ハナミズキの育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ハナミズキ
- 学名
Cornus florida
- 英名
- Flowering dogwood
- 和名
- 花水木
- 別名・流通名
- アメリカヤマボウシ
- 科名
- ミズキ科
- 属名
- サンシュユ属
- 原産地
- 北アメリカ
ハナミズキの特徴
ハナミズキはミズキ科の落葉高木で、桜が咲き終わるころ、白やピンクの美しい花を咲かせます。北米原産でアメリカを代表する花のひとつで、別名「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれています。

成木になると10mを超えますが、サクラやイチョウに比べれば樹形がコンパクトに収まる点も、都市部の街路樹として普及した大きな要因かもしれません。現在は全国各地に分布し、極端に寒冷な地域を除けば広く栽培が可能です。寿命は桜と同様、80年程度と言われています。

花の終わりとともに若葉が芽吹き、枝を横に広げながら健やかに生長します。

秋には艶やかな赤い実をつけ、鮮やかに紅葉した後に落葉します。ハナミズキは落葉樹の中でも色づきや落葉の時期が早いのが特徴です。
自然樹形が美しく、花、葉、実、紅葉と、一年を通して見どころの多い樹木なので、街路樹のほか庭木にもよく利用されています。
ハナミズキの詳細情報
| 園芸分類 | 庭木、落葉 |
|---|---|
| 草丈・樹高 | 5~10m |
| 耐寒性 | 普通 |
| 耐暑性 | 普通 |
| 花色 | 白、赤、ピンク |
| 開花時期 | 4月~5月 |
ハナミズキの育て方カレンダー
| 時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 植え付け | ||||||||||||
| 肥料 | ||||||||||||
| 開花 |
ハナミズキの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりの良い場所を好みます。半日陰程度でも育ちますが、十分な日光を浴びることで、花付きが良くなります。
用土
水はけと通気性の良い肥沃な土を好みます。
ハナミズキの育て方のポイント
水やり
植え付け後、根付いてからの水やりは基本的には降雨に任せて問題ありません。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えましょう。
肥料
自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。
与える場合は、寒肥(1月~2月)と花後に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を木の枝の外周に沿って10cmほど穴を掘り混ぜ込みましょう。
病害虫
梅雨の季節や秋に葉に白い粉をまぶしたようになる「うどんこ病」という菌による病気が発生します。風通しを良くすることが予防となりますが、症状がひどい場合は、うどん粉病に効果のある殺菌剤などで対処しましょう。
ハナミズキの詳しい育て方
選び方
樹形が美しく、主幹がまっすぐでしっかりとした苗木を選びましょう。たくさんの品種が流通しているため、花の色などにこだわりがある方は、開花中の苗木か品種がきちんと記載された苗木を購入しましょう。
最終的に10m程度に生長するため地植えが一般的です。鉢植えで育てたい方は、樹高が2~3m程度で収まる矮性品種を選びましょう。
代表的な矮性品種
ピグミー(白花)、レッドピグミー(紅花)、リトルプリンセス(白花)
植え付け
植え付けは、厳寒期を除いた落葉中に行います。自然樹形で育てると横に枝を広げ、最終樹高は10mまで生長します。植え付け場所は、そのことを考慮して決めましょう。
根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。
植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱を添えるのもよいでしょう。
剪定・切り戻し
剪定は落葉期の11月~3月が適期です。紅葉するころには花芽が確認できるため、花芽を切り落として花が咲かないという失敗も少なくなります。
自然に樹形が整うため、スペースに余裕がある場合は無理に行う必要はありません。樹形を抑えたい場合は、希望の高さで主幹を止め、ひこばえや混みあった枝も付け根から剪定します。
花

4月~5月に開花します。

花の終わりごろに出る葉も美しく、見ごたえがあります。
ハナミズキの花はどれ?

花に見える白い部分は、花弁ではなく、葉が変形した総苞片(そうほうへん)です。実際の花弁は総苞片よりも中央に小さな花が集合して開花します。
収穫

秋に赤い実が実りますが、食用にはできません。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種まきか接ぎ木で増やすことができます。
ハナミズキの花が咲かない原因
ハナミズキが綺麗に咲かないのには、いくつか理由があります。お庭の状況と照らし合わせてチェックしてみましょう。
植え付けて間もない若い木
ハナミズキに限らず、木は花や実をつけるのに多大なエネルギーを使います。植え付け直後の若いうちは、枝や葉、根を伸ばす方にエネルギーをたくさん消費するため、花や実にまでエネルギーが回らない場合があります。
日照不足
ハナミズキは日当たりを好むので、日光が足りないと花つきが悪くなります。また、日当たりが良い場所に植えても、枝が混みあうと木の内側まで日が当たらず、花つきが悪くなることがあります。徒長枝などのひょろひょろした細い枝には花はつかないので、適宜剪定が大切です。
土に栄養分がない
植え付けた場所の土に栄養が不足していると、花芽を作る体力がなくなります。定期的な施肥を検討しましょう。
去年咲きすぎた
たくさん花が咲いた翌年は、木が疲れて花芽が少なくなる「咲きムラ」が起こることがあります。もし例年より多く咲きそうな時は、あらかじめ蕾を間引く「摘蕾(てきらい)」を行うと、翌年も安定して楽しめます。
たくさん咲いた後のお手入れ
時期: 6月ごろ
方法: 枝が広がっている先の真下あたりに、10cmほどの深さの溝を掘って肥料を混ぜ込みます。
- 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN(ラブグリーン)の編集部アカウントです。ガーデニング、家庭菜園、インドアグリーンなど、幅広い植物ジャンルに精通したメンバーが在籍し、実際の栽培経験にもとづく花・植物の育て方や楽しみ方記事、お庭の取材記事、植物にまつわる企画などを配信しています。









