多肉植物におすすめ肥料4選!施すタイミング、活力剤との違いは?
LOVEGREEN編集部
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多肉植物に肥料は必要なの? 答えは「必要です」ということで、多肉植物におすすめの肥料をピックアップしました。液体、粒状など肥料の種類、施すタイミングや活力剤との違いと使い分け方も合わせてご紹介します。肥料を正しく使って丈夫な多肉植物を育てよう。
目次
多肉植物に肥料は必要?
まず、多肉植物の自生地を想像してみましょう。多肉植物はメキシコや南米、北米などに自生しています。土地は砂漠だったり砂利が多かったりと肥沃な土というよりは、荒れた痩せた土で育っているので肥料はなくても育ちはします。だからといって、肥料がまったくいらないとは限りません。
自然界の土地の中には落ち葉や虫の死骸、動物のフンなどがあり、それらは微生物によって分解されて有機的な栄養分に変わります。つまり自然が栄養素を作っています。
しかし、室内やベランダ、庭など私たちが暮らす環境でそれらを作り出すには限界があります。
植木鉢で生育するために必要な栄養は肥料を施すことで補えます。花つきが良くなったり、生育をサポートするためにも肥料は強い味方なんです。
肥料を施すタイミング
多肉植物の生育を支える肥料も、使い方を間違えると逆効果になることがあります。
肥料は生長期に合わせて施す
多肉植物には種類ごとに生長期と、生育が緩慢になる休眠期があります。休眠期は字のごとく「おやすみ」しています。その期間に急に栄養を与えると、傷んだりする原因になってしまいます。
生長期の植え替え、植え付け時がベストタイミング
多肉植物だけではなく、鉢植えの場合、ずっと同じ土で同じ鉢は好ましくありません。土も月日が経つと、粒が細かくなったり、養分が減ったりして劣化します。
育てている植物の生長に合わせて、1〜2年に一度は植え替えが必要になります。植え替えも肥料と同様に休眠期はできるだけ避けてください。
植え替え時に緩効性肥料を混ぜる
効果が長く効く「緩効性肥料」を植え替えの土に混ぜるのが手軽です。(写真右の鉢の中 白い粒が緩効性肥料です)
市販の多肉植物・サボテンの専用土には肥料入りの土もあります。もし肥料が入っている場合は入れなくても大丈夫です。
植え変えなしの時は液体肥料を使う
液体肥料は緩効性肥料と違い、速攻性があります。そのため生長期に使うことができます。液体肥料に合わせて活力剤を使って生育をサポートするのもよいでしょう。
肥料と活力材の違い
「肥料」は大事な栄養素、「活力剤」はサプリメント
肥料でも足りない栄養素というものがあります。そこで一役買うのが「活力剤」なんです。私たちが食事だけで摂れない栄養素をサプリメントで補うような感じです。効果はその活力剤によって異なりますが、根張りが良くなったり、挿し木など増やす時に役立ったり生育を促す効果が期待できます。
活力剤は弱った時にも使える
植物の元気がない時、何かしないと…と、ここで肥料を施すのはNGなんです。弱っている時は活力剤のほうが向いています。植え替え時には「肥料」、元気や色合い、ツヤなどいきいきさせたい時は「活力剤」と使い分けてください。
多肉植物におすすめの肥料
肥料の成分について
肥料の三大要素とも呼ばれる窒素(N)・リン酸(P)・カリ(K)。これらには植物の生育に欠かせない要素の働きがあります。そのためこのチッソ・リン酸・カリがバランスよく配合されている肥料をおすすめします。
チッソ(N)
葉や茎の生育をよくする
リン酸(P)
開花を促進することと、花数や実つきをよくする
カリ(K)
茎や根を丈夫にし、暑さや寒さに対する抵抗性を増す
緩効性肥料 マグァンプ中粒
約1年間、効果がゆっくり長く効き続ける粒状の肥料です。リン酸の効果で丈夫な根を作り、花つきを良くします。 使い方も簡単。植え替え時にパラっと土に混ぜ込むだけでOK。
左が小粒、右が中粒です。小粒は効果が2ヶ月持続、中粒は1年とされています。植え付け、植え替え時には中粒がおすすめです。小粒は株元にばらまくのに向いています。
臭いもないので場所を選ばず気兼ねなく使えるのも良いところ。多肉植物だけではなく草花、観葉植物、球根などにも使え、さらに容量もたっぷり。コスパ良く使える万能肥料です。
多肉植物の肥料
鉢植えの状態で土の上に直接置いて使う錠剤型の置肥です。肥料成分がゆっくり効く緩効性で2ヶ月持続します。臭わないので室内でも安心。3号鉢(直径9cm)で1粒と、使用目安も鉢のサイズに合わせて記載があり、初心者も扱いやすい肥料です。2ヶ月ごとに取り替えるタイプなので忙しい人にもおすすめです。
ハイポネックス 原液
定番ロングセラーの液体肥料と言えば「ハイポネックス原液」です。昔から多くの人に愛用され続ける理由は、植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素がバランス良く配合されて、与えて効果がすぐに現れる速攻性も優れているから。希釈して使うタイプなので、水やり時の水に混ぜて使います。
追肥と一緒にアブラムシ退治が同時にできる殺虫剤入りタイプもあります。
そのまま使える 花工場 植物全般用
植物の生長に関わる大事な養分が、まるっと1本に詰まっている液体肥料です。難しい希釈などはなしで、そのまますぐに使えるのも特徴です。ボトル側面に目盛がついていて、使用量を目安に撒くだけで計量カップもスプーンも不要。手軽さも人気の理由です。 観葉植物、ハーブ、草花などの鉢植えから野菜まで1本で色々な種類の植物に使えます。
多肉植物におすすめの活力剤
リキダス
3種類の有効成分「コリン」、「フルボ酸」、「アミノ酸」を配合。3つの相乗効果で植物が本来持っている力を引き出し、元気な植物を育てます。
使い方は、水の量に合わせてキャップで計量し、植物に合わせた規定量を水で希釈、花や葉に水がかからないように株元に水やりをします。
カルシウムをはじめ、生育をサポートするミネラル(鉄・銅・亜鉛・モリブデンなど)で活力を与えます。家庭菜園、ハーブなどにもおすすめです。
メネデール
植え付け、植え替えなど植物のあらゆる場面で使える優秀アイテムがメネデール。化学合成成分を一切含まない植物活力素です。鉄をイオンの形で含む水溶液なので、素早く吸収され、植物の生長を助けます。
無色透明の液体で、希釈して使います。メネデールの出番はガーデニングの時だけではないところもおすすめポイント。生花を生ける時、花瓶にメネデールを適度(100倍液が目安)加えることで切り花保持剤としても使えます。
多肉・観葉・エアプランツの活力 ハリ・ツヤ・うるおい液
手軽に使えるスプレータイプの活力剤です。室内の植物を乾燥から守り、さらに植物を元気に育てるフルボ酸と窒素成分で、葉のツヤを良くし健康に育てます。アミノ酸などの栄養成分を豊富に含んでいるので、植物に活力を与えます。無臭なので安心して室内で使えます。
肥料と活力剤を取り入れて、より健やかでタフな多肉植物を育てて楽しんでくださいね。
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