フィロデンドロン・セロームとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- フィロデンドロン・セローム
- 学名
Philodendron selloum
- 英名
- Horsehead philodendron
- 科名
- サトイモ科
- 属名
- フィロデンドロン属
- 原産地
- 南ブラジル
フィロデンドロン・セロームの特徴
セロームは直立性のフィロデンドロンで、切れ込みが入った大きい葉と突起の生えた幹が魅力的な観葉植物です。また、幹の途中から気根を出す場合があります。樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれているため口に入らないよう注意しましょう。
フィロデンドロン・セロームの詳細情報
園芸分類 | 観葉植物 |
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草丈・樹高 | ~2m程度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
花色 | 白~赤の仏炎苞をつける |
開花時期 | 不定期 |
フィロデンドロンの樹液
過度に気にする必要はありませんが、フィロデンドロンはサトイモ科に分類されており、樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれています。そのため、皮膚などに樹液が付着した場合、体質によっては炎症することがあるため、注意してください。
小さいお子様やペットなどが誤って口にしないように手の届かない場所に置くことをおすすめします。
フィロデンドロン・セロームの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
肥料 |
フィロデンドロン・セロームの栽培環境
日当たり・置き場所
屋外
セロームは暖かい季節は出来るだけ屋外の日当たりの良い場所で育てるようにします。午前中直射日光の当たる場所か寒冷紗などで弱めの遮光をした風通しの良い場所に置きましょう。葉焼けをするようであれば遮光率を高くします。
室内
セロームを室内で育てる時は直射日光の入る窓辺など明るく風通しの良い場所に置きます。育てているうちに徒長をしてくるようであれば屋外栽培に切り替えましょう。
また、セロームにエアコンの風などが直接当たってしまうと枯れてしまうことがあるため、エアコンの風が当たらない風通しと日当たりの良い場所に置きましょう。
用土
セロームは水はけの悪い土を使ってしまうと根腐れを起こしてしまう可能性があります。市販の観葉植物用の土がおすすめです。自分でブレンドする場合は、観葉植物用の土4:赤玉土1:鹿沼土1の割合でブレンドし、生育環境に合わせて微調整してください。
また、土の表面を赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うことでコバエの発生を防ぐことが出来ます。
フィロデンドロン・セロームの育て方のポイント
水やり
セロームが生長している間は土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出る位たっぷりと水やりをするようにします。気温が低い冬など、セロームの生長が止まったら水やりを控え、一週間に1~2回程度水やりをするようにしましょう。
また、葉水を定期的に行うことでハダニなどの発生を予防することができます。葉水をする時はセロームの葉裏にもしっかりと水をかけましょう。
肥料
セロームは冬場の生長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の生長期に与えるようにします。
肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
フィロデンドロン・セロームの詳しい育て方
選び方
セロームを選ぶときは幹がしっかりしていて、葉の色つやが良いものを選びましょう。また、病害虫が発生していないかもチェックします。
植え付け
セロームの植え付けは暖かい時期に行うのがおすすめです。 7月以降に植え付けを行う場合は猛暑日は避けるようにします。
剪定・切り戻し
セロームは春~秋が生長期にあたるので、春~秋の間に剪定します。古くなってきた葉や邪魔な葉などが、風通しを悪くしている場合は、思い切って剪定してしまうことをおすすめします。切れ味のいいハサミやナイフを使って剪定してください。
セロームを始めとしたサトイモ科の樹液には人体にあまり良くない成分が含まれており、触れてしまうと体質によっては皮膚がかぶれてしまうことがあります。そのため、グローブやゴム手袋などをして触れないようにしてください。また、触れてしまった場合は流水でよく流してください。
植え替え・鉢替え
セロームに水やりをしても中々水が流れなくなっていたり、株が鉢一杯に増えてきたら植え替えします。植え替えの適期は5~7月頃ですが、暖かい室内であれば時期は問いません。
セロームを鉢から抜きだし、根が鉢一杯に回っているようであれば根鉢を少し崩してから植え替えます。根があまり張っていないようであれば根鉢を崩さずに植え替えましょう。
花
セロームの花はサトイモ科特有の仏炎苞と付属体、さらにその下にある肉穂花序によって構成されています。
夏越し
セロームは暑さに強いため、日当たりと風通しの良い場所で育てるようにしましょう。
冬越し
セロームは寒さに弱いため肌寒いと感じる季節になったら暖かい室内に移動させましょう。生長が止まったら1週間に1~2回程度水やりをするようにします。日当たりが悪い場所で水やりを多くしてしまうと徒長の原因になるため、室内で冬越しをする場合は水を控えるようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
セロームは、挿し木などで増やすことができます。葉を一枚残して茎部分を土に埋めておきましょう。1ヶ月ほどして、根が十分に伸びてきたセロームは土に植え替えましょう。