マングローブとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- マングローブ
- 学名
Bruguiera gymnorrhiza
- 英名
- Mangrove
- 和名
- 八重山蛭木、八重山漂木
- 科名
- ヒルギ科、クマツヅラ科、ハマザクロ科など
- 属名
- 種によって様々
- 原産地
- 日本、東南アジア、中南米、アフリカ
マングローブの特徴
マングローブは熱帯から亜熱帯の汽水域(海水と真水の混ざり合う河川の河口付近)に自生する植物の総称です。東南アジアでは街路樹に用いられているほどポピュラー。日本では「メヒルギ」「ヤエヤマヒルギ」などが自生しています。園芸植物の多くは水を与えすぎると根腐れしてしまいますが、マングローブはむしろ湿った環境を大いに好みます。肥料も要りません。むしろ不用意に与えると根腐れの原因になってしまいます。地表から気根、呼吸根と呼ばれる根を大きく露出させるのも特徴です。本州で冬越しさせるには温室が必要となってきますが、ユニークな性質のマングローブをぜひ育ててみてください。現地は30mを超える大木にもなります。
マングローブの詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | ~2m程度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
観葉植物としてのマングローブ
マングローブといえば、熱帯の地域に生える樹木というイメージが強いですが、最近では観葉植物としても注目されています。観葉植物のマングローブは根元が太く、上の方が細い、といった少し変わった形で幼苗が販売されています。マングローブの成長はとても遅く、自生地でも根っこがいくつにも分かれている状態になるまでに10年ほどかかるものもあるよう。
マングローブの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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種まき | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
開花 |
マングローブの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりを好みます。
用土
肥料分を嫌いますので、一般的な培養土は用いません。川砂だけで育てられます。「観葉植物の土」でもよいでしょう。
マングローブの育て方のポイント
水やり
水を切らさないように、常に用土が湿っている状態を維持しましょう。鉢よりふた回り大きい容器に入れ、腰水で育てると管理が楽です。
肥料
肥料はほとんど必要としません。40cm以上に育ってから、葉色の薄さが気になるようなら観葉植物用の肥料を、規定量より少なめに与えます。
病害虫
特異な環境で育つ強さがあるだけに、病害虫の心配はほとんどありません。秋頃、まれにカイガラムシがつくことがあるので気を付けましょう。
マングローブの詳しい育て方
選び方
沖縄や九州でしかなかなか種をみかけませんが、苗は本州のホームセンターでもよく流通しています。25度を超える育成期に植え付けるとよいでしょう。
種まき
種に十分な栄養が含まれているので、肥料を混ぜ込む必要はありません。川砂にそのまままきます。水耕栽培も可能です。
植え付け
ヤエヤマヒルギは常に水気のある環境を好むので、ペットボトルで育てることができます。メヒルギなど他の品種は底に穴の開いた普通の鉢で育てます。
剪定・切り戻し
生育がゆっくりなため定期的な剪定はいりません。樹形が気になったら時折手をいれましょう。水耕栽培ではさらに生育スピードが落ちます。
植え替え・鉢替え
移植に弱いので植え替えは行いません。