かいわれ大根
かいわれ大根とは、大根の種をまき発芽した新芽のことをいいます。
かいわれ大根を漢字で書くと「貝割れ大根」。これは葉の形が、二枚貝が開いたように見えることからつけられたそうです。
最近は、かいわれ大根の他に、発芽直後の新芽を食べる「スプラウト」と呼ばれる種類も増えてきました。例えば、ブロッコリーの新芽「ブロッコリースプラウト」、エンドウ豆の新芽「豆苗」、緑化させない大豆の新芽「もやし」などがあります。
植物は発芽するときに、多くの栄養素を合成するため、各種のビタミン、ミネラルを多く含まれています。そのため、かいわれ大根も栄養価が高く、抗酸化作用に優れ、免疫力もアップする食材として注目されています。
このように、野菜の新芽を食べるのは最近のことのように思われがちですが、じつは平安時代から食べられていたことが書物に記されています。かいわれ大根は、平安貴族が食べる高級食材でした。しかし、本格的にかいわれ大根が家庭の食卓に並ぶようになったのは、昭和50年代以降です。
かいわれ大根の日
8を横にして下に1と書くと、かいわれ大根の芽の形に似ていることから、(現)日本スプラウト協会が1986(昭和61)年9月に、「9月18日をかいわれ大根の日」とするとしてかいわれ大根の日が制定されました。