世界の植物紀行 – 四代目金岡又右衛門 –「オーストラリア北東部の植物」前編 –バオバブの雄姿
LOVEGREEN編集部
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バオバブと言うとアフリカの植物だとイメージする人が多いかもしれないが、実はオーストラリアにもバオバブは自生している。今回は、そんな大型植物で世界的に知られているバオバブを案内させていただく。
目次
バオバブ・グレゴリー
バオバブはアフリカ大陸に1種、マダガスカルに8種が自生しているといわれており、そのユニークな形や大きさが世界中の多くの人を魅了している。この訪問記の読者の中には人生で1度はその地を訪問したいと思っている人もいるのではないだろうか。対して、オーストラリアではグレゴリーという品種が一部の地域で自生をしている。数年に渡り、幾度かこの地を訪れたことをご紹介させていただく。
バオバブの聖地「カナナラ」
バオバブが自生する町はカナナラ(Kununurra)。西オーストラリア州の北東部に位置する町で、キンバリー地区に属している。州都のパースから北東に直線距離で約2300km、道のりでは約3200kmになる。これだけでもいかにオーストラリア大陸が広いかわかる。そしてカナナラはノーザンテリトリーとの州境からはわずか40km足らずである。人口は4000人未満で、その約4分の1がアボリジニと言われている。
この街に訪れる方法はいくつかあるのだが、主要都市から車で行くと数日から1週間以上かかるので飛行機が最善であろう。私はダーウィンから飛行機で向かうことが多く、この度もダーウィンから向かった。
カナナラ空港に到着すると私のパートナーであり、この地区でのバオバブについて熟知し実際に採取許可を持つJoe氏が迎えに来てくれていた。そしてお互いが再会を喜び合い、車に乗り込み初日はスーパーで買い出しを行って、ホテルに向かった。
翌早朝、カフェでモーニングを食べていよいよ目的地であるバオバブの聖地へと向かった。
そして車で小一時間。目の前には多くのバオバブか自生している。その光景は雄大である。
バオバブの雄姿は私の下手な表現で伝えるよりも、写真を観ていただいた方が伝わるであろう。
その姿は大きいもの小さいもの、細いもの太いものがあり、木肌も輝くものから、艶消しの重量感あるものまで様々。本当に魅力的である。
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