多肉植物の土って何を使うべき?
大曽根百代
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多肉植物を育てたい!はじめて多肉植物を育てるときにぶつかる問題。土って、どんな土を使うの? 多肉植物専用の土を使わなきゃいけないの? と迷う方も多いはず。また、買ってきた多肉植物を植え替えるときにもこの問題に悩む方が多いのではないでしょうか? 今回は多肉植物の土についてご紹介します。
目次
多肉植物の土と園芸用の土の違いは?
そもそも、多肉植物専用の土ってあるの?
培養土と呼ばれる袋に入った土を見たことがありますか?あれは、土に肥料・土壌改良剤(石灰など)を混ぜ込んで作った土のことです。買ってきた土をプランターに入れてすぐに使うことができるため、手軽なことが利点です。もしも、庭の土やその辺の土を鉢植えに使おうと思った場合、まず土に腐葉土や堆肥を混ぜたり、土壌改良剤を混ぜたりして土づくりをすることが必要になってきます。その手間を省けるのが培養土です。
培養土の中には、各種肥料や土壌改良剤などの配合を変えたり、土の粒の細かさを変えて挿し木用の用土にしているものもあります。野菜用、花卉用、果樹用などさまざまな使用目的の土があります。多肉植物用の土もあるのです。花卉など園芸用の用土と多肉植物用の用土はなにが違うのかというと、「水はけがよいか悪いか」です。園芸用の土は、水持ちがある程度よく、また肥料成分が含まれています。それに対しよて多肉植物用の用土は、非常に水はけがよい土の配合になっています。水はけがよいということは土が乾きやすいということ。また、肥料も微量かほとんど含まれていない土なのが特徴です。
多肉植物専用の土がない時は?
多肉植物用の用土がない・・・!でもどうしても今植えないといけない・・・!どういう状況なのかはさておき、そんな時は観葉植物用の土を使うことができます。観葉植物専用の土は、室内に置くことを前提にカビなどが発生しづらくするために、園芸用土よりも肥料成分が少なく、水はけが良い土となっています。多肉植物も条件が似ているので、多肉植物に使うことが出来ます。
多肉植物は園芸用の土では育たないの?
結論から言えば、園芸用の土でも育ちます。ですが、水やりのタイミングがとても難しくなります。多肉植物は葉っぱに水を多く含むため、水持ちのよい土を使うと根腐れしてしまう可能性が大きいです。真夏の高温多湿の時期や、冬の寒い時期にいつまでも土が湿っている状態にあると、多肉植物自体も生長が鈍っている時期なので根腐れしてしまいます。
あくまでも目安ですが、5日以上湿っていると根腐れする危険があるので、2~3日で土が乾くのが理想です。多肉植物の水やりは、メリハリをつけることが重要です。完全に乾いてから水やりをし、与える時はたっぷり・・・がベストです。そのためにも土の水はけというのは非常に大切なポイントなのです。
園芸用の土を利用して、オリジナルの土を作ってみよう!
育てるのに少し慣れたら、自分で土をブレンドしてオリジナルの土を作ってみるのはいかがですか?
園芸用の土に排水性の良い土を多めに配合させれば、多肉植物に利用できます。
例えば、園芸用土3:赤玉小粒4:軽石3 の割合でブレンドしたり、他にもくん炭、川砂、鹿沼土小粒などの粒子の粗く水はけのよい土を使うのもよいでしょう。あとはヤシの繊維もおすすめです。色々試して実験してみるのも一つの楽しみ方ですね。
▼土の配合について詳しくはこちらも!
生産者さんの数だけ土も様々
多肉の生産者さんは、みなさん独自ブレンドのオリジナルの土を使っています。それぞれ、砂が多めの土であったり、園芸用土っぽい土、軽石が多めの土と様々です。植物によって土を変えられたら一番よいのですが、そうもいかないので皆さん水やりで調整しています。
セダムの場合
例えば、セダムは多肉植物の中ではお水が好きな多肉植物です。なので、買ってきたセダムが砂っぽい土に植わっている場合は少し水やりに工夫が必要となります。水やりを2週間に1度の頻度にしているならば、1週間に1度の頻度で水やりをして調整をします。頻度を増やさなくても枯れることはありませんが、セダムのプリプリとした可愛い姿ではなくなってしまう可能性が高いです。
市販されている土もメーカーによって様々で、かなり乾きやすかったり、多肉植物の種類によっては合わない土だったりします。育てている環境によって相性も変わってくるので、販売されている土より独自の土の方がよく育つ!なんてことも大いにあり得ます。ぜひ試してみてくださいね。
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