カスミソウの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カスミソウ
- 学名
Gypsophila
- 英名
- Baby’s breath,Gypsophila
- 和名
- 霞草
- 科名
- ナデシコ科
- 属名
- ジプソフィラ属
- 原産地
- アジア、ヨーロッパ一帯
カスミソウの特徴
カスミソウはナデシコ科の草花で、5月~7月にふわふわとした小さい可愛らしい花を咲かせます。カスミソウには、一年草タイプと宿根草タイプがあり、一年草のカスミソウは矮性種、宿根草のカスミソウは草丈の高い品種です。元々の種は草丈が1m以上に育ち、白い小さな花をたくさん咲かせます。矮性種のカスミソウは、花壇やプランターで育てやすく、他の花とも合わせやすいので、ガーデニングで人気があります。
カスミソウの学名であるGypsophilaは、石炭質の土を好むことからギリシャ語で”石膏”を意味する「Gypsos」と”愛する”を意味する「Philos」を語源とします。和名は、満開を迎えたカスミソウが、霞のように見えることから霞草と名付けられたそうです。
切り花でも流通の多い花で、バラなどの印象の強い花の名脇役として活躍します。また、カスミソウだけを束ねた花束も、人気があります。
カスミソウの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 20~100cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
耐陰性 | 普通 |
花色 | 白、ピンク |
開花時期 | 5月~7月頃 |
カスミソウの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
開花 |
カスミソウの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
用土
排水性、保水性の良い土壌を好みます。
鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。
カスミソウの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はなく、降雨に任せて問題ありません。
鉢植えは、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。湿気を嫌うので、水やりのし過ぎに気を付けましょう。
肥料
開花前の3月〜5月、宿根草のカスミソウは、10月~11月にも施肥を行いましょう。
カスミソウの詳しい育て方
選び方
茎がしっかりとして、下葉が変色していない苗を選びましょう。花芽が上がっていれば、購入後、すぐに花を楽しめます。
種まき
春まきは、2月から3月頃になり気温が20度ぐらいに安定したら種まきをします。秋まきは9月頃から10月頃に行います。
プランターなどにバーミキュライトの用土を入れて4〜5粒位ずつを3cm位間隔をあけてまき、発芽した元気の良い芽を残して間引いて育てます。
植え付け
植え付けは、春は2月から3月、秋は10月〜11月頃まで行うことができます。植え付けは水はけや風通しが良く、湿気の少ない場所が適しています。
矮性から高性まであり、種類によって背丈がまったく違います。その品種に適した場所に植え付けましょう。
仕立て方
背丈が1m以上になる種類のカスミソウは花茎が伸びてきたら支柱を立てて、強風で倒れないように早めに対策をしましょう。
摘芯(摘心)・摘果
3月頃に出てきた新芽の先を切ると、そこから枝分かれして花芽を増やすことができます。
剪定・切り戻し
花が咲き終わったら、株の根元で切り戻しておきます。
花
5月〜7月頃に白またはピンクの小花を無数に咲かせます。
収穫
花が咲いたら、切り花として生けたり、ドライフラワーにして楽しむことができます。
夏越し
高温多湿に弱いので、株が蒸れないように管理しましょう。
冬越し
宿根草のカスミソウは、花が咲き終わったら株の根元で切り戻しておきます。冬は地上部が枯れたようになりますが、翌春また芽吹いてきます。特別な冬越しの作業はありません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種と挿し木で増やすことができます。
挿し木で増やす場合は、3月の終わり頃から5月の中旬位と9月から10月までが適時です。新芽の先を3〜5cmくらい切り、バーミキュライトの用土が入っている「挿し床」に挿します。新芽は消毒してあるはさみなどで切り、発根促進剤の中に切り口を入れてからさすと挿し木も付きやすくなります。