ゴボウ(牛蒡)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ゴボウ(牛蒡)
- 学名
Arctium lappa
- 英名
- edible burdock
- 別名・流通名
- ごんぼ
- 科名
- キク科
- 属名
- ゴボウ属
- 原産地
- ユーラシア大陸北部
ゴボウ(牛蒡)の特徴
ゴボウ(牛蒡)は、細く長く伸びた根を食用とします。
冬の低温期では、ゴボウ(牛蒡)の地上部は枯れますが、根の部分は耐寒性がとても強いので、冬の厳しい寒さを乗り越えることができます。貯蔵性に優れていて、病害虫にも強く、育てやすい植物です。
ゴボウ(牛蒡)は夏に大きく生長した茎の先に、アザミに似た紫色の花を咲かせますが、日本では花が咲く前に収穫期を迎えるので、ゴボウ(牛蒡)の花にあまりなじみはないかもしれません。
花が咲いた後の、ゴボウ(牛蒡)の実にはとげが付いていて、先が釣り針のようになっています。そのため、衣服につくと引っかかる構造になっています。スイスの発明家が、このゴボウ(牛蒡)の形状をヒントにマジックテープを発明したことでも知られています。
ゴボウ(牛蒡)は、ヨーロッパや中国では薬用として用いられていましたが、実際に食用とするのは日本だけでした。
太平洋戦争中に、日本兵が外国人捕虜にゴボウ(牛蒡)を与えたところ、外国人捕虜はゴボウ(牛蒡)を「木の根」だと思い、虐待の一部だとして、戦後の裁判において、日本兵に木の根を食べることを強要し虐待されたとして、日本人将兵が戦犯として死刑及び、終身刑に裁かれたという話は有名です。
ゴボウ(牛蒡)の詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
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草丈・樹高 | 1.5m位 |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや強い |
耐陰性 | やや弱い |
花色 | 紫色 |
ゴボウ(牛蒡)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
収穫 |
ゴボウ(牛蒡)の栽培環境
日当たり・置き場所
ゴボウ(牛蒡)は、日当たりと風通しの良い環境を好みます。
温度
ゴボウ(牛蒡)の生育適温は、20~25℃です。
用土
水はけの良い環境を好みます。
プランター栽培のゴボウ(牛蒡)は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培のゴボウ(牛蒡)は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。又根ができないように石などをきれいに取り除いておきましょう。
ゴボウ(牛蒡)の育て方のポイント
水やり
多湿にならないよう注意し、土が乾いてから水をしっかり与えるようにしましょう。
肥料
本葉5~6枚の頃に追肥をし、中耕、土寄せをします。
病害虫
ゴボウ(牛蒡)は、比較的病害虫にも強い野菜です。
ゴボウ(牛蒡)の詳しい育て方
種まき
1か所2~4粒の、点まきにします。ゴボウ(牛蒡)は好光性種子のため、光が当たりやすいように軽く土をかけます。水を絶やさないように管理しながら発芽を促します。
(※好光性種子とは、発芽に光を必要とする種の性質です。)
間引き
本葉3枚位で1本立ちにします。
花
アザミに似た紫色の花を咲かせます。
収穫
根の直径が2cm頃に収穫期を迎えます。ゴボウ(牛蒡)の根は、とても長いため無理に引っ張ると折れる可能性があります。周りの土をほぐしながら、ゴボウ(牛蒡)を収穫しましょう。