シンゴニウムとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- シンゴニウム
- 学名
Syngonium
- 英名
- Syngonium
- 科名
- サトイモ科
- 属名
- シンゴニウム属
- 原産地
- 熱帯アメリカ
シンゴニウムの特徴
シンゴニウムはサトイモ科シンゴニウム(シンゴニューム)属に分類される熱帯アメリカ原産の観葉植物で約35種類あります。100均などで売られているシンゴニウム(シンゴニューム)は葉が白い品種で非常に美しい草姿になっています。その他にも葉が赤く染まるものや、白と緑のマーブル模様になるものなどがあります。シンゴニウム(シンゴニューム)は様々な葉模様があるので、好みの品種を探してみてはいかがでしょうか。
日本で観葉植物として売られているシンゴニウム(シンゴニューム)はほとんどが幼株で、生長すると葉が大きくなり、モンステラのような切れ込みが入ります。自生地ではポトスやモンステラと同様に、他の木や岩壁などに根を垂らして上え伸びていくツル性となっています。日本でもへゴ支柱などを用いることで自生地の様に上方向へ伸ばすことが出来ます。性質としては強健なため、初心者の方にもおすすめの観葉植物です。耐陰性があるため室内でも管理することが出来ますが、日光が足りないとヒョロヒョロとした弱々しい株になってしまうため、出来るだけ日光を当てるようにすると綺麗な株に仕立てることができます。
シンゴニウムの詳細情報
園芸分類 | 観葉植物 |
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耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
花色 | 白色 |
シンゴニウムの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え替え | ||||||||||||
肥料 |
シンゴニウムの栽培環境
日当たり・置き場所
屋外
シンゴニウム(シンゴニューム)は暖かい季節は出来るだけ屋外の日当たりの良い場所で育てるようにします。風通しの良い半日陰か、寒冷紗などで弱めの遮光をした風通しの良い場所に置きましょう。葉焼けをするようであれば遮光率を高くします。
室内
シンゴニウム(シンゴニューム)は窓辺など明るく風通しの良い場所に置きます。育てているうちに徒長をしてくるようであれば屋外栽培に切り替えましょう。
また、シンゴニウム(シンゴニューム)にエアコンの風などが直接当たってしまうと枯れてしまうことがあるため、エアコンの風が当たらない風通しと日当たりの良い場所に置きましょう。
用土
シンゴニウム(シンゴニューム)は高温多湿を好みますが、水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。そのため、出来るだけ水はけの良い土を使うのをおすすめします。自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土2:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。
また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。
シンゴニウムの育て方のポイント
水やり
シンゴニウム(シンゴニューム)が生長している間は土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出る位たっぷりと水やりをするようにします。気温が低い冬など、シンゴニウム(シンゴニューム)の生長が止まったら水やりを控え、一週間に1~2回程度水やりをするようにしましょう。生長期であれば腰水で管理をしても良いです。
また、葉水を定期的に行うことでハダニなどの発生を予防することができます。葉水をする時はシンゴニウム(シンゴニューム)の葉裏にもしっかりと水をかけましょう。
肥料
シンゴニウム(シンゴニューム)は冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。
肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
シンゴニウムの詳しい育て方
選び方
シンゴニウム(シンゴニューム)を買う時は必ず病害虫に注意してください。ハダニやアブラムシ等が付着している株を買ってしまうと後々シンゴニウム(シンゴニューム)が弱ってしまったり、最悪の場合他の植物へ付着してしまう可能性があります。シンゴニウム(シンゴニューム)は美しい葉が特徴なので、出来るだけ葉が健康的で多く付いており、枝ぶりの良いものを選んでください。
植え付け
シンゴニウム(シンゴニューム)の植え付けは5月~9月の暖かい時期に行ってください。7月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。暑い時期に植え付けを行った場合は土が乾かないように管理すると良いでしょう。
剪定・切り戻し
シンゴニウム(シンゴニューム)は春~秋が生長期にあたるので、春~秋の間に剪定します。古くなってきた葉や邪魔な葉などが、風通しを悪くしている場合は、思い切って剪定してしまうことをおすすめします。切れ味のいいハサミやナイフを使って剪定してください。
シンゴニウム(シンゴニューム)を始めとしたサトイモ科の樹液には人体にあまり良くない成分が含まれており、触れてしまうと体質によっては皮膚がかぶれてしまうことがあります。そのため、グローブやゴム手袋などをして触れないようにしてください。また、触れてしまった場合は流水でよく流してください。
シンゴニウム(シンゴニューム)の剪定した葉は花瓶などに生けたりすると、葉が美しいためインテリアとしても抜群の存在感を出してくれます。
植え替え・鉢替え
シンゴニウム(シンゴニューム)に水やりをしても中々水が流れなくなっていたり、株が鉢一杯に増えてきたら植え替えします。植え替えの適期は5~7月頃ですが、暖かい室内であれば時期は問いません。
シンゴニウム(シンゴニューム)を鉢から抜きだし、根が鉢一杯に回っているようであれば根鉢を少し崩してから植え替えます。根があまり張っていないようであれば根鉢を崩さずに植え替えましょう。
花
白い仏炎苞をもった花を咲かせます。品種によっては赤みがかる事もあるようです。
夏越し
シンゴニウム(シンゴニューム)を屋外で育てる場合、猛暑日は日陰に移動してください。30~50%程度の遮光をすると葉焼けを防止することが出来ます。シンゴニウム(シンゴニューム)の水やりは気温が高くなる時間帯に水をあげてしまうと蒸れる可能性があるため、土の表面が乾いたら夕方~夜にたっぷり与えてください。
冬越し
シンゴニウム(シンゴニューム)は寒さに弱いため肌寒いと感じる季節になったら暖かい室内に移動させましょう。生長が止まったら1週間に1~2回程度水やりをするようにします。日当たりが悪い場所で水やりを多くしてしまうと徒長の原因になるため、室内で冬越しをする場合は水を控えるようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
シンゴニウム(シンゴニューム)挿し木によって、殖やすことができます。タイミングは5~6月がベストです。挿し木は2~3節分切って、下の葉を取ってから用土に挿します。周辺を濡らしたミズゴケで巻きます。葉を取るのは蒸散(葉から水分が蒸発するのこと)する量を減らすためと、土に挿しやすくするためです。