七夕にもおすすめ!星形の花6選☆
清水ヨシミ
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天の川の両岸に離れ離れにされた織姫と彦星が、1年に1度だけ天の川を渡って会うことを許された日、七夕。そんな星の伝説に思いを馳せながら、星形の花を笹と共に飾ってみるのはいかがでしょうか?実は夏は星形の小花が豊富なんです。その中から、組み合わせてもかわいい星形の花をピックアップしてご紹介します。
目次
星形の花6選
オキシペタラム(ブルースター)
学名…Tweedia caerulea
別名…ルリトウワタ(瑠璃唐綿)
科、属名…ガガイモ科(キョウチクトウ科)、トゥイーディア属
分類…草花/多年草
原産地…ブラジル、ウルグアイ
開花期…5~10月
流通時期…通年
花色…青、白、ピンク
花言葉…「幸福な愛」「信じあう心」
ブルースターのような鮮やかな水色の花は他にあまりないので、お花屋さんに並んでいると目を引きますね。白や紫などの涼し気な色はもちろん、黄色やオレンジのビタミンカラー、またはピンクや淡い色のかわいらしい色の花と組み合わせてもお互いを引き立て合い、合わせる花や色によってイメージを変えるところも魅力のひとつです。
キキョウ(桔梗)
学名…Platycodon grandiflorus
別名…紫花(ムラサキバナ)、岡止々岐(オカトトキ)
科、属名…キキョウ科、キキョウ属
分類…草花/多年草
原産地…日本、中国、東アジア
開花期…6月~10月
流通時期…6月~7月
花色…紫、青、白、ピンク、複色
花言葉…「永遠の愛」「気品」
日本で古くから親しまれ、秋の七草のひとつにもなっています。
蕾も五角形をしていて、割けるように花が咲きます。膨らんで色づいた蕾は、切花であっても開くことが多いですよ。風船のような見た目から、バルーンフラワーという英名がついています。蕾をポイントに使っても、開いている星形の花を使っても、どちらもかわいいですね。
ブバルディア
学名…Bouvardia
別名…ブバリア、管丁字(カンチョウジ)
科、属名…アカネ科、ブバルディア属
分類…低木
原産地…熱帯アメリカ
開花期…10月下旬~4月
流通時期…通年
花色…赤,ピンク,白
花言葉…「交流」「空想」
写真は八重咲きで5つに分かれて咲くものでしたが、通常は和名「管丁字」の通り、花は筒状で先が十字(4つ)に開きます。一重咲きの「ロイヤル」シリーズ、八重咲きの「ダイヤモンド」シリーズなどがあり、写真はダイヤモンド・ホワイトという品種です。
開花期は冬場ですが、切花は通年流通しています。
大きめの蕾は割けるように開きます。
まだ緑のものや小さい蕾は開きませんが、グリーンのように扱ってもかわいいですよ。
スプレーカーネーション
学名…Dianthus caryophyllus
別名…ダイアンサス、オランダセキチク、ジャコウナデシコなど
科、属名…ナデシコ科、ナデシコ属
分類…草花/多年草
原産地…南ヨーロッパ、西アジア
開花期…四季咲き(主に4月~6月)
流通時期…通年
花色…赤、ピンク、白、黄、オレンジ、グリーン、紫、複色など
花言葉…「女性の愛」「感覚」「感動」「純粋な愛情」
スプレーカーネーションやナデシコにも星のように見える品種があります。写真の品種は「スターチェリー」といいます。淡いピンクでかわいいですね。
カーネーションは茎が腐りやすいので、花瓶に数センチほどの浅めの水に生けます。水が少ないと長さを出して生けた時に倒れやすくなるので、重さや安定感のある花瓶を選びましょう。こまめに水を替え、その時に水についていた部分の茎の色が変わってしまっていたら、その部分は全てカットしましょう。
花ごとに切り分けて小さく生けることもできます。
アリウム・ギガンチウム
学名…Allium giganteum
別名…花ネギ、ネギ坊主
科、属名…ネギ科(ヒガンバナ科、ユリ科)、ネギ属(アリウム属)
分類…草花/多年草
原産地…ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ
開花期…5月~6月
流通時期…5月~6月
花色…ピンク、紫、青、白など
花言葉…「深い悲しみ」「正しい主張」
他にはない、10センチ以上にもなる大きくてふわふわした個性的な花穂が魅力ですね。よく見ると小さな花一つ一つが星形をしています。
学名のアリウム・ギガンチウム(Allium giganteum)は、ラテン語でアリウム=「ニンニク」、ギガンチウム=「巨大な」の意味で、その名の通りニンニクと同じネギ属、球状の花穂を持ちます。
蕾が次々咲くので長い期間楽しめます。しぼんだ花は取り除いた方が見た目がよくなります。
