【冬から早春に咲くシックで気品ある花】クリスマスローズ・ブラックスワン
とまつあつこ
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クリスマスローズ・ブラックスワン
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「クリスマスローズ・ブラックスワン」。冬から早春に咲く、キンポウゲ科の耐寒性多年草です。
クリスマスローズは、花が少ないまだ寒い時期に花を咲かせてくれる常緑の多年草。ややうつむきながら咲く花の顔をこちらに向けてみると、その上品な美しさに魅了されます。「冬の貴婦人」という愛称がぴったりな花です。クリスマスローズ展が開催されるなど愛好家も多く、全国各地のクリスマスローズの有名生産者、育種家がこだわりの品種を栽培しています。
クリスマスローズ・ブラックスワンは、マットブラックの八重咲き品種。花が大きく豪華で、気温が低いほど黒が濃くなって光沢を帯びます。
写真のブラックスワンは数年前に購入したもので、当初は花がついていない葉っぱだけの小さなポット苗でした。すぐに素焼きの鉢に植え替えて咲くまでに2年かかり、その後毎年咲いています。今年ももうすぐ咲きそうでワクワクしています。
花びらに見える部分は本当は「ガク片」です。本来の花びらは退化して蜜腺となり、雄しべの周りにあります。花が咲き終わってもガクの部分は散る(落ちる)ことがないので、「ガク(学)が落ちない。」=縁起が良い花ということで「合格の花」とも言われているんですよ。ちょうど受験シーズンに咲くので、毎年受験生を応援しているみたいにも感じます。
クリスマスローズの花言葉は、「いたわり」「慰め」「追憶」「私を忘れないで」。古くから原種のクリスマスローズの香りは人の心を癒やす効果があると言われていたことや、騎士たちが戦場に向かう時に自分を忘れないで欲しいという気持ちを込めて、恋人にクリスマスローズの花を贈ったとことからそのような花言葉が付けられたそうです。
クリスマスローズ・ブラックスワンは明るい日陰や半日陰を好み、シェードガーデンや夏は日陰で冬は日が当たる落葉樹の下などに植えるとよく育ちます。地植えでも鉢植えでも育てることができ、お手入れもそれほど難しくないので初心者にもおすすめです。常緑で寒さに強く、雪が降っても雪解け後に美しい花を咲かせる力強さがあります。
クリスマスローズ・ブラックスワンは、ネットショップなどで買うことができます。私は、クリスマスローズの展示販売会でみつけました。花が咲いた状態で出回る開花株は、少し大きめの株なのでお値段も高級になります。小さなポット苗の場合は1年以上育てないと開花しないので比較的安く購入できます。すぐ花を楽しみたい方には開花株か開花見込み株がおすすめですが、じっくり育ててみたい方は小さな苗から始めるのもよいですね。
クリスマスローズの花色は、白、ピンク、緑、黄、紫、黒、アプリコットなどがあります。咲き方も一重咲き、八重咲きと様々で、好みの品種に出会うとつい欲しくなって我が家では年々増えています。きっと同じようにいろんな種類を育てている方も多いのではないでしょうか。何種類かのクリスマスローズの中に、ブラックスワンのようにシックで深みのある色が入ると、庭の景色がぐっと引き締まって素敵になります。切り花として飾る時も、ブラックスワンが入るとかっこよくまとまるのでとても気に入っています。
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