ティランジア(チランジア)の王様「キセログラフィカ」の活着方法と管理方法!
LOVEGREEN編集部
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ティランジアは、チランジアやエアプランツと呼ばれている中南米原産の植物です。土が要らない植物として有名ですが、しっかりとした根を出し綺麗な花を咲かせます。
今回はエアプランツの王様、キセログラフィカの管理をご紹介します!
目次
キセログラフィカって?
キセログラフィカ(T. xerographica)はブロメリア科ティランジア属に分類される大型のエアプランツです。
葉と葉の間に水を溜めるタンクタイプでありながら、トリコームの多い銀葉種である美種です。
原産地はエルサルバドル、グアテマラ、メキシコでCITESⅡ(ワシントン条約付属書2)に登録されています。
このCITESⅡというのは国家間の取り決めで、絶滅の危機に瀕している生物を取引し合うときに両国の許可が必要になる、というものなんでになります。
そうなるとCITESⅡに登録されているキセログラフィカも絶滅の危機に瀕しているということになります。
ですがキセログラフィカは園芸店だけでなく雑貨屋やインテリアショップでも目にしますよね?
それはグアテマラのフェルドホッフというエアプランツ界の大先生が、薬品処理でキセログラフィカを大量増殖させる方法を確立することができたからです!
そのため現在では、グアテマラやアメリカなど各国の農場で大量に殖やされています。その殖やされたキセログラフィカが、輸出国の輸出許可書付きで日本に多く輸入されているようです。
キセログラフィカの活着方法
キセログラフィカは実生個体と栄養繁殖(株分け)個体の2パターンがあります。実生個体か栄養繁殖個体かで活着方法も変わってくるので、今回は両方紹介をします。
栄養繁殖個体の活着方法
キセログラフィカの栄養繁殖個体はお尻が曲がっていることが多いです。
そのため、鉢植えよりもコルクに活着させるのに向いています。
まず始めにコルクの上にふやかした水苔を敷いてキセログラフィカを乗せます。水苔は軽く絞って脱水すれば大丈夫です。
次に株の真ん中ぐらいに紐を通してコルクと株を固定します。キセログラフィカは発根が早いので少しきつめに固定しても大丈夫です。しっかり活着したら紐は外してください。
最後に園芸用アルミ線を葉と葉の間に通します。ここはきつめに固定すると葉を傷つけるので、手加減してください。株がグラグラしなければ大丈夫です。
実生個体の活着方法
では次に実生個体の活着方法を紹介します!
実生個体はお尻がまっすぐなので、素焼き鉢に軽石を使って植え込むかたちで活着させると調子が良いです。
まず始めに軽石の流出防止と虫の侵入防止をするために、素焼き鉢に鉢底ネットを敷きます。
次に軽石を鉢の7~8分目位まで入れていきます。
キセログラフィカを乗せます。
株がグラグラしないように、上から軽石を入れていきます。
これで完成です!
キセログラフィカの管理方法
キセログラフィカは強健ですが、誤った管理をしていると生長が止まったり枯れてしまいます。
日当たり
日当たりは30~50%ほど遮光してください。遮光ネットや寒冷紗を使うと良いです。ホームセンターだけでなく、100均にも売ってるので購入してあげて下さい。
屋内の場合はレースのカーテン越しの日光を当てて下さい。
水やり
屋外の場合は毎日あげてください。葉と葉の間に水を溜めるので、溜まっている水が交換されるように上からたっぷり水をあげてください。
屋内の場合は週1、2回葉と葉の間に水が溜まらないように水をあげてください。
葉と葉の間に水が溜まっています。
肥料
肥料は液体肥料を1000倍に希釈したものを水やりの2回に1回のペースで施肥してください。
肥料についてはコチラです。
温度
夏場は40℃以上にならないようにし、冬場は10℃以下にならないようにして下さい。
害虫
カイガラムシ、アブラムシ:水をこまめにあげることで対処できます。見つけたらティッシュ等で取り除くか薬剤を散布しましょう。
ナメクジ、ダンゴムシ:花芽や花を食害します。見つけたら割りばしなどを使い駆除したあと誘引剤や忌避剤を散布しましょう。
以上がキセログラフィカの管理方法になります!
大きくなったキセログラフィカは迫力満点なのでぜひ大きくしてみてください!
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