トルコキキョウ|色の種類、花咲く季節、リシアンサスとの違いとは
更新
公開

トルコキキョウについて、色の種類や花の咲く季節と流通時期、リシアンサスやユーストマとの違い、切り花の飾り方や注意することなどを紹介します。
目次
- トルコキキョウとは?基本情報
- トルコキキョウ、リシアンサス、ユーストマの違いは?
- こんなにある!トルコキキョウの色の種類
- トルコキキョウの花咲く季節と流通時期
- 切り花のトルコキキョウを飾って楽しむ
- トルコキキョウの育て方
トルコキキョウとは?基本情報
- 学名:Eustoma
- 科名属名:リンドウ科ユーストマ属
- 分類:一年草、または二年草
トルコキキョウの特徴
トルコキキョウは、リンドウ科の一年草、または二年草です。草丈0.5~1m程度、茎の先に5~10cmくらいの大ぶりな花を咲かせます。名前にトルコと付きますが、原産地は北アメリカです。花はカップのようなフォルムで、花びらはくるりとねじれたように広がります。葉はやや肉厚でくすんだグリーンをしています。
トルコキキョウが日本で最初に紹介されたのは昭和9年。その後人気が出て多くの品種が作出されました。特に日本では花が少なくなる時期に豪華な花を咲かせることから人気が高く、世界をリードする改良品種が次々と生み出されています。
トルコキキョウは夏の花ですが、高温多湿が苦手なので、夏が冷涼で乾燥する地方を好みます。日本では長野県で多く栽培されています。
トルコキキョウの花言葉
トルコキキョウの花言葉は「優美」「すがすがしい美しさ」
たっぷりとした花びらの大輪の花が美しい、トルコキキョウらしい花言葉です。
トルコキキョウの色別の花言葉
紫のトルコキキョウの花言葉は「希望」
白のトルコキキョウの花言葉は「思いやり」
ピンクのトルコキキョウの花言葉は「優美」
トルコキキョウが誕生花となっている日
- 8月18日
8月18日の誕生花は、トルコキキョウです。
トルコキキョウの名前の由来
トルコキキョウという名前は、日本に入ってきたばかりの頃に、花がキキョウに似ているからキキョウ科と紹介されたことに由来しています。
加えて、花のフォルムがトルコ人のターバンの姿に似ていることや、深い青紫の花色からトルコ石(ターコイズ)や地中海をイメージしたからではないかといわれています。
トルコキキョウ、リシアンサス、ユーストマの違いは?
トルコキキョウ、リシアンサス、ユーストマは、すべてトルコキキョウを指す名前です。
リシアンサス(Lisianthius)とは、旧学名です。現在でもトルコキキョウの呼び名の一つとして使用されています。
ユーストマとは、トルコキキョウの現在の学名。ユーストマ(Eustoma)は「良い口」という意味のギリシャ語で、大きく開いた花のフォルムから名付けられました。
トルコキキョウという呼び名は日本でしか使用されていません。外国の人とトルコキキョウについて話す時には「ユーストマ( Eustoma )」という学名を使用するとスムーズに伝わります。
こんなにある!トルコキキョウの色の種類
トルコキキョウは、咲き方、花色ともに種類の多い花です。
トルコキキョウの花色は、白、ピンク、紫、青紫、薄紫、黄、クリーム、アプリコット、オレンジ、グリーン、ベージュ、茶、複色など。
この花色の豊富さに加えて咲き方も、一重咲き、半八重咲きから八重咲き、花びらの縁がフリルのように波打っているものなど、非常にバリエーションが豊富で、他の花との相性が良いのが特徴です。特に花びらの多い八重咲きの品種は、バラと見紛うかのような豪華さで、切り花として人気があります。
トルコキキョウの切り花は、花びらが散らない上にとても長持ちするので、ウエディングやパーティーの装花、お悔やみの花、家庭に飾る花、贈り物など、あらゆるシーンで活躍します。
トルコキキョウの花咲く季節と流通時期
トルコキキョウの花咲く季節
- 花咲く季節:6月~9月
トルコキキョウの花咲く季節は、6月~9月頃です。耐寒性は弱いので、冬が温暖な地域では二年草、冷涼な地域では一年草として扱われています。花が咲く時期は、種をまく時期によって異なりますが、概ね夏に開花します。
トルコキキョウの流通時期
- 流通時期:通年
トルコキキョウの流通時期は通年です。露地植えで普通に育てたら夏に開花する花ですが、技術の進歩により一年中流通されるようになりました。このおかげで私たちは、花が少なくなる季節でも安定して華やかなトルコキキョウの花を楽しむことができます。
切り花のトルコキキョウを飾って楽しむ
トルコキキョウの切り花の特徴
トルコキキョウの切り花は、水の吸い上げが良く、長持ちするのが特徴です。花が傷みやすい夏の暑い時期でも長く楽しめます。また、花びらがはらはらと散る花ではないので、花びらの数が減って、情けない姿になることもありません。
トルコキキョウの花の水の量
トルコキキョウの切り花を生ける際の水の量は、花器の半分から1/3程度です。水の吸い上げの良い花なので、そんなに神経質になる必要はありません。
水はできるだけ毎日取り換えるようにしましょう。水に浸かっている部分の茎は傷みやすいので、水を交換するタイミングで茎の先端を数mmカットし、水に浸かっていた部分を洗うようにしましょう。これだけで花が長持ちするようになります。
トルコキキョウのつぼみは咲かない?
トルコキキョウの切り花のつぼみは咲きません。購入の際には開いている花が多いものを選びましょう。
開かないからといって残念がるとはありませ。、トルコキキョウのつぼみは、花とは違った魅力があります。ふくらみを帯び、先端がきゅっとしまったつぼみは、まるで果実か何かのようなかわいらしさです。つぼみと他のグリーンを合わせて小瓶に入れて飾るだけで、ほっこりするような景色を楽しめます。
つぼみもトルコキキョウの魅力の一つ。上手に活かして、ちょっと差をつけた花生けを楽しんでみてはいかがでしょうか。
トルコキキョウの切り花の注意点
トルコキキョウの切り花の注意点は、茎が折れやすいというところ。ちょっと力を加えるだけでぽきっと折れてしまうこともあります。加えて花が大きいこともあり、乱暴に扱うと花首から折れてしまうことも。トルコキキョウを扱う際にはそっと優しく扱うことが大切。せっかくのお花を折ってしまわないように注意して扱ってください。
また、幾重にも花びらを重ねた豪華な八重咲きは、花びらの間が蒸れて傷んでしまうことがあります。水替えの際に花びらの間に水がたまらないように注意してください。
トルコキキョウの育て方
場所・用土
日当たりと水はけの良い場所を好みます。数株植え付ける際は、葉が触れ合わないようにしっかりと間隔を取るようにしましょう。
鉢植えのトルコキキョウは雨に当たらないような場所で管理します。
水やり
表土が乾いたらたっぷりと水やりします。鉢植えは鉢底から流れ出てくるくらいを目安に行います。加湿が苦手なので、水やり過多に注意しましょう。
夏越し
高温加湿が苦手です。夏は風通し良く、水やり過多にならないように管理しましょう。
冬越し
トルコキキョウは一年草です。冬には枯死してしまうので、特に冬越しの作業はありません。
トルコキキョウは大きく豪華な花が魅力のリンドウ科の植物。キキョウと名に付きますが、キキョウの仲間ではありません。切り花のトルコキキョウは、一年を通して安定して流通していて、さらに長持ちするという利点があります。
華やかで、長く花を楽しめるトルコキキョウを飾ったり育てたりして、もっと身近に感じてください。
▼編集部のおすすめ