季節最後の楽しみ方~剪定したアジサイを生けよう
金子三保子
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早いものであじさいの美しい季節もそろそろ終盤を迎えています。あじさいの花の後にまっているのは「剪定作業」。剪定した短いあじさい枝を使った花あしらいをご紹介します。
目次
あじさいの剪定について
あじさいは終った花が「散る」ということがないのが特徴です。自然に散ることがないので、花を取り去る作業が必要です。特に鉢植えのあじさいは、少ない土の中で生きているので、終わった花をいつまでもつけておくより、早めに切って株をすっきりと風通しよくした方が、次の花にエネルギーがいきやすくなります。
7月に入れば通常は花が終わる時期ですが、仮に花がきれいでも時期が来たら剪定し、切った花は切り花として楽しむ感覚で、7月半ばまでには剪定を済ませます。
あじさいは、いつでも剪定をしていい花ではなく、気温が低くなる秋に花芽が形成されるので、秋以降に剪定してしまうと花芽を切ってしまうことになり、翌年花が咲かなかったということになります。
気づいたらもう7月後半だった!という方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。上記の通り、アジサイの花芽を切る心配のない剪定の限界は夏場まで。ただし、「終わった花はいつまでもつけておくより、剪定した方が株のためにはなる」ということは心にとめておくと毎年咲く剪定ができるようになります。
花が終わったら・・・
剪定は花から2節下の脇芽が出ている上でカットします。(ピンク部分)
▼あじさいの剪定ついて詳しくご紹介しています。
剪定したあじさいの楽しみ方
剪定したあじさいをそのまま1輪で生ける
剪定したあじさいは2節分しかありません。花屋さんで売っているあじさいより丈はかなり短いはず。選ぶ花瓶は、花丈にあわせて低めのものをセレクトしましょう。
お気に入りの雑貨やカフェオレボウルのようなキッチン雑貨に、シンプルに剪定したあじさいをそのまま飾っても素敵です。写真はブルーのアジサイなので、生ける器もブルー系を選んで爽やか、涼やかな仕上がりに。
剪定したあじさいを小分けに
あじさいを裏側から見ると、下の写真のように花の房が枝分かれした形状がいくつかついて、一輪の花となっています。茎の長さがある場合は、分解しないで一輪挿しに飾ってみるのもよいですし、茎が短い場合は、花を分解して小さなアレンジを作ってみるのもおすすめです。
あじさい1種類で
茎に長さがある部分は、水を入れたボトルに生けます。
花瓶に生けるほどの丈がないあじさいは、フチのあるお皿に薄く水を張って、ボトルの周りを囲んでリース風にあじさいをセット。あじさいの花の切り口の断面に水がつかっていれば、花は結構長持ちします。
あじさいと初夏の草花
草花を育てている方は、あじさいの花色にあわせて、季節の草花とあわせて生けてみてはいかがでしょうか。ヤグルマギク、ビスカリア、パイナップルミントとあじさい。茎の細い草花を少ない本数で生ける時は、花瓶の口が細めの方が花が収まりやすいです。
まだきれいなあじさいを剪定してしまうのは、もったいないなぁと感じてしまうかもしれませんが、鉢植えのあじさいは、少ない養分で生きているので、来年の花にエネルギーを回すためにも7月半ばまでに切ることをおすすめします。切ったあじさいは、おうちの花あしらいとして飾ってみてください!
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