5月1日は愛する人に。すずらん(鈴蘭)をプレゼントしよう

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小野寺葉月

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ヨーロッパでは古くから愛する人に花を贈る日があります。イタリアでは3月8日のミモザの日。フランスでは5月1日のすずらん(鈴蘭)の日がそれにあたります。

目次

すずらん(鈴蘭)について

5月1日は愛する人へすずらん(鈴蘭)を贈る日

”すずらん(鈴蘭)舞踏会”があった!?

庶民に広まったすずらん(鈴蘭)の日

クリスチャンディオールも愛したすずらん(鈴蘭)

すずらん(鈴蘭)について

スズラン亜科 すずらん(鈴蘭)学名はConvallaria majalisです。多年草で根や茎、花、花粉に毒があります。

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5月1日は愛する人へすずらん(鈴蘭)を贈る日

フランスではすずらん(鈴蘭)のことをミュゲ(Muguet)と言い、この日のことはJOUR des MUGUETSといいます。

すずらん(鈴蘭)は幸せの象徴、春を祝福する花として古くからケルト人たちの間で大切にされていました。

もともとは森に自生していましたが、16世紀に入ると栽培も行われるようになりました。5月1日は愛の日として、草花で作った花冠などを贈っていたそうですが、贈る日として定まったのは1561年のこと。アンリ3世の兄だったシャルル9世が側近からすずらん(鈴蘭)の花束を贈られ、たいそう喜びました。そしてすずらん(鈴蘭)を宮廷の女性たちにプレゼントしたことがすずらん(鈴蘭)の日の始まりだとされています。もともと愛の日とされていた5月1日をすずらん(鈴蘭)の日とし、それ以来毎年宮廷の女性にすずらん(鈴蘭)を贈るようになったそうです。

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”すずらん(鈴蘭)舞踏会”があった!?

ヨーロッパでは「すずらん(鈴蘭)舞踏会(Bal du Muguet)」が行われていました。

これは若者だけの舞踏会で、女性はすずらん(鈴蘭)がモチーフのドレスを着ること、男性はラペルホールにすずらん(鈴蘭)の花を一枝さし、年に1度の出会いの場として楽しみにされていたんだとか。すずらん(鈴蘭)が愛の花としてイメージされていたことがよくわかるエピソードですね。

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庶民に広まったすずらん(鈴蘭)の日

宮廷貴族たちの間で楽しまれていたすずらん(鈴蘭)の日ですが、19世紀になって庶民の間にもすずらん(鈴蘭)の花を贈る習慣が広まっていきました。森で摘んできたすずらん(鈴蘭)を束ねて、愛する人に贈るという習慣は現在でも続いています。

この日だけは、職業年齢にかかわらず、誰でもすずらん(鈴蘭)の花束を販売してよいそうで、お小遣い稼ぎのために子供が森で摘んできたすずらん(鈴蘭)を売ったりするそうです。なんとこのすずらん(鈴蘭)を販売した売上金には税金をかけないんだそうです。そのため個人の庭で栽培して5月1日に販売したり、最近は慈善団体などが資金集めなどの目的で売っていたりすることもあるんだとか。ちなみにすずらん(鈴蘭)を販売するのは花屋から100m以上離れることや、売っていいのは森で摘んできた根のないすずらん(鈴蘭)のみ(根には毒があるため?)などの決まりはあるようです。

また、ジンクスとして1枝に13個ついているすずらん(鈴蘭)をもらえたらさらに幸せになれる!というのもあるそう。

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クリスチャンディオールも愛したすずらん(鈴蘭)

服よりも先にガーデンデザインに関わっていたクリスチャンディオールは、大の花好きでした。

中でも愛したのがすずらん(鈴蘭)で、幸福を呼ぶ花としてお守りのように大切にしていたそうです。新しいコレクションを発表するときにはいつも、スーツの内ポケットや、ランウェイを歩くモデルのスカートの内側にすずらん(鈴蘭)を忍ばせていたんだとか。彼が亡くなった時、パリ中から集められたすずらん(鈴蘭)が彼の棺を埋めたということです。

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日本では母の日も近いですし、母の日にすずらん(鈴蘭)をプレゼントするのも良いかもしれませんね!

 

 

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中高短で美術を学び、卒業後観葉植物も扱う雑貨店で店長、バイヤーを担当。産後LOVEGREEN編集部で季節や庭木、虫の記事担当しつつ、説明や挿絵などで再び絵を描き始める。Botapiiでもエディブルガーデン他のイラストを担当。縁あって現在はフィリピンのセブ在住。ダイビングリゾートで広報も担当している為、海の中やマクロダイビングの世界に夢中。魚より珊瑚やホヤ、海藻など植物寄りの世界が好き。勘と勢いで生きている。

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