カラスウリの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カラスウリ
- 学名
Trichosanthes cucumeroides
- 英名
- Japanese snake gourd
- 和名
- 烏瓜
- 科名
- ウリ科
- 属名
- カラスウリ属
- 原産地
- 日本、台湾、中国
カラスウリの特徴
カラスウリは、秋に卵型をしたオレンジ色の果実を実らせる、ウリ科の多年生つる植物です。雌雄異株で、花は7月~9月の夜になると開き、翌朝には閉じてしまう一日花です。白い花びらの縁は糸上に裂けていて、レースのように花びらの周りに広がります。
カラスウリは根が特徴的で、塊根を形成します。冬は地上部が無くなり、翌春また、この塊根から芽吹きます。通常山野や藪を好みますが、街中でも見かけます。生育旺盛で、夏の生育期にはフェンスや他の樹木に絡みつき、繁茂します。非常に強健で、地面に着いた枝からも発根し増えていきます。
カラスウリの果実は、熟すまではグリーンに薄い白の縦じまが入っています。秋が深まるにつれ、模様はなくなり濃いオレンジ色へと変化していきます。カラスウリは、特に秋に熟す果実の中の種子が個性的です。種子の形状が打ち出の小槌に似ていることから、縁起物としてお財布に入れておくと良いとわれています。
カラスウリの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 2m以上 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
花色 | 白 |
開花時期 | 7月~9月 |
カラスウリの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
収穫 |
カラスウリの栽培環境
日当たり・置き場所
半日陰を好みます。周囲のものに絡みついて大きくなるので、フェンスやトレリスなどの近くに植えると良いでしょう。
用土
カラスウリは痩せ地でも育ちますが、腐葉土がたっぷり入ったような肥沃な土壌の方が実付きが良くなります。
カラスウリの育て方のポイント
水やり
乾燥が苦手です。基本的に降雨に任せますが、乾燥や高温が続くようなときは、様子を見て、水やりしてください。
鉢植えは、表土が乾いたら、たっぷりと水やりしましょう。
肥料
秋に緩効性肥料を施します。
病害虫
目立った病害虫の被害はありません。
カラスウリの詳しい育て方
選び方
カラスウリは雌雄異株です。結実させたい場合は、雌雄を揃えるようにしましょう。
種まき
種はとりまきします。
植え付け
春か秋の暖かい日を選んで行います。腐葉土や元肥を混ぜ込んだ、肥沃な土壌に植え付けるようにしましょう。
仕立て方
つるを伸ばして大きくなるので、フェンスや垣根など、誘引できるものの近くに植えましょう。
植え替え・鉢替え
鉢底から根が見えるようになったら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
カラスウリの花が咲くのは7月~9月。花は夜咲き始め、翌朝には閉じてしまう一日花です。花びらの縁をレースのように広げながら、花粉の媒介をする蛾などを引き寄せます。
収穫
10月~11月頃に実が色付きます。赤のようなオレンジ色まで熟すと潰れやすくなるので、扱いに注意が必要です。実はドライフラワーにして飾ることも出来ます。乾燥するのに時間がかかり、途中でカビてしまうこともあるので、風通しの良い日陰で、しっかりと乾燥させるようにしましょう。
夏越し
夏は生育期です。特に夏越しの必要はありません。
冬越し
冬期は地上部が枯れ、休眠して越冬します。冬の水やりは控えめにし、鉢植えは霜が当たらないような場所に移動させましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木や種まきで増やすことができます。