ニゲラの育て方 | 植え付けや種まきの時期
峰亜由美
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ニゲラは春も半ばに差しかかる頃、フワッと優しい花を咲かせます。ゆらゆら風に揺れる姿がかわいいんですよ。ニゲラは切り花や園芸でも人気ですが、古代エジプトでは3,300年も前から愛されスパイスとしても大切にされてきた植物です。今回はニゲラの持ついろいろな使い方と育て方をご紹介いたします。
目次
ニゲラってどんな植物?
- 学名 Nigella damascena
- 和名 クロタネソウ
- キンポウゲ科クロタネソウ属
- 一年草
- 原産国 地中海沿岸 西アジア
ニゲラは5月~7月頃に花を咲かせる植物で、草丈は40cm~90cm程の繊細な細い茎が伸びて枝分かれをし、その先に3cm~5cmの軽やかな花を一輪咲かせます。花は細かく裂けた様な柔らかい糸状の葉に覆われて、青、白、ピンク、紫色をした花びらに見えるガクを包み込む様にふんわりと優しい雰囲気で咲いています。
花びらのようなガクが散ると花はバルーン状に膨らんで、ツノのような突起もユニークで形を楽しめる植物です。
膨らんだ後はそのままドライフラワーとして乾燥させても楽しめます。
また、花や実はブーケやアレンジメントに入れて楽しむ事が出来、春らしくフワッとした優しい風合いや、夏にはレースの様な葉が涼しげで少し入れるだけで季節に似合うブーケやアレンジメントに仕上がります。
ガクが散り、バルーン状に膨らんだニゲラの実はドライフラワーとしても楽しめます。
ニゲラの花言葉
「戸惑い」「夢で逢えたら」です。
ニゲラはスパイス?
切り花やガーデニングで一般的に知られているニゲラ(クロタネソウ)
ハーブとしてカレーのスパイスに使用されるニゲラは、姿は良く似ていますが園芸で使われているニゲラとは別の「ニオイクロタネソウ」という種類です。
花びらのようなガクが散った後にバルーン状に膨らんだ果実の中から黒い種を収穫し種子がスパイスになり「ブラッククミン」と呼ばれています。
ハーブとしての呼び名は他にもあり、ローマンコリアンダー、ブラックキャラウェイ、オニオンシードなどと呼ばれます。種子はスパイシーでフルーティーな風味で、中東諸国ではお菓子やパンの香りづけに使われているようです。刺激が強い為、使用の量には加減が必要です。
ハーブとしてのニゲラ(ニオイクロタネソウ)の栽培は古代エジプト3,300年まで遡ります。
ブラックシードのオイルはツタンカーメンの埋葬室でも発見されたと言われていて、その歴史の深さと貴重なスパイスや薬用として現在まで大切にされてきた事が伺えます。
日本に入って来たのは、大正初期に渡来し、当初は野菜として栽培されていました。
ニゲラの育て方
種まき
9月~10月頃。
小さめのポットに土入れ、種を蒔きます。
光を嫌う(暗発芽種子)なので、種を蒔いたら土を十分に土をかぶせます。発芽して育ち始めたら10月~11月に花壇や植木鉢に移し替えます。
置き場所
ニゲラは日当たりと風通しが良く、水はけのよい場所が適しています。
管理
花がらを摘む必要もなく、手間がかからず育てられます。
用土
土は市販の草花用の用土を使うと良く育ちます。
肥料
苗から植え替え時に規定より少なめの化成肥料を与えるくらいで、根が張り始めたら必要ありません。花壇に植え替え後は土に混ざっている腐葉土の栄養だけで十分に足りるため、たい肥を与える必要はありません。
水やり
発芽して植え替え後、十分に根が張ったら、植木鉢に植えた苗は乾燥したらたっぷりと水を与えましょう。花壇に植えた苗は十分に根が張った後は、特にお水を与える必要がなく雨の水だけで十分に保水できます。
湿度に弱い為、お水の与えすぎに注意が必要です。
病気と害虫
春と秋にアブラムシが着く事があります。育成を妨げますので、着くまえに市販のアブラムシ防虫剤などを散布しておくとよいでしょう。
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