための準備なのです。

サルビア・カラドンナの新芽

オレガノ(黄金葉)の新芽
植物も命をつなぐために根を張り、冬を迎える準備を進めているのです。
私たちができる植物たちのサポート
では、私たちができることは何でしょう。
まず、新芽が充実していることを確認したら、今年生長した枝葉は剪定しましょう。来春の新芽の生長がスムーズになるだけでなく、古い枝葉を取り除くことで、美しい草姿になります。

ヘレニウム・レッドシェードを株元から剪定した様子

サルビア・カラドンナの剪定前と剪定後
なお、常緑の品種やカレックスなどのグラス類は剪定しません。鋏を入れない方が良い植物もあります。どんな時も植物を観察して、調べて、経験と知識を増やすことは大切です。
秋植え球根を植える季節。来春をイメージしてワクワクドキドキ
秋植え球根はもう植えましたか?
秋植え球根は、品種も豊富で草丈もさまざま。球根の大きさも、クロッカスやムスカリなどの小球根から、大型のアリウムなど大きな球根までいろいろ。

さまざまな形・大きさがある秋植え球根
例えばエレムルスの球根は、とてもユニークな形状をしています。

エレムルスの球根。クモのような形の球根の太い根の部分に栄養を貯えています。
秋植え球根を選ぶときは、植えっぱなしでも毎年花を咲かせる品種がおすすめです。
球根の植える位置は、宿根草の間がおすすめ
球根は基本、暑さが苦手。近年の酷暑は球根草花にとっても厳しい生育環境となっています。
そこで、剪定した宿根草の間に球根を植えこむとよいでしょう。秋植え球根は早春から晩春にかけて開花するものが多く、宿根草が生育する前に暖かな春の陽射しを浴びて、花を咲かせます。その後、宿根草が生長して枝葉が茂る頃、球根は休眠しますが、この時に宿根草が日陰となり、球根を暑さから守ってくれるのです。
植物の生育サイクルを組み合わせることで、春の球根草花が咲くキラキラしたお庭の風景から、宿根草の花々が咲く晩春から初夏の華やかな風景への変化も楽しむことができます。

春の球根草花が咲く風景。原種チューリップ・タルダインタラクション

春の球根草花が咲く風景。カマシア・ライヒトリニーカエルレア
秋植え球根を植える深さと植え方
前述しましたが、球根草花は品種が豊富です。植える深さや植え方もさまざま。
球根の大きさ別 植える深さの目安
- ・クロッカスやムスカリ、アネモネなどの小球根は深さ5cm程度。
- ・チューリップは深さ15~20cm程度。
- ・アリウムの品種でも小さな球根は深さ5~10cm程度。
- ・大型のアリウム(アリウムマウントエベレストやアンバサダー、サマードラマーなど草丈が高い品種)は深さ25cm程。
お住まいの地域によっては、冬季の気候も違うでしょう。
冬季乾燥や凍結が心配される地域では、マルチングや日中水やりも必要となります。私が住む新潟市では、植えっぱなしで水やりもマルチングも不要です。
日本海側は雨や雪の日が続きますが、積雪によって寒風から球根や植物が守られるのです。
ぜひ、来春のお庭をイメージしながら秋のお庭しごとを楽しんでくださいね。

渡部陽子(畑やかとうふぁーむ/ガーデンプランナー)
造園会社で20年勤務後、宿根草と一年草草花の生産農場畑やかとうふぁーむで生産に携わりながら、ガーデンデザイン、植栽工事まで行う。ライフワークとして、






































