もっと知りたい「ハオルチア」

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多肉植物の中でも人気の高いハオルチア。
キラキラと輝く窓を持つ種類や、緑だけではなく、白や紫などの色合いがあったり、葉の形も多様にあります。
育て方などの管理方法を紹介。

「ハオルチア」って?

ハオルチアは春と秋が生育期の多肉植物です。ロゼット型に育つのが特徴的で、基本的にほとんどの種類があまり大きくならず、大体10〜20cm位が最大サイズのため、手頃に楽しめる植物です。1年を通して、明るい半日陰で育てられます。多少日照条件が悪かったり、お部屋の中でしか管理できない場合でも育てられることもあり人気が高いです。

 

ハオルチア(オブツーサ)の育て方

<水やり>

基本的に根に水を溜め込むことができますが水を好きな種類です。培養土が乾いたらたっぷりと水やりします。春と秋の朝晩の気温差がある時期にしっかり育てます。夏は若干緩慢(かんまん)になりが水やりは変えないで大丈夫です。一部、葉が溶けやすい種類もあります。水やりをする時は葉っぱの上からかけてしまって大丈夫ですが、中央部に水が溜まるので照り返しが強いと葉焼けの原因になりますので気をつけましょう。

 

<日当たり・置き場>

半日陰で管理する植物なので葉焼けはしにくいですが、蒸れるのが嫌いです。空中湿度があって風通しが良いのがベストな環境です。カラッとしている環境ならば水やりを増やしたりなど工夫しても良いでしょう。屋外で管理する場合は屋根があり、木漏れ日が当たるような場所(50〜60%遮光くらいの環境)が良いです。日光が不足している場合は間延びしたり、色が悪くなります。

 

<病気・害虫>

・ネジラミ
乾燥させるとつきやすくなります。症状は鉢から抜かないとわかりません。抜くと甘ったるい匂いがして白い点々状のものがあります。しっかりと洗い流し、消毒を行えば大丈夫です。植え替えの時に根の確認はお忘れなく。植え替えを2〜3年行なっていないとネジラミが出やすいです。1年に1回は植え替えがベストです。

 

・ワタカイガラムシ
吸汁するため株に痕が残って美観を損ねたり、そこから菌が入って腐ることも多いです。葉の間に入り込むので見つけ次第すぐ捕殺・消毒します。

 

・軟腐病
コバエだったり、虫がかじったところから病原菌が侵入し発症します。菌が入ってしまうと芯まで回ってしまいますので気をつけましょう。

気温が上がりはじめて、ジメジメした季節に発症しやすいく、温室の中でも空中に虫が飛んでいたりなので、虫取りを設置しておくと良いです。アリ、ナメクジ、カナブンには要注意。

 

<冬越し>

3〜5度くらいの凍らないくらい程度の気温まで耐えれます。真冬で寒いときは水を切って(断水して)管理をしたほうが良いです。窓の部分が白濁して凍ってしまうと、中の細胞が壊れて巣ができてしまい美観を損ねる原因になります。

 

ハオルチアいろいろ

種類が豊富なハオルチア。特徴とあわせて紹介。

トランシエンス

軟葉系のハオルチア。明るめの緑色をして、ふっくらと水々しい葉は、先端の透き通る窓に光が入るたびにキラキラと美しい。窓にライン状の網目があるのも特徴。

 

 

シンビフォルミス・キサンタ・ゴールド

まるで黄色のお花が咲いたような見た目をした軟葉系のハオルチア。シンビフォルミスは通常は緑色で色素変異でレモンイエローの葉になった姿がこちら。眩いばかりの姿は目を引く。

 

瑠璃殿の光(るりでんのひかり)

リミフォリアの斑入りの硬葉系ハオルチア。葉にギザギザとした横縞がありゴツゴツとした肌感。ハオルチアの中でもサイズが大きいほう。

 

ニグラ

塔のようなシルエットの硬葉系ハオルチア。硬くゴツゴツした質感と濃い緑色の肌が特徴。葉の形状も大きめのものから、幅が狭いものなどタイプ違いがあり集めたくなる。

 

こんな時どうする?

Q 葉っぱのハリがなくシワシワです。どうすればよいですか?

水が足りていないか、鉢の中で根が群れて無くなってしまい、水分が吸えずにグラグラ動いちゃう状態だと水分が上がらないのでシワシワになります。水が足りない場合は水やりでぷっくりしてきます。あとは日光も大事です。

 

Q 真ん中から、ニョロニョロ何かが伸びてきた。これは何?

花芽の茎です。交配して種を残したい場合は残しておきますが、花を一輪、二輪見たら切ります。花を咲かすために結構な体力を使ってしまうからです。花を咲かした後に蜜を出します。蜜にアリがよって来てしまうこともあるので切ってしまうことが多いです。3cmくらい高さを残して切り、茎がカリカリに茶色くなったらスポッと抜けます。あまり無理に抜いてしまうと新しく出てくる葉を傷つけてしまうのでそこは注意してください。

 

Q 日光に当てすぎて葉焼けしてしまった。戻すことはできる?

普段1~2時間しか日光に当たっていない株がいきなり窓辺で強いににあたってしまうと焼けてしまうので気をつけましょう。1度焼けてしあったら戻すことはできません。焼けた部分は軽度のシワがよってるくらいであればまたパツパツに戻るのですが、茶色く焼けてしまった場合は戻りません。成長点が生きていればまた葉が出てきますが、株の中心部まで焼けてしまったら植物の生命力次第ではダメになってしまうことも多いです。日が強すぎると、焼ける前に葉がカールして植物が中心部を隠すので比較的焼けにくいとは思います。

 

Q 葉挿しで増やすことはできますか?

できます。軟葉系の方は茎に近い位置で、葉の根本から綺麗に取らないと葉挿しは出来ません。葉の途中で切れているものは出来ないです。硬葉系は難しいのが多いです。葉挿し以外に、子株が出た時に株分けしても良いでしょう。

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