庭木どうしてる?植木せり市で人気の植木4種と管理ポイント

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横浜植木せり市

普段は一般の方は立ち入ることのできない特別な場所「JA横浜植木せり市」に、今回は貝塚造園さんのご協力のもと取材に行ってきました。

横浜植木せり市とは

昭和42年から始まったせり市は、港北農協で創設し、その後昭和46年に本拠地を現在の横浜農協きた総合センターに移設し現在に至ります。植木の流通と生産復興を促すため港北ニュータウン、商業地に隣接した横浜市都筑区に立地しています。

取り扱い品目は庭木・苗木・緑化木・花木と多種多様。

その植木せり市で、植木・造園の方々にも人気だった植木4種をご紹介したいと思います。

ぜひ、皆さんの植木を選ぶ参考にしてください。

 

ソヨゴ(そよご・冬青)

学名 Ilex pedunculosa
英名 Soyogo
科・属 モチノキ科モチノキ属

原産地

日本、台湾、中国
開花時期 5~6月

 

庭木として人気の理由

常緑広葉樹

葉は卵状の楕円型をしていて、艶があり縁が大きく波打っているところが魅力の一つです。

また、枝が灰色をしているので、落ち着いた上品なイメージがあります。

 

生長がゆっくり

樹高は一般的には5~10mほどの樹木です。他の庭木と比べても生長が緩やかなので、手入れもそれほど大変ではありません。

剪定にあまり手間がかからない

早期に樹形が整うと、剪定の手間があまりないともいわれるソヨゴですので、植木・造園の方が手がけたものでしたら、ご自身でもまとまりそうですね。

 

小鳥が集まる誘鳥木

ソヨゴは、雌雄異株のため、雌株と雄株があります。両方のソヨゴを植え付けることで赤い実がつきます。

小鳥は赤い色を識別する能力を持っているそうなので、ソヨゴの赤い実で小鳥が寄って来やすくなります。

植え付け時期

・3〜4月
・9〜10月

トラブル

水やり

ソヨゴの根は、他の樹木に比べ浅いため、特に植えつけた後に乾燥しすぎないように注意しましょう。

場所

強い西日は、葉焼けを起こすので半日陰が適しています。

 

レモン

学名 Citrus limon
英名 lemon
科・属 ミカン科ミカン属

原産地

インド東部のヒマラヤ
収穫時期 11~2月

 

果樹として人気の理由

育てやすい

病害虫などに侵されることなく、葉がたくさんついてくれれば、比較的簡単に育てることができます。

2〜3年かけて、植木・造園の方に樹形を整えられたレモンの木は、さらに育てやすくなります。

 

実を収穫できる

家庭で育てるレモンなら、無農薬栽培で育てることができるため、安心して皮まで食べられるレモンを収穫することができます。

 

室外・室内ともに育てられる

お庭がある方は勿論のこと、室内の観葉植物としても育てることができます。

見た目がオシャレ

柑橘系で絶大な人気を誇るレモンは、お洒落な果樹の代表格です。

 

植え付け時期

3〜4月

トラブル

害虫

育てやすいといえども、アゲハの幼虫などの卵が産み付けられたりすると、あっという間に葉を食べられてしまします。

冬越し

他の柑橘系とくらべて、耐寒性が弱いため冬の管理場所がポイントです。戸外なら日当たりの良い場所に植えつけましょう。鉢植えの場合は、冬場は室内に取り込むと良いでしょう。

オリーブ

学名 Olea europaea
英名 Olive
科・属 モクセイ科オリーブ属

原産地

地中海地方、中近東、北アフリカ
収穫時期 10~11月

 

シンボルツリーとして人気の理由

平和のシンボル

「平和の象徴」としてハトがオリーブの葉を口にくわえているデザインは、「旧約聖書」のノアの箱舟のエピソードの、ハトがくわえてきたオリーブの枝を見て、ノアは洪水が引いたことを知るということからきているそうです。

実を収穫できる

オリーブは、多くの品種で自家不結実性といって、同一の花から受粉できないため、2本以上隣接して植えるのがこ好ましいとされます。

 

室外・室内ともに育てられる

寒冷地以外ならお庭がある方は勿論のこと、室内の観葉植物としても育てることができます。

見た目がオシャレ

葉色や、スモーキーで乾いた感じの枝や幹の色などが魅力です。

 

植え付け時期

3~5月

トラブル

害虫

害虫がつきやすい傾向がありますので、オリーブアナアキゾウムシ、カイガラムシなどの害虫に注意しましょう。

アナベル ピンク

学名 Hydrangea arborescens
英名 Smooth hydrangea
科・属 アジサイ科アジサイ属

原産地

アメリカ
開花時期 6~7月

 

お庭の植栽として人気の理由

育てやすさ

アナベルは難しい管理をしなくても、毎年よく開花するとても育てやすい植物です。

一般的な紫陽花は、前年の夏に花芽がつくられるため、剪定は花後の6~7月中にします。

しかし、アナベルは春に花芽ができ、すぐその年の夏に開花するため、冬でも剪定できるため花芽を切り落としてしまう失敗が少ない紫陽花の種類です。

 

アレンジメントとして

大きいもので花の直径が、30cm近くにもなる大輪の花です。ドライフラワーにしても、ボリュームのあるものが作ることができます。

 

見た目がオシャレ

アナベルといえば、白い花が主流でしたが、最近ではピンクの品種も出てきて、今回の植木せり市でも人気の商品として早い段階で競り落とされていました。

植え付け時期

3〜4月

10~11月

トラブル

水やり

水切れに弱く、根ぐされにも弱いため楽に育てるためには、庭植えが断然管理が楽です。庭での管理は、ほとんど天候任せで大丈夫です。

 

植木せりいちに参加してみて

今回は、せり市で人気の植木をご紹介しましたが、様々な植物に関わる業種がある中で、改めて植木屋さん、造園業の方のお仕事の違いが分かりました。

造園業は、住宅の庭園造りや害虫駆除、雑草対策、芝刈りなどエクステリア全体の空間プロデュースするほか、公共施設の緑化整備など、植物を植える環境周りのお仕事です。 

一方、植木屋の仕事は、庭木や植木の剪定・垣根の整備・除草・植樹・芝生の刈り取りなど草木に主点を置いたお仕事です。

この草木のスペシャリストの両者が集まる、昭和42年から始まったせり市は、懐かしい昭和の空気を漂わせた中、真っ黒に陽に焼けた温かい笑顔の人たちが植物を求めて、北は北海道から、南は九州からやってきます。

植木が私たちのお庭にやって来るまで、このせり市を通してやってきたのかもしれないと思うと、なんだか嬉しくなりました。

なかなか一般の方には見ることができない、この横浜植木せり市。このせり市の模様は、こちらの記事でご覧ください!

\横浜植木せり市の記事をチェック/

関係者以外入れない!?「JA横浜植木せり市」に初取材!!

 

\今回ご協力いただいた貝塚造園さんのHPをチェック/

貝塚造園さんHP

\記事をCHECK/

コンテスト金賞受賞!貝塚造園さんにお話を聞きました。都市緑化フェアよこはま

 

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