白菜(ハクサイ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 白菜(ハクサイ)
- 学名
Brassica rapa var. glabra
- 英名
- Chinese cabbage
- 和名
- ハクサイ
- 科名
- アブラナ科
- 属名
- アブラナ属
- 原産地
- 中国
白菜(ハクサイ)の特徴
白菜は生育期間は50日~70日くらいで、結球を何重にも巻いたような形をしています。葉の先は柔らかく、底は幅広い芯があります。白菜にはいろいろな形があります。ふつうの円筒型、結球が重ならず広がる型、細長いタケノコ白菜、芯の色は白、黄色(黄色い芯は甘みがあって生でも食べられます)です。
アブラナ科の植物なので虫が寄ってきやすいということもあり、育てるためには少し手間がかかりますが、葉の味はくせがなく、栄養があるので冬野菜として親しまれています。
白菜は自家不和合成(じかふわごうせい)という「他の花と交配して、子孫を残す性質」を持っています。
白菜(ハクサイ)の詳細情報
園芸分類 | 野菜 |
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草丈・樹高 | 20~50cm |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 弱い |
耐陰性 | やや強い |
花色 | 黄色 |
白菜の歴史
中国で栽培されていたカブの種類と、チンゲンサイの種類とが交雑することで、不結球ハクサイが誕生したといわれています。その後の改良で、清の時代に結球ハクサイになり、日本へは明治時代に伝わりました。その後、日清・日露戦争時に大陸に渡った兵隊が現地で白菜を食べた経験後帰国したことで、白菜の普及が促進され、昭和初期には全国に広まったようです。
白菜の保存方法
冷暗所保存
新聞紙で白菜を丸ごと包みます。涼しい環境なら、1週間以上はしばらく保存がききます。
冷蔵保存
新聞紙やキッチンペーパーで包み、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します。カットしたものは、乾燥しないようにラップなどにくるんで保存しましょう。
冷凍保存
生の白菜の歯ごたえはなくなりますが、冷凍保存することができます。お好みの大きさにカットして、密封袋に入れて冷凍庫で保存しましょう。
白菜(ハクサイ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
収穫 |
白菜(ハクサイ)の栽培環境
日当たり・置き場所
白菜は日当たりを好みますが、比較的日陰でも育ちます。風通しの良い場所で育てましょう。
温度
白菜の生育適温は15~20℃です。生育前半にしっかり外葉を育てる必要がありますので、初期の生育には気を付けましょう。
用土
プランター栽培の白菜は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の場合、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。
白菜は加湿に弱いので、排水性のある用土が良いでしょう。
白菜(ハクサイ)の育て方のポイント
水やり
土が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。
白菜は、畑の水はけが悪いと軟腐病などの原因になりますので気を付けましょう。
肥料
本葉が7~8枚ころに1回目の追肥をします。1回目から2週間後の結球ができ始めたころに、2回目の追肥をします。
白菜(ハクサイ)の詳しい育て方
選び方
本葉が5枚くらいの苗が適しています。元気がよく虫がついていないものを選びます。白菜は虫がつきやすいので念入りにポット裏なども観察しましょう。
種まき
直まきの場合は、すじ播きでまいていきます。隣同士の葉が込み合うようなら、順次間引いて、最終的に株間を30~40cmほど開けます。
ポットで育苗する場合は、4粒ずつ種をまき、軽く土をかぶせます。本葉がだいたい3枚ほどになったら、1株立ちにします。
どちらの方法でも、発芽までは乾燥させないように、しっかり水を与えましょう。
植え付け
本葉が4~5枚になった頃植え付けます。株間は品種にもよりますが、30~40cm間隔に植えます。植え付け直後も虫がよく来るので虫よけネットやマルチを敷いて苗を守りましょう。
花
とう立ちすると黄色い花を咲かせます。
収穫
白菜が結球した部分を手で押してみて、固く締まっていたら収穫しましょう。押した感じが柔らかい場合は、もう少し様子を見ましょう。
冬越し
外葉をまとめて麻ひもで縛ると防寒、霜よけになり、寒さで葉が痛むのを防ぎ、畑で保存することができます。あまりにも長い間畑で保存すると、とう立ちしますので注意しましょう。