冬瓜ってどんな野菜? おすすめレシピや保存方法
更新
公開

冬瓜について、おすすめレシピや保存方法、栄養や食べ方について紹介します。冬瓜は夏に旬を迎える野菜です。
目次
冬瓜とは
冬瓜は、夏に旬を迎えるウリ科の野菜で「とうがん」と読みます。夏に収穫して冬まで保存できるというのが名前の由来ですが、実際はそこまで長く保存はできません。
1つの重さは約3~5kg、小さいサイズでも1~2kgと大きいので、小売店ではカットされたものが並んでいます。鮮やかなグリーンの果皮と白い果肉が、目にも涼やかです。
味や香りにクセがなく、つるりとした食感で食べやすいので、暑さで食欲のない時などにおすすめの野菜です。
冬瓜の栄養
冬瓜は水分が多く、カロリーが低いのが特徴。主な栄養素はビタミンCとカリウム、葉酸です。体を冷やすといわれ、夏バテやむくみに効果が期待できる野菜です。また、食物繊維も豊富に含まれています。
冬瓜の食べ方
冬瓜は、加熱調理することで、つるりとした食感を楽しめるようになります。ゆっくり長時間加熱すれば、トロトロでとろけるように柔らかくなります。また、味が染み込みやすくなるという利点もあります。
生食もできますが、しゃくしゃくとした食感で、多少の青臭さがあるくらいで、あまり特徴はありません。生で食べるなら、薄くスライスして水にさらし、サラダや浅漬けにするのがおすすめです。
冬瓜の下茹でや調理方法のポイント
冬瓜は、種を取り、外側の皮をむいて、果肉部分を食用にします。皮を薄くむくと加熱した時に、翡翠のような、半透明の淡いグリーンに仕上がります。皮を厚くむいて加熱すれば、白く半透明になります。
冬瓜を加熱調理する際に下茹でをする理由は、柔らかくして味を浸みこみやすくするためと、青臭さを消すためです。下茹で無しで調理しても問題ありません。下茹では、沸騰した湯で数分茹でるだけ。茹で時間は切った冬瓜のサイズにより異なります。
冬瓜のおすすめレシピ
冬瓜の刺身
材料
- 冬瓜 食べたいだけ
- すりおろしニンニク 少々
- しょうゆ 少々
作り方
1. 冬瓜は、種を取って、ピーラーで皮をむき、3~4mmの厚さにスライスする
2. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら冬瓜を入れ2~3分茹で、透き通ったらザルに上げて流水で冷やす
3. 冬瓜の水気を拭きとり、器に並べて出来上がり
ピーラーで薄く皮をむくことで、半透明の翡翠色が美しい刺身です。ニンニクじょうゆをつけて食べると、ニンニクのパンチとつるっとした食感がクセになり、お箸が止まらなくなります。我が家で一番人気のある冬瓜料理です。
冬瓜のおひたし
材料
- 冬瓜400g
- かつお節少々
- a 白だし大さじ1
- a しょうゆ大さじ1
- a 水大さじ1
- しょうゆ
作り方
1. 冬瓜は、種を取って、ピーラーで皮をむき、3~4mmの厚さにスライスする
2. a を混ぜ合わせておく
3. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら冬瓜を入れ2~3分茹で、透き通ったらザルに上げて、冷ます
4. 冷めたら水気を切って、器に盛り、a を混ぜたものをかけて、仕上げにかつお節を乗せれば出来上がり
冬瓜とオクラの煮びたし
材料
- 冬瓜 400~500g
- オクラ 6本
- みょうが 3個
- a 白だし 大さじ2
- a しょうゆ 大さじ1
- a みりん 小さじ½
- a 水 2カップ
作り方
1. 冬瓜は、種を取って、3~4cm角に切り、厚めに皮をむく
2. オクラは塩もみして洗い流し、ヘタを取っておく
3. みょうがは縦4等分に切っておく
4. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら冬瓜を入れ、5分ほど下茹でし、ザルに上げる
5. 鍋に a と冬瓜を入れて、煮立ったらふたをして15~20分、冬瓜が透き通ってくるまで煮る
6. オクラとみょうがを入れ、ひと煮立ちさせたら出来上がり
暖かいうちに食べても、冷ましてから食べても、おいしくいただけます。冷えていく過程で味が染みこんでいきます。
冬瓜のホタテあんかけ
材料
- 冬瓜 400g
- ホタテ缶(ほぐし身) 1缶
- a 白だし 大さじ1
- a 酒 大さじ2
- a 塩 少々
- a 水 1カップ半
- かたくり粉 大さじ1
- 水 大さじ3(かたくり粉の水溶き用)
作り方
1. 冬瓜は、種を取ってピーラーで皮をむき、3~4cm角に切る
2. 鍋に湯を沸かし、沸騰したら冬瓜を入れ、5分ほど下茹でし、ザルに上げる
3. 冬瓜と a を鍋に入れ、煮立ったらふたをして、弱火で15~20分煮る
4. 冬瓜だけを取り出して器に盛る
5. 鍋に残った煮汁にホタテ缶を入れて温め、水溶きかたくり粉でとろみをつけ、冬瓜の上にかけたら出来上がり
材料も手間も少なく、30分程度で出来上がるのに、ボリュームのある一品。ホタテと冬瓜の組み合わせはカロリーが低く、かたくり粉のとろみで満足感を得られる、ダイエット中の方にもおすすめのレシピです。
冬瓜の保存方法
冷凍保存
冬瓜は冷凍保存できます。調理しやすいサイズにカットして、1食分ずつラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍します。調理の際は、凍ったまま鍋に入れて使います。
下茹でしたものも冷凍保存が可能です。しっかりと水気を拭きとって、1食分ずつラップで包んでフリーザーバッグに入れて冷凍します。およそ1か月程度保存できます。調理の際は、凍ったまま鍋に入れます。下茹で済みなので、味が染みるのが早く、使い勝手が良いのが特徴です。
冷蔵保存
冷蔵保存の方法は、種ごと、切り口から皮まで、すべてラップで包み、ポリ袋に入れて、野菜室に入れます。冬瓜を冷蔵庫で保存できる期間は、3~5日程度。それ以上放っておくと、変色が始まります。早めに食べきるようにしてください。
冬瓜は、香りも味もクセがなくて食べやすいのが特徴。加熱すればトロトロの食感を楽しめる上に、体を冷やしたり、利尿作用もある、夏に嬉しい野菜です。この機会にもっと冬瓜を食卓に取り入れてみませんか。
▼編集部のおすすめ