花穂同士がくっついた状態で蕾が開くと、マジックテープのように絡まり離れなくなってしまうので、花穂同士は離して生けるようにしましょう。
アリウムは水の吸い上げがいいので、茎が長い場合でも5センチ程度の浅めの水に生けましょう。頭が大きく倒れやすいので、重さや安定感のある花瓶に生けます。
ギガンチウムは茎の切り口からオレンジ水が出てきて水が染まってしまうので、こまめに水を取り替えましょう。その時に茎を1~2センチ切り戻します。茎が柔らかく、斜めに切ると潰れてしまうので、まっすぐ切りましょう。
ルリタマアザミ(瑠璃玉薊)
学名…Echinops ritro
別名…エキノプス
科、属名…キク科、ヒゴタイ属
分類…草花/多年草
原産地…地中海沿岸~西アジア
開花期…7~9月
流通時期…6月~8月
花色…青紫、紫、白
花言葉…「鋭敏」「傷つく心」
3~4センチのチクチクした球形の頭状花(とうじょうか=小さな花の集合体がひとつの花に見えるもの)の先に小さい花が咲きます。
エキノプス(Echinops)という学名は、ギリシア語でハリネズミを意味する「エキノス」と、似ていることを意味する「オプス」が合わさった言葉です。その名の通り「ハリネズミのような」見た目ですね。触るとチクチクします。個性的な見た目はインパクトのあるアレンジにできますね。
逆さに吊るしておくとドライになります。直射日光の当たらない、風通しの良い所に吊るしましょう。
星形の花に合わせるおすすめのグリーン
アルケミラモリス
学名…Alchemilla mollis
別名…西洋羽衣草、レディースマントル
科、属名…バラ科、ハゴロモグサ属(アルケミラ属)
分類…草花、ハーブ/多年草
原産地…ヨーロッパ
開花期…5月~6月
流通時期…5月~6月
花色…黄、黄緑
花言葉…輝き・献身的な愛・初恋
よく見ると小さな星のように見えますね。他の花にふんわりと添えるように生けると周りに小さな星が飛んでいるようでかわいいですよ。また、他の花を引き立てる役割もあります。
日持ちは5~7日程で、花が終わるにつれて黒ずんできます。黒ずんだ花から取り除いていきましょう。
切花ではアルケミラ・ロブスターという品種が売られている時もあります。
スモークグラス
学名…Panicum capillare
別名…ハナクサキビ(花草黍)
科、属名…イネ科パニカム属(キビ属)
分類…一年草
原産地…北アメリカ
開花期…8月~9月頃
流通時期…6月~8月
花色…緑
花言葉…「率直」
その名の通り煙のような繊細な穂が涼し気で、星形の花はもちろん、ヒマワリなど夏の花とも相性が良いです。
ワイルドオーツ
学名…Chasmanthium latifolium
別名…グリーンスケール、シュッコンコバンソウ(宿根小判草)、ニセコバンソウ(偽小判草)
科、属名…イネ科、チャスマンティウム属
分類…多年草
原産地…北アメリカ
開花期…7~8月
流通時期…6月~7月
コバンソウに似ていますが、コバンソウは一年草、ワイルドオーツは多年草で、形もコバンソウより薄く平たいです。
前を通った時などの少しの風でもサラサラと揺れ、趣があります。高さを出した方が自然な立ち姿を楽しめますが、折れやすいので注意しましょう。
星形の花とグリーンを合わせて生けてみよう
ご紹介した花やグリーンを合わせて生けてもかわいいです。
キキョウ、ブバルディア、コバンソウを竹の花瓶に生けました。七夕にも合いますね。
スプレーカーネーションとブバルディアを小さく切り分けて、小瓶に生けてみました。ブバルディアの葉はほかに葉を足さなくても十分な存在感がありますね。
手のひらサイズもある大きなギガンジウムですが、実は小さな花瓶にも生けられるんです。長く生けるのを楽しんだ後や、大きい花瓶がない時の参考にしてみて下さいね。
茎はどこをカットしても大丈夫です。
こんなに短くしても大丈夫なんですよ!
ギガンジウム、キキョウ、ブバルディアを合わせて生けました。短くすれば、グラスにも生けられますね。頭が重いので、重さ、安定感のあるコップに生けましょう。グラスの縁に頭を引っ掛けるように生けると安定します。
夏場は水が汚れやすいため、どのアレンジも花瓶の水は毎日換えましょう。その時に、茎を1センチ程カットすると切り口が新しくなり水の吸い上げが良くなりますよ。直射日光やエアコンの風が当たらない、涼しい場所に置くと長持ちします。
お気に入りの花は見つかりましたか?形に注目した花選びも楽しいですよね。ご紹介したもの以外にも星形の花はあるので、ぜひ身の回りやお花屋さんで探してみて下さい!
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