サボテンの接木(つぎき)って?きほんの仕組、やり方を「CORONCACTUS」芳山 比斗志さんに教えてもらいました
LOVEGREEN編集部
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接木をしてみよう
接木を行う時は天気も重要。晴れてカラッとした日が1週間は続くのがベスト。行う前に天気予報をチェックして雨が降りそうな時は避けた方が良いでしょう。
カッター2本(カッターが新しく錆止めオイルがついている場合はしっかりと拭き取ってから使いましょう)
穂木を切る用(細)と台木用(太)分ける
マスキングテープまたは糸
スプレー
ティッシュ
ライター(またはバーナー)
手順
1.カッターをライターで炙り消毒する。黒い煤がついたら拭き取る。
2.台木を切る。上部の陥没を防ぐため面取りをする
3.穂木を切る。ノコギリ引きはしないよう、一気にスパッと切る
4.台木の先端を平らに切る、この時も一気にスパッと切る
5.台木の維管束より、少しずらすようにして穂木を合わせる
6.指で穂木を押す。気泡を抜くようなイメージで軽く押すこと
7.ずれないようにマスキングテープ(または糸)で固定する
8.とげにマスキングテープ(または糸)を引っ掛けるようにする
9.均一に力をかけて3方向止めて固定し、1週間はこのまま置く
10.使い終わったカッター1を行い水で洗ってしっかり乾かすこと
POINT
刃物の消毒は必ず行おう。
サボテンにもウイルスがあります。樹液で感染するので根を切り詰める際の刃物は熱消毒をして下さい。ウイルスの病状の一つとして、肌に黄色っぽいまだら模様が出たものは感染している可能性があります。病状が出たものは隔離して下さい。人に害はありません。
最初は日陰で管理
活着までは1日でできますが、テープを外すのは1週間後くらいが良いでしょう。それまでは日陰で管理してください。
▼手順を動画でチェック!▼
接木Q&A
Q.接木をしてみましたが、成功しているのかがわかりません。
A.活着している場合はだんだんと穂木が生長します。失敗した場合は外れてしまったり、生長せずしぼんだりします。失敗した場合は穂木を外してください。
写真左:右は順調に生長している状態。しぼんでいるのがわかる。
写真右:外れてしまった状態
Q.接木のサボテンの水やりは上から水をかけても良いですか?
A.雑菌が入るので、水やりは上から水はかけないようにしてください。土に水やりをしてください。雨ざらしにもしないようにしてください。
Q.接木のサボテンの台木が傷んでしまいました。どうすれば良いですか。
A.台木から切って下ろす場合は天気予報を見て1週間ほどカラっと晴れる時に行うようにしてください。台木を4cmくらい残して切ります。切り口を1週間くらい乾かしてから土に挿します。
COLUMN 黄色や赤色の模様?「斑(ふ)」って何?
植物の色は緑だけではなく、地の色に黄色や白、赤が生じ混ざっていることもあります。花びらや、葉、肌に混ざっていて斑点や筋で生じて美しい模様を描いている状態を「斑入り」といいます。斑は組織の一部分の葉緑素の欠乏により、通常は緑色の部分が黄色や赤に変わっている状態で生じます。
最初は失敗することもあります。うまくできた時の嬉しさはひとしお。ぐんぐんと生長していく姿とそのスピードには驚きます。接木にもチャレンジしてみてくださいね。きっと新たなサボテンの楽しみが広がりますよ。
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