さつまいもの干し芋を作ろう♪|簡単な作り方・保存方法
とまつあつこ
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干し芋は、さつまいもを蒸して日に干したもの。古くから保存食として作られてきましたが、栄養価が高くヘルシーであることから、健康志向の方やダイエット中の方にも人気があります。最近では普段用だけでなく、高級な贈答用まで販売され注目を集めています。今回は、干し芋の簡単な作り方と保存方法を紹介します!
目次
干し芋とは
干し芋の特徴
干し芋は、さつまいもを蒸して天日干しにした食べ物です。さつまいもを蒸して干しただけなので、基本的に添加物などが入っていない自然食品として古くから親しまれています。さつまいもの甘味がぎゅっと凝縮され、適度な硬さがある歯ごたえが特徴的。軽くあぶるとさらに甘味が増して美味しいです。
干し芋の栄養
干し芋は栄養面でも優れていて、食物繊維を豊富に含むため、整腸や美肌作用が期待できると言われています。食物繊維、カリウム、鉄などは、干すことで生のさつまいもよりもその含有量が増えるそうです。そんな理由もあり、健康志向な方、筋トレやダイエット中の方のおやつとしても人気があります。
干し芋の歴史
静岡県で薩摩の船が遭難した時、近くに住む男性が船乗りの命を助け、そのお礼としてさつまいもの栽培方法を教えてもらったことで静岡県でさつまいもが栽培されるようになりました。その後しばらくして、さつまいもをゆでて薄く切って干した「煮切り芋」が作られるようになり、それが干し芋のルーツとなりました。
干し芋の生産地
静岡県は戦前から干し芋の有名な生産地でしたが、その後茨城県が首位になり、現在では茨城県が国内の干しいも生産で9割のシェアを占めているそうです。
干し芋を手作りすると良いことは?
原材料が「さつまいも」だけなのに、売っている美味しい干し芋はそんなに安くないですよね。それはきっと、人の手で丁寧に作られていて、加工作業に手間がかかるためだと思います。
我が家では日常的に干し芋をよく食べるので、自分で作ることができたら一番お得かなと考え、作ってみることにしました。自分で作ると、干したてを食べられることはもちろん、さつまいもの品種が選べるし、好きな干し加減にも調節できます。さつまいも本来の甘味だけでほんとにこんなに美味しく仕上がるんだ!と実感できます。
干し芋の材料
干し芋の材料はさつまいも。品種がいくつかあると、味の食べ比べができて楽しいです。今回は、紅はるか、シルクスイート、紅高系を用意ました。
道具は、蒸し器、干し網、包丁、まな板、竹串、キッチンペーパー、ラップ、保存用密閉袋などが必要です。
干し芋の作り方
- 蒸し器にお湯を入れておきます。
- さつまいもをよく洗って、はしの部分を切って蒸し器に入れて蓋をします。
- 空焚きに注意しながら40分~45分くらい蒸します。蒸し器のお湯が減ったら端っこからお湯を足しましょう。
- 竹串を刺して、すーっと刺さったら火を消します。
※蒸している間はそばにいて、空焚きに注意しましょう!
- まだ熱いうちに、キッチンペーパーで持って皮をむきます。
- 素手で触れるくらいまで粗熱をとります。
- 包丁で好きな形に切ります。細切りにしても食べやすいです。
- 干し網に並べて天気の良い日に天日干しします。夕方に取り込んで、翌日また外に出しましょう。
- カラスや鳥の被害に注意します。私は、洗濯物の後ろに外から見えないように干しています。
干し芋の保存方法
- 1週間くらい干したら完成です。品種や蒸し具合、切り方によっては、少し早く完成します。
- 軟らかい方が好みの場合は、数日干したら味見をして取り込みましょう。
- 1枚ずつラップに包んで、密閉できる保存袋や容器に入れて冷蔵庫で保管します。冷凍保存することもできます。
- 冷蔵で3か月、冷凍で半年くらいが保存の目安ですが、味が落ちたり、カビの心配も出てくるのでなるべく早めに食べきりましょう。
※炊飯器で蒸して、オーブントースターで乾かす調理法もありますが、蒸し器で蒸して天日干しする昔ながらの方法が一番シンプルで簡単かなと思います。
家庭菜園のさつまいもで干し芋を作ろう♪
さつまいもは暑さに強く、やせた土壌でもよく育つ丈夫な野菜。5月頃に切り苗を植え付けると、10月~11月頃に収穫できます。
品種によって、皮の色、実の色、形などが異なり、食感もほくほく系、ねっとり系、しっとり系など様々あるので、家庭菜園で好きな品種が収穫できたら楽しいですね。自分で育てたさつまいもで干し芋を作ったら、美味しさもさらに倍増しそうです。
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