前田有紀の一“花”言vol.76「ラン」〜暑さに強い、華麗な花

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LOVEGREEN編集部

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フラワーアーティストの前田有紀さんが、一家言ならぬ一“花”言と称して、その時期に気になる旬のお花や魅力、そして前田さんならではのアレンジ術などをお届けするこちらの企画。vol.76は「ラン」をご紹介!暑さに強い、華やかな花です。

目次

暑さに強い華麗な花、ラン

8月から9月になり、まだまだ残暑が続きそうで、お花を飾るのが大変な時期も続いています。飾ってもすぐにしおれてしまったり、水も濁りやすくなってしまったりと、管理が大変ですよね。自宅に飾っていても暑さの影響を実感しますし、花屋としても出店や配送でもお花が元気でいられるように最適な環境を作るのに苦労する時期です。

そんな今、おすすめしたいのは「ラン」です。高級なお祝い花としてのイメージや、年配の方が育てているというイメージをお持ちの方が多いですよね、私もその一人でした。  ただ、ここ数年は、独創的な種や色のニュアンスが美しい種など、さまざまなシチュエーションに合わせて楽しめるランが数多く揃うようになりました。ボリュームのあるシンビジューム、赤いお花が特徴的なアランセラレッド、大ぶりのお花がなんとも言えない豪華さのバンダなど。もともと東南アジア、中南米、熱帯アフリカというような赤道を中心とした熱帯圏のお花なので、暑さにも負けずに力強く咲いてくれます。

そんな今、おすすめしたいのは「ラン」です。高級なお祝い花としてのイメージや、年配の方が育てているというイメージをお持ちの方が多いですよね、私もその一人でした。

ただ、ここ数年は、独創的な種や色のニュアンスが美しい種など、さまざまなシチュエーションに合わせて楽しめるランが数多く揃うようになりました。ボリュームのあるシンビジューム、赤いお花が特徴的なアランセラレッド、大ぶりのお花がなんとも言えない豪華さのバンダなど。もともと東南アジア、中南米、熱帯アフリカというような赤道を中心とした熱帯圏のお花なので、暑さにも負けずに力強く咲いてくれます。

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ランを購入するときのチェクポイント

胡蝶蘭やシンビジュームなどのランを飾ったことがない人の理由として「比較的高価な印象がある。」ということが挙げられるかもしれません。でも、日持ちが群を抜いているので、普通のお花を飾っているよりもずっと長く飾れるので、そのランに見合った値段だと思っています。

 

ランは葉がない状態で販売されているので、お花の状態をよく見るようにしましょう。たくさんついている中でも下の方のお花がしおれたり、先端の蕾が茶色っぽくなっているものは避けた方がいいと思います。

ランは葉がない状態で販売されているので、お花の状態をよく見るようにしましょう。たくさんついている中でも下の方のお花がしおれたり、先端の蕾が茶色っぽくなっているものは避けた方がいいと思います。

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ランを生ける時のアドバイス

ラン全体にいえることですが、お水は少なめにして飾りましょう。お花の状態をよりよく保ってくれる切り花専用の鮮度保持剤もいれるといいでしょう。

ラン全体にいえることですが、お水は少なめにして飾りましょう。お花の状態をよりよく保ってくれる切り花専用の鮮度保持剤もいれるといいでしょう。

 

飾り方のポイントですが、ミディサイズの胡蝶蘭は小ぶりなので1輪ざしで簡単に飾れます。長持ちして楽しめるので、1輪で食卓やリビングのちょっとしたスペースに飾ってみてください。いろいろな方向に花をつけるので、ぐるりと回してその花姿を楽しんでもらいたいです。

飾り方のポイントですが、ミディサイズの胡蝶蘭は小ぶりなので1輪ざしで簡単に飾れます。長持ちして楽しめるので、1輪で食卓やリビングのちょっとしたスペースに飾ってみてください。いろいろな方向に花をつけるので、ぐるりと回してその花姿を楽しんでもらいたいです。

この時期はお花屋さんでも様々なランが並んでいますので、ぜひお仕事帰り、お買い物帰りに、暮らしに合いそうなお気に入りを見つけてみてくださいね。


 また、シンビジュームなど下の方のお花が花瓶で水に浸かってしまうようなら、カットして小さなお皿に飾り直してあげると様々な空間で楽しむことができます。

また、シンビジュームなど下の方のお花が花瓶で水に浸かってしまうようなら、カットして小さなお皿に飾り直してあげると様々な空間で楽しむことができます。


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ランを使ったアレンジの紹介

 複数のお花と飾る時には、ランの個性を生かすように、賑やかな夏の花を合わせるのがオススメです。

複数のお花と飾る時には、ランの個性を生かすように、賑やかな夏の花を合わせるのがオススメです。

クルクマジンジャー、セダム、グズマニア、また、セルリアなピンクッションなどのネイティブフラワーなど。夏ならではの個性的なお花を長さを段違いにして、賑やかにアレンジしてみました。ピンクやオレンジなどの暖色を多めにいれることでご自宅でもカラフルなお花から明るい気持ちをもらえそうです。

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ランをアートとして体験するなら

風景の中で咲いている姿も見てみたい!という方も多いと思います。そんな方におすすめなのが、豊洲にあるteam Lab Planetsの新設されたGarden Area。「体ごと没入し、他者とともに、世界と一体になる。」をコンセプトに、たくさんのお花に包まれる体験をすることができます。

そのお花に選ばれているのがラン。バンダや胡蝶蘭など様々なランが栽培されてながら、アート作品の一部になっているんです。

そのお花に選ばれているのがラン。バンダや胡蝶蘭など様々なランが栽培されてながら、アート作品の一部になっているんです。

 

先日guiのディレクターのみんなと行ってきました。数え切れないほどのランが根を垂らして浮かぶ姿は圧巻でした!ぜひ一度体験してもらいたいです。

先日guiのディレクターのみんなと行ってきました。数え切れないほどのランが根を垂らして浮かぶ姿は圧巻でした!ぜひ一度体験してもらいたいです。

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PROFILE
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前田有紀さんのプロフィール写真

フラワーアーティスト 前田有紀さん

10年間テレビ局に勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズ・グロセスター州の古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで3年の修業を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい」という思いからイベントやウェディングの装花や作品制作など、様々な空間での花のあり方を提案する。2018年秋に自身のフラワーブランドguiを立ち上げる。

Facebook/前田有紀『一日一花』
instagram/前田有紀 『一日一花』
Instagram/“guiflower”

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