クラブアップルとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- クラブアップル
- 学名
Malus
- 英名
- Crab apple
- 和名
- ハナリンゴ、ヒメリンゴ
- 科名
- バラ科
- 属名
- リンゴ属
- 原産地
- 中国、ヨーロッパ、北アメリカ
クラブアップルの特徴
クラブアップルは、リンゴの中でも小さな実がつく種類の総称です。春から初夏に花が咲き、秋にさくらんぼのような小さな赤い果実がたわわに実ります。種類によって花の色や樹形などが異なり、花色は白やピンクの濃淡、咲き方は一重のほか八重咲きがあります。花も実も観賞価値があるため、街路樹、公園樹、庭木やシンボルツリーのほか、盆栽としても使われています。
クラブアップルの詳細情報
園芸分類 | 庭木、落葉 |
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草丈・樹高 | 3~8m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 白、ピンク |
開花時期 | 4月~5月 |
クラブアップルの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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開花 | ||||||||||||
実の鑑賞期 |
クラブアップルの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所が適しています。真夏に西日が長時間当たる場所への植栽は避けましょう。
用土
水はけと通気性の良い肥沃な土を好みます。
鉢植えは、果樹や花木用の培養土で栽培可能です。
クラブアップルの育て方のポイント
水やり
植え付け後、根付いてからの水やりは基本的には降雨に任せて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをしましょう。
肥料
寒肥(1月~2月)と9月に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。
病害虫
害虫:アブラムシ
病気:縮葉病、黒星病
早期発見が大切です。日ごろから葉と枝の状態をチェックして、虫くい、葉の色の変化などがあれば、早期対処をしましょう。
クラブアップルの詳しい育て方
選び方
葉がきれいで、ぐらつきのないしっかりとした枝ぶりの苗木を選びましょう。
クラブアップルは、ヒメリンゴやカイドウなど、複数の種類の総称です。花の色や実の大きさなどが種類によって違うため、こだわりのある方は調べてから購入しましょう。
ほとんどは自家結実性があるため1本でも実がなるものが多いですが、多くの品種が流通しているので確認してから購入するとよいでしょう。
植え付け
厳寒期を除いた落葉中に行います。接ぎ木苗は、接木部分を地上に出して植え付けましょう。
根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けます。植え付けたらたっぷりと水やりを行いましょう。
植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにします。支柱を添えるのもよいでしょう。
剪定・切り戻し
植え付け初期の樹形ができるまでは、不要枝や間引き剪定にとどめます。徒長した枝には花芽はつかず、短い枝につく性質があるため、短い枝が多くなるようにしましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植え栽培は、1~2年に一度、植え替えを行いましょう。植え替えは落葉期が適期ですが、真夏以外なら植え替え可能です。
花
4月~5月に白やピンクの花が開花します。
収穫
秋に小さな実がなります。購入時の苗木の状態にもよりますが、植え付け後、最初に収穫できるまでには2~5年程度かかります。
主に鑑賞用の庭木として利用されていますが、食用にもできます。ただし、生食向きではなくジャムや果実酒などの加工向きです。
冬越し
耐寒性があるため特別な冬越しの対策は必要ありません。植え付けたばかりの若木は、マルチングなどをして防寒するとよいでしょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種まき、挿し木、接ぎ木で増やすことができます